マンションの賃貸で画鋲を刺すのはダメ?オーナーの立場から
分譲マンションを賃貸に出していますが、壁に画鋲を刺すのはダメなのかと心配しておられる賃借人が大勢おられることに驚きです。確かに、退去時「原状回復」の義務はありますが、オーナーの立場から言うと、極端な穴でなければ、あまり気になりません。その理由を綴ります。
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マンションの賃貸で画鋲を刺すのはダメ?
賃貸マンションに住んでいる方、あるいはこれから賃貸マンションに住もうと探している方が心配しているのは、「壁に画鋲を刺すのはダメなのか?」ということです。
退去時には、「原状回復」の義務は当然ありますが、オーナーの立場から言うと、極端な大きな穴や複数でなければ、あまり気になりません。逆に「画鋲」のような小さな穴まで気にしてくださる人が多いのが驚いています。
日本人のモノは大切に使おう精神が根付いているからなのかなぁと思います。日本人の真面目さなのでしょうか、幼い頃からの教育の賜物でもありますよね。
「原状回復」とは、「貸した時の状態に再び戻して退去してくださいね。」というものです。
例えば、結露を放置したことにより拡大したカビやシミ、ガスコンロ置き場や換気扇等の油汚れなどの故意・過失・善管注意義務違反が原因で起こった場合は、きちんと元に戻してから退去してください。
では、壁にポスターやカレンダー・アイドルの写真を貼るためにあいた画鋲の跡(穴)は、「原状回復」をしなければならないのでしょうか。
「マンション購入の失敗談!東京やってしまった後悔ポイント4!」の「購入マンションを賃貸に出す」で綴ったように、管理人:info-mansionは区分所有のオーナーでもあります。
オーナーの立場から言うと、「原状回復」するのがベストであることは間違いありませんが、極端にたくさんの画鋲の跡(穴)でない限りは、許容範囲であると思っています。
ただし、これはマンションのオーナー次第のところがあります。1つたりとも絶対に画鋲を刺してはダメ!というオーナーもいれば、多少であればやむを得ない範囲でOKと許容するオーナーもいることを理解してください。
新しいマンションはダメだけど、築年数がある程度経っているのであればOKであるというオーナーもいるので、一概にダメとは言えませんね。過去にひどい賃借人の経験をしたオーナーは、嫌がる可能性もありますけどね。
物件を仲介する不動産会社の担当者に、オーナーが細かい人なのかどうかを確認するのも目安になると思います。オーナーの立場から言うと、大切に取り扱って頂ける賃借人は、大歓迎です。
不動産会社の担当者に伝えると、担当者からオーナーへどんな借主なのかの情報が届きます。その時に、大切に取り扱ってもらえそうと思えば、オーナーも喜んで貸すことができるので安心なんです。
画鋲の跡のために、気に入ったマンションを諦めてしまうことは非常に勿体ないことです。
今は、画鋲を使わずともポスターやカレンダーを貼ることのできるグッズもありますので、画鋲以外の方法を用いることを考えたらいかがでしょうか。
ちなみに、長い期間同じマンションの部屋で住む予定または住んでいる場合は、賃貸者が入れ替わるタイミングで壁紙を貼り直します。壁紙を貼り直してしまえば、小さな画鋲の穴は分からなくなります。
画鋲以外で刺る方法は?
以下に、画鋲以外の方法で、ポスターやカレンダーを貼る方法をご紹介します。
はがせる両面テープ
ポスターや写真などの貼りつけに便利な「はがせる両面テープ」です。文字通り、両面テープとなっていて、壁とポスターの両方に粘着性のテープを貼る方法です。貼ったあとでも、綺麗にはがせます。
壁紙を傷めずに、お好きな写真が飾れると人気の定番アイテムです。気兼ねなく壁にペタペタ貼れると評判の商品です。
「はがせる両面テープ」は、3Mスコッチ、コクヨ、100円ショップのダイソーなどからも販売されていますが、ニトムズの「はがせる両面テープ」が評判です。
マスキングテープ
マスキングテープは、塗装する場合に、作業範囲以外を汚さないようにするために貼る保護用の粘着テープのことです。
最近は、かわいい柄のマスキングテープが発売されており、本来の用途以外にも、アルバム作りやプレゼントのラッピング用に使われています。
ホッチキス
ポスターのような紙を貼るのではなく、収納場所がほしいという方も多く、「壁美人」といいうホチキスで設置可能な小物置きが便利な存在として注目を集めています。
ひっつき虫
「ちぎって貼るだけ」という商品が、繰り返し貼ってはがせる粘着剤のコクヨ「ひっつき虫」です。ポスターのような紙のみならず、フィギュアなどのインテリアを固定するのにも重宝する優れものです。
突っ張り棒
大きな面を使うことができるのが、突っ張り棒の魅力です。床と天井を突っ張って固定しますので、穴をあけなくても済みます。不必要になれば、そのまま外せば新居でも使用することができます。
ドリルの穴は勘弁を
小さなリフォーム会社の中のパワハラをめぐるドタバタを描く舞台「ブラックorホワイト?あなたの上司、訴えます!」の製作発表があり、ジャニーズのタレント・俳優の内博貴さんが、植草克秀さんが引っ越し祝いと言って時計をプレゼントしてくれた際、賃貸マンションの壁に勝手にドリルで穴を開けられたエピソードを語りました。
掛け時計の穴なので小さい穴であると推測しますが、ドリルの穴は正直勘弁してほしいですね。
ジャニー喜多川さん、多くのアイドルを輩出した功績は素晴らしいものがあります。長い間お疲れ様でした。
おわりに
賃貸専用マンションもありますが、分譲マンションを賃貸することをおすすめします。マンションの造りが違うからです。
オーナーも人の子です。大切に大事なマンションを扱ってくれる賃借人は大歓迎です。毎月の家賃を忘れずに滞りなく支払ってくれる人は、多少の画鋲でも許容しますけどね。
お好きな芸能人(アイドル)や著名人のポスターやカレンダーを貼って、快適に過ごしてください。ただし、退去の時は、ご自分で貼ったポスターやカレンダーは、忘れずに剥がしてお持ち帰りくださいね。
マンションの賃貸で画鋲を刺すのはダメ?オーナーの立場から
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