しめ飾りを飾る場所は玄関の外でもよいのか？マンションの場合？

• コピーしました

年末年始をどのように過ごすか計画をされている方もいらっしゃると思います。お正月が近づくと、しめ飾りを飾る場所は、玄関の外でもよいのかと迷います。玄関扉の外側はマンションの共用部分ですので、勝手に加工してはいけないのが基本だからです。しかし、一時的なので工夫して飾ることは許容範囲だと考えます。しめ飾りも日本のよき風習のひとつですからね。

しめ飾りを飾る場所は玄関の外でもよいのか？

しめ飾りを飾る場所は、「家の玄関の目立つところ」に飾るのが、正しい飾り方であるとされています。

しかし、玄関ドアの外側部分はマンションの共用部分です。ですから、私物を飾るのは禁止というのが大原則です。

国交省（国土交通省）の標準管理規約第７条（専有部分の範囲）２項二には、「玄関扉は、錠及び内部塗装部分を専有部分とする。」と記載されています。お手元の管理規約「専有部分等の範囲第７条（専有部分の範囲）」をご確認ください。

第７条 対象物件のうち区分所有権の対象となる専有部分は、住戸番号を付した住戸とする。
２ 前項の専有部分を他から区分する構造物の帰属については、次のとおりとする。
一 天井、床及び壁は、躯体部分を除く部分を専有部分とする。
二 玄関扉は、錠及び内部塗装部分を専有部分とする。
三 窓枠及び窓ガラスは、専有部分に含まれないものとする。
３ 第1項又は前項の専有部分の専用に供される設備のうち共用部分内にある部分以外のものは、専有部分とする。
マンション標準管理規約第７条（専有部分の範囲）

「内部塗装部分を専有部分とする。」と書かれていますので、逆に言えば「内部塗装部分以外」の範囲すなわち外部部分は、マンションの共用部分であるとも言えます。

玄関ドアの外側を専有部分にすると、区分所有者の勝手に玄関ドアの色を塗ったり、形状を変更することができることになり、マンション全体の美観が統一されず見栄えが悪くなるばかりか玄関扉の耐火性などの性能にも影響を及ぼす可能性があるからです。

本来は玄関扉の外側にしめ飾りを飾ることは禁止ですが、日本のよき風習を残すためには、許容範囲なのではないかと考えます。

マンションによっては、きっちりとしめ飾りであろうとクリスマスリースだろうと子どもの絵だろうと飾ることはダメなものはダメ（禁止）という厳しいところもあります。管理規約に記載があるか確認しましょう。

まずは、自分の住むマンションではどのように扱っているのかをまず確認することが先決です。その上で、下記のようにしめ飾りを飾るのがよいのではないかと思います。要は、すぐに原状回復ができる状態にしておくと言うことです。

マグネットフックを用いる

玄関扉は、磁石（マグネット）がつきます。ですから、玄関扉の外側にマグネットフックを使って、しめ飾りを吊り下げて飾ります。使わない場合は、マグネットフックを外せばよいので、後片付けも簡単です。

マスキングテープと両面テープを用いる

玄関扉に飾りたい位置に、マスキングテープを貼って、その上から両面テープを使って、しめ飾りを飾ります。使わなくなったら、両面テープを剥がし、マスキングテープも剥がします。綺麗に剥がすことができます。

吸盤フックを用いる

吸盤フックを用いる方法です。吸盤フックを玄関ドアの外側につけて固定して、しめ飾りを吊り下げて飾ります。使わない場合は、吸盤フックを外せばよいので、後片付けも簡単です。

玄関の内側を用いる

管理規約などで玄関外側に飾ることを禁止されているのであれば、玄関扉の内側に飾りましょう。玄関扉の内側部分は、マンションの専有部分に該当しますので、好きなように飾っても大丈夫です。

ただし、玄関扉としての機能を失わせる行為はできません。玄関扉の内側と外側は一体化していますので、玄関扉として使えないような工作は行えません。

おわりに

そもそも「しめ飾り」は、基本的に「大掃除で玄関先を清めたら飾る」のが正解とされています。しかし、各家庭によって、大掃除の日が異なりますので、正月の支度が整うであろう、１２月２８日に飾るのが一般的となっています。

マンションに住んでいるからと言って、玄関に「しめ飾り」が飾れないのは少し寂しい気がします。

管理規約「専有部分等の範囲第７条（専有部分の範囲）」を杓子定規に考えないで、ほんの数日の間だけですので、「しめ飾り」を飾ることを許してもらいたいですね。

ルールも大切ですが、気持ちよく住むことのできるマンションでありたいと思います。日本のよき風習が絶たれてしまうことの方がよくないのではないでしょうか。

門松などの大きなものは、玄関扉の前や共用廊下などには置かない方が無難です。マンションの玄関ドアは、どれも似たような玄関ドアで味気ないのが残念です。

しめ飾りやマリスマスリースなどが飾れるフックがあらかじめおしゃれについている玄関ドアがあると、個性的で毎日の生活に彩りが添えられるのではないかと思います。

※アフィリエイト広告を利用しています。

• コピーしました