専用庭の使い方で苦情が 自己管理が必要！

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専用庭があるマンションの住戸は、１階の限られた貴重な住戸だけです。それだけに、土に触れられる唯一の専用庭の部屋を希望とする人がいます。専用庭の使い方によってはマンション住民からの苦情となる可能性があります。専用庭のある住戸は、きちんと自己管理できる人が入居してください。専用庭のありの部屋を購入する場合の参考になれば幸いです。

専用庭の使い方で苦情の例

専用庭付きの住戸は、洗濯物を干したり、遊びのスペースとして用いたりと、幅広い使い方ができるのが特徴の専用使用権のある住戸です。

マンションによっては、駐車場も併設されている場合があり、一戸建て感覚で車を利用することができます。専用庭の使い方で苦情となっている例を綴ります。

専用庭に生ゴミを置く

専用庭だからと言って、自由に使用してもよいわけではありません。ある専用庭には、ゴミ収集日までの短い期間ですが、生ゴミを置いていたそうです。

隣の住戸から、生ゴミの匂いや歓迎しない虫が発生して、苦情となりました。いくら専用庭であっても、不要な生ゴミを置かないようにしましょう。

専用庭に物置を置く

専用庭に物置を設置する人もいました。施錠ができる物置でしたが、マンションの景観を著しく損ねると管理組合から苦情がありました。

せっかく購入した物置でしたが、残念ながら撤去することになりました。マンションの専用庭使用細則には、「家屋、倉庫、物置、サンルーム、ビニールハウス、縁側、遊戯施設その他工作物の設置」は禁止行為と定められていました。

そもそも専用庭は、非常時の避難通路として用いられます。専用庭に避難の妨げとなるような使用は禁止されています。

専用庭に樹木を植える

専用庭に、樹木を植える行為です。簡単に移動ができるような小さい植物であればよいのですが、専用庭の日当たりもよく、２階のベランダまで枝葉が届く大きさになってしまいました。

共用部分の樹木の剪定は、理事会で定期的な剪定を行っているのですが、専用庭の樹木は、手入れが全く行われていなかったのです。

専用庭の剪定は、一般的には管理組合が行うのではなく、専用庭の所有者が行います。当然、業者の手配や費用は、専用庭の区分所有者が負担します。

小さい植物ではなく、畑にして作物を育てて収穫するという人も聞いたことがあります。自分で食べるだけの畑だと言っていましたが、勝手に畑に転用してはいけません。

専用庭で騒ぐ

広い専用庭だからと言って、子どもと一緒になって騒がないようにしましょう。ましてやバーベキューなどの匂いがする食べ物はご法度です。

お友達や親戚等をお招きして、専用庭でワイワイガヤガヤしていた結果、管理組合へ「騒がしい！」というクレームに発展したケースもあります。

おわりに

専用庭のあるお部屋は、マンションの中でも特別感味わうことができるかもしれません。１階のお部屋なので、エレベーターにも左右されない完全バリアフリーも魅力です。

小さなお子さんがおられる方にとっては、階下に迷惑をかける心配がないことや転落事故の可能性が低いことで人気が高い部屋となっています。

専用庭があるマンションは、外部からのぞかれやすい／専用庭使用料が必要となるなどのデメリットも存在しています。デメリット以上にメリットを感じるのであれば購入を検討してもよいでしょう。

専用庭には、上階から誤って物が落ちてくる場合がありますので、注意が必要となります。専用庭だからと言っても、専用に使用できる権利を得ているのであって、あくまで共用部分です。

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