大規模修繕工事の工期と範囲は?臨時総会で可決!ようやくスタート

先日、大規模修繕工事の決議が臨時総会で可決され、無事に実施することが決まりました。始まるまで色々ありましたが、ようやくスタートラインに立てた心境です。
大規模修繕工事の工期と範囲は何かを綴ります。大規模修繕工事に携わる機会が頻繁にあるとは思いませんので、参考にして頂ければ幸いに思います。
- 大規模修繕工事の工期と範囲は?
■ 目次 ■
大規模修繕工事の概要
築約15年、総戸数約300戸の中規模マンションで、今回が初めての大規模修繕工事です。人間で言えば、そろそろ本格的な健康診断とメンテナンスが必要になるお年頃、といったところでしょうか。
大規模修繕工事の目的は、単に汚れた外壁を綺麗にするだけでなく、建物の劣化を防ぎ、安全性を高め、そして私たち住民の大切な資産価値を維持していくことにあります。
大規模修繕工事は、通常生活が阻害されると思われるかもしれませんが、大規模修繕工事を行わない選択はあり得ないと思っています。
気になる「工期」はいつからいつまで
気になるのが、大規模修繕工事の工期です。大規模修繕工事を行うにあたって「住民説明会」を開催するという案内が届きました。
案内のお知らせに記載されていた全体工期はこちらです。修繕委員会で、すでに提示されていたスケジュールなので驚きませんでしたが、意外と工期が長いのだと感じる方もおられるのではないでしょうか。
【全体工期(予定)】
2025年11月1日 ~ 2026年8月31日(約9ヶ月間)
- 準備期間(約1ヶ月): 足場組立、現場事務所設置など
- 工事期間(約4ヶ月半): 本格的な修繕作業
- 片付け・検査(約1ヶ月): 足場解体、清掃、最終チェック
もちろん、マンションの規模によって、大規模修繕工事の工期は変わるでしょうが、準備から片付けまで含めると、やはりこれくらいの期間は必要なのだと思います。これだけの規模の大規模修繕を9ヶ月間の工期で行うのは、大変だと思います。
ちなみに、作業時間は基本的に平日の8時30分~17時30分までです。日曜・祝日はお休みだそうです。
工事現場の作業員を夏の暑さから守るため、国土交通省が、猛暑の期間を避けて工事を行う「夏季休工の導入」を検討しているというニュース報道を先日聞きました。
熱中症対策や働き方改革のためとは言え、足場を掛けたまま、「夏季休工」というのは正直勘弁して頂きたいと思います。
ただ、案内には「天候不良などにより、工期が延長されたり、休工日に作業したりする場合があります」との注意書きも書かれていました。
ゲリラ豪雨等の異常気象が読めないのが懸念材料です。一応、スケジュールには余裕を持たせているようですが、順調に大規模修繕工事が進むのかは分かりません。
「工事の範囲」を分かりやすく解説
「その長い期間で、いったい何をするの?」という工事範囲について説明します。
なかなか専門用語も多いので、私なりに「これってつまり、こういうことだよね?」と解釈しながらご紹介します!
仮設工事(工事のための準備運動)
まず初めに行われるのが、建物の周りをぐるっと囲む足場の設置です。
そして、塗料などが飛び散らないように、全体がメッシュシートで覆われます。正直、部屋は暗くなるし、眺望はなくなるしで、少し圧迫感があるそうです。
SNSでは「監獄のよう」なんて表現も見かけましたが、安全に工事を進めるためには不可欠な工程となります。
外壁下地補修&シーリング工事(建物のお肌ケア)
個人的に「これが一番大事なのでは?」と思っている工事です。外壁のひび割れ(クラック)を埋めたり、コンクリートが欠けている部分を直したりします。
さらに、外壁パネルのつなぎ目や窓サッシの周りにあるゴムのような部分(シーリング)を、古いものから新しいものに交換する作業も行われます。
ここが劣化すると雨水が侵入する原因になるそうで、まさに「建物の防水の要!」です。地味ですが、非常に重要な工程となります。
外壁塗装工事(見た目を若返らせるお化粧)
工事のハイライトとも言えるのが塗装工事。まずは高圧洗浄機で壁の汚れを豪快に洗い流し(この音が結構すごいらしいです)。
その後、下塗り・中塗り・上塗りと3回に分けて丁寧に塗装していくそうです。建物の美観が向上し、紫外線や雨風から躯体を守る役割も果たします。
鉄部塗装工事(細かいパーツのアンチエイジング)
玄関ドアの枠、廊下や階段の手すり、メーターボックスなど、鉄でできている部分の塗装です。古い塗装とサビを綺麗に落としてから、サビ止めを塗って、仕上げ塗装をします。
毎日使う部分がピカピカになると、気分も上がりそうですね。
防水工事(最強のレインコートに着替え)
屋上やベランダの床なども、雨漏りを防ぐために新しい防水加工を施します。特に屋上は普段見えない場所ですが、建物全体を雨から守る「傘」のような重要な部分。
ここをしっかりメンテナンスすることで、建物の寿命がぐっと延びるそうです。
駐車場のライン引き
大規模修繕工事で行わなければならないわけではありませんが、当マンションには、駐車場が設けられています。
毎日使う駐車場ですので、全体に白線や番号表示が消えかかっています。個別に引き直す工事を行っても良いですが、今まで行われていないため大規模修繕工事の一環として取り組むことになりました。
駐車場のライン引きは、住民から「安全確保のため、実施して欲しい」という要望があり、修繕委員会で検討して、大規模修繕工事の範囲としたものです。
マンションによって、大規模修繕工事の範囲は異なります。
【まとめ】未来への投資と期待を込めて
ようやく始まった大規模修繕工事の「工期」と「範囲」についてまとめてみました。
約1年という長い期間、生活への影響は決して小さくありませんが、この工事が終わった後、綺麗で安全になったマンションで暮らせることを楽しみに、住民みんなで協力していきたいと思っています。
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