分譲マンションでペット禁止なのはなぜなのか
分譲マンションであれば、自由にペットを飼ってもよいわけではありません。ペットを飼っている方は、注意してください。分譲マンションを購入する際に、ペット禁止ではないことを確認するようにしましょう。またペット可であっても、飼ってよいペットと飼ってはいけないペットや頭数など細かく決められているマンションもあります。ペット禁止なのは、なぜなのでしょうか。
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ペットも家族の一員
ワンちゃん(犬)と一緒に散歩している方を道端や公園などでよく見掛けるようになりました。見る限りは微笑ましい感じがして、なんだかペットを飼っている方がうらやましいと思います。猫の散歩は見かけませんが、時々キャットカフェやペットショップなどで猫を見ると癒されます。
動物写真家の岩合光昭さんが、世界各地で撮影するネコの映像がお茶の間で楽しめる「岩合光昭の世界ネコ歩き」なるテレビ番組が、NHKで放送されており、見るだけでも猫の豊かな表情を楽しむことができます。
最近では、なんと「犬の保険」や「猫の保険」などの「ペット保険」まで各社からたくさん用意されているのを見ると、ペットへの愛情の深さが伝わります。人間と同じで、まさにペットも家族の一員なんですね。
YouTubeなどの動画サイトには、犬や猫のペット動画がたくさん投稿されています。ペットを飼っていない方でも、動画を見るだけで気軽に癒されます。
かわいい猫が毎月登場する「リアル招き猫カレンダー」も販売されています。これなら、職場のデスクに飾っても違和感なく癒されますね。
ペットとの触れ合いは、情緒が安定して、子どもの成長にもメリットがあるらしいと聞いたことがあります。ペットと一緒に泊まれる宿や飲食店などもできて、ペットブームが到来しているのを実感させられます。
ペットの中でも、犬や猫はペットとして飼いやすい部類なので、初心者でも手軽にペットを飼うことができる反面、責任を途中で放棄することはないようにお願いしたいものです。
「飼っているペットは、家族の一員だからマンショでは、自由に飼ってもよいのでは?」と身勝手な理由で、マンションで禁止されているにも関わらず、ペットと同居してトラブルになっているケースをよく聞きます。
マンションは、一戸建てではありませんから、自分勝手な行為を放置すると収拾がつかなくなり、共同生活する上での秩序が保てなくなります。
飼っている方から言わせれば、「ペットも家族の一員」であると主張しますが、マンションの管理規約で、ペット禁止であれば、飼うことは許されないのです。
ペット禁止となっているのには、それなりの理由があるのではないかと推測されます。新築当初からペット禁止であったのかどうかは、各々のマンションによって異なりますけどね。
分譲マンションでペット禁止の理由は
分譲マンションで、ペット禁止の理由は何でしょうか。
ルールを守らないから
分譲マンションでペットが禁止な理由は、様々あります。一番多い理由が、ルールを守らないからペットを禁止にしたということです。ペットに関するルールは、マンションによって異なりますので、マンションの管理規約を入手して一読することをおすすめします。
例えば、「ペットの乗るエレベーターは決められたもののみ」「ペットは共有部分を歩かせてはいけない(抱っこで移動)」「共有部分で糞尿をさせないこと」「1代限り飼育を許可する」などのルールがあります。その他、ペットの種類や飼ってもよい頭数や大型犬は不可だったりと細かく決められていたりします。
これらのルールを守らないごく一部の人が過去にいたからこそ、「ペット禁止」のマンションになったと考えられます。ペットと人間、うまく共存できるのが一番よいのですけどね。
ペットを飼うことで、ストレス解消になったり、癒されたりとメリットが得られるのも事実ですが、きちんと定められたルールを守らないといけませんよね。
クレームを恐れて
分譲マンションにおいて、ペットでクレームが多いのは、ペットの鳴き声に関することです。騒音に関する問題は、ただでさえ多いのに、騒音の原因となるペットの飼育を避けたいというマンション側の背景があります。
「ペットに泣くな!騒ぐな!」と言っても、分かる筈もありません。ペットが泣くのは、理由があってのことです。「赤ちゃんは泣いて良くても、ペットは駄目なの?」とペットを飼っている方にとっては、理不尽な要求に思えるかもしれませんが。
ペットアレルギー対策
花粉アレルギーは有名ですが、最近は、ペットアレルギー(動物アレルギー)なる体質の方もいるとのことです。そういう人がいるマンションでは、本人の健康を考えてペット不可となるようです。
ペットアレルギーは、ペットの毛、羽毛、ふけ、唾液、糞尿などに対するアレルギー反応を示すことで、アレルギーの症状としては、咳・喘鳴・目の充血・かゆみ・くしゃみ・鼻水・鼻のムズムズ・皮膚の発赤を起こすそうです。
ひどくなると、下痢・嚥下困難・めまい・吐き気・嘔吐・心拍数の増加・呼吸困難に陥るというからペットアレルギーだからと言って軽く見てはいけません。人間の命とペットとは天秤にかけられませんから、ペット不可という方向になるようです。
ペットアレルギーと言っても、全てのペットに対してアレルギー反応を示すのではなく、犬や猫などのある特定のペットにのみ反応を起こすこともあるそうです。
分譲マンション購入時に確認を
分譲マンションを購入する場合に必ず確認して頂きたいことは、ペットが飼えるのかどうかです。ペットを飼う人にとっても飼わない人にとっても重要な項目となります。
ペットアレルギーをお持ちの方もおられますので、ペットを飼うことが可能か不可能かを確認してください。マンションによっては、お散歩後に使えるペットの足洗い場が共有設備として用意されています。
エレベーターに「ペット」ボタンが初めからついているマンションもありますので、エレベーターに乗ることで確認することもできます。もちろん仲介不動産会社に確認するのもよいでしょうね。
【参考記事】
家族型ロボットと暮らす
ペットのような家族型ロボット「LOVOT」が登場しています。なんと人間の顔を認識して、ロボットの名前を呼ぶと寄ってくるというペット同然の振る舞いをします。ペットの飼えないマンションなどでは、「LOVOT」と暮らすのもよいのではないでしょうか。今までのロボットの常識を見事に裏切ってくれる「かわいい」ロボットです。
おわりに
ペットの飼える分譲マンションがある中で、ペット禁止となっている分譲マンションもあります。分譲マンションを購入する際には、ペットの飼育が可能かどうか検討の材料に加えることをおすすめします。
新築当初は、ペットの飼育が可能であっても、管理規約の変更で、ペット飼育が不可となる可能性もあります。なぜ、ペットの飼育ができなくなったのかは、ペットを飼う一部の心無い方がルールを守らないことが原因で起きるようです。
共用部分に犬や猫の落とし物(察してください)があったら、通行するのも躊躇しますし、清掃する側も気持ちのよいものではありませんからね。万が一、落とした場合は、飼い主が責任を持って拾ってほしいですけどね。
本来なら、ペットを飼う人もペットを飼わない人も、縁があって共同生活をすることになった分譲マンションです。お互いに気持ちよく生活できるように心掛けたいものですね。
逆に今までペット禁止だった分譲マンションをペット可にマンション管理規約を変更するケースもあります。管理規約を変更することで、不都合となる部分はないのかと安易な変更ではなく十分な吟味を行った後で変更されることをおすすめします。
分譲マンションでペット禁止なのはなぜなのか。
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