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蛍光灯はいつまで使えるの 早計なLED化は危険!

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身近な照明器具として「蛍光灯」が使われています。マンションの共用廊下やロビーなど大規模マンションであればあるほど多くの「蛍光灯」を使用しているのではないでしょうか。だからと言って、早計なLED化は非常に危険であると言えます。その理由について綴ります。急いては事を仕損じます。

蛍光灯はいつまで使えるの 早計なLED化は危険!

「照明の2020年問題」として取り上げられているのが、「水銀に関する水俣条約」により、2020年以降は規制されて、「蛍光灯」が消えていくのという問題です。

「蛍光灯」は、安価であるため、職場や工場など多くの場所で重宝に使われています。昼光色・昼白色・温白色・電球色など様々な種類の「蛍光灯」がありも、用途に応じて使い分けできるのもメリットです。

ただ一番のデメリットは、寿命が短いということです。頻繁に取り替える必要があります。ある日突然、「蛍光灯」がチカチカして、やがて全く点灯しなくなった経験はありませんか。

パナソニック・三菱電機・NECなどの大手家電メーカーも、「環境保護」という目的で、需要があったとしても「蛍光灯」を生産しない宣言をしており、今後は、「蛍光灯」そのものの供給に影響を及ぼすのではないかと危惧しています。

LED化のメリットは、エネルギー効率の良い光源であるということです。つまり長持ちするということです。

白熱電球の寿命は約1000時間から2000時間、蛍光灯の寿命は約6000時間から12000時間に対して、LEDの寿命はなんと40000時間であると言われています。

手が届かない天井に設置されている「蛍光灯」を取り替えるためには、脚立を使った交換作業が必要となります。寿命が長ければ、交換作業を行う手間が削減できるので、マンション管理人にとってもメリットが大きいと言えます。

「蛍光灯」が製造中止となるから、電気が切れたら真っ暗になります。ですから、電気が切れる前にLEDの照明器具に交換すべしです。というご意見を耳にすることがありますが、早計なLED化は、かえって危険であることを知って頂きたいのです。

早計なLED化が危険な理由について綴ります。

蛍光灯がすぐになくならない

そもそも製造中止となるのは、「蛍光灯照明器具」であって、「蛍光灯」そのものではないという誤解があります。

機械物は、一般的に製造終了後、5年間は消耗品の供給が行われるのが普通です。ですから、「蛍光灯照明器具」が製造されなくなったとしても、「蛍光灯」そのものは供給がストップするということはありません。

業者の言いなりになる

無知を理由に、「即LED化をしなければなりません。」と管理組合に提案をしてくる業者やダイレクトメールが届く場合があります。

その場合、相場よりも高い値段でLED化工事をすすめることが多いです。必要であれば、管理組合から連絡を行うのが通常ですから、怪しい業者の相手をすることがないようにしましょう。

何でもそうですが、考える機会を与えず、早急に結論を急がせる業者は危ないと思って間違いありません。怪しい業者には注意してください。

Windows7のサポート期限が、2020年1月14日に迫っています。だからと言って、不必要な高機能パソコンに、即乗り換えなければならないというわけではありません。性能(スペック)や価格・タイミングを図って、適切な場所で購入すると思います。

大規模修繕工事と同時に

マンションの共用部分のLED化を行う場合は、大規模修繕工事の時に一緒にLED化工事を行うことをおすすめします。

工事の立会いや廃材の処理などを、他の修繕工事に含めて依頼することが可能となります。交換作業中は、共用廊下が使えなくなるなど住民には不便をかけますが、大規模修繕工事という性質上、住民には納得しやすく協力が得られやすいと思います。

知り合いに頼むのは慎重に

マンション住民の中には、工務店や電気の販売店に務めている方もおられるかと思います。住民の知り合いが生業としている可能性もあります。

親切心で、LED化工事をしてくれると提案を受ける場合でも、管理組合は慎重に判断しなければなりません。

バックマージンや施工技術など目に見えない部分でトラブルになりがちだからです。LED化した後で、瑕疵があったらどうするのか。知り合いということで管理が疎かになったり、管理組合の財産に影響を及ぼすような行為にならないか厳しくチェックする必要があります。

何か問題が発生した場合、マンションの通常総会で住民から非難を浴びる場合も考慮に入れ発注しなければなりません。知り合いに頼むと、何かあった時のクレーム対応に影響を及ぼす可能性が実はあるのです。

おわりに

「急いては事を仕損じる」ということわざの通り、管理組合だけで早計な判断を行うことは避けてください。管理組合のお金を目的に近づく怪しい業者も存在しますから、業者の言いなりにはならないでください。

共用部分のLED化は、マンション住民全員で解決すべき事柄です。必ず総会へ上程して、方向性を固めてから実行に移しましょう。特に多くの「蛍光灯」を使用しているマンションの場合は必須です。

専有部分のLED化も機会を見て、徐々に行っていくことをおすすめします。LEDも安く買えるようになりましたからね。

蛍光灯はいつまで使えるの 早計なLED化は危険!

通常総会で住民の理解を得てから進めましょう!
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独身でマンションを購入し、売却を経験した管理人です。失敗や後悔をすることがないように経験から得られた知識を発信することでマンション購入のお役立ちとなるように願っています。「マンションは管理を買え!」と言われるように、購入して後悔のないように願うばかりです。理事長や副理事長の経験もあり、管理委託費の削減も行いました。

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