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ドアクローザーの調整方法 ストップ不良の整備は自分で

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マンションの玄関ドアの上部には、ドアクローザーがあります。実は、ドアクローザーって、ドライバー1本で調整することが可能なのです。ただし、いくつか「ねじ」がありますので、知識を持って自己責任で調整して頂きたいです。玄関ドアの閉まり具合が悪くなった場合には、参考にしてください。

ドアクローザーとは

ドアクローザー(door closer)とは、玄関ドアの上部にある一定のスピードでドアが自動開閉するように調整したり、ドアを開けたまま保持したりするための部品のことです。

ドアクローザーがあるおかげで、スムーズなドアの開閉をすることができるとても重要な部品なのです。

普段は、あまり意識しませんが、ドアクローザーに不具合があると、ドアの開閉に支障をきたす場合も存在します。

自分で調整可能

ドアクローザーは、自分自身で調整することが可能であることはご存知でしょうか。それも専門の道具や工具が必要なのではなく、どこにでもあるドライバー1本で可能なのです。女性の力でも簡単に調整が可能ですから、ご自身で調整することをおすすめします。

ドアクローザー共用部分?

まず初めに、ドアクローザーは共用部分なのか専有部分なのかによって、扱いが異なってくることをご認識頂きたい。

玄関ドアの内側部分に設置されているから、ドアクローザーは、専有部分なのではと思っている方がおられます。

マンションの管理規約には、「専有部分の範囲」を定めて記載されています。建物の躯体部分やエントランスホール・電気設備・メールボックスなどは誰が見ても一目瞭然で共用部分であることが分かります。

国土交通省(国交省)の標準管理規約第7条(専有部分の範囲)には、どの部分が専有部分に該当するのか明確に記載されています。

第7条(専有部分の範囲)2項には、

2 前項の専有部分を他から区分する構造物の帰属については、次のとおりとする。
一 天井、床及び壁は、躯体部分を除く部分を専有部分とする。
二 玄関扉は、錠及び内部塗装部分を専有部分とする。
三 窓枠及び窓ガラスは、専有部分に含まれないものとする。
(標準管理規約第7条(専有部分の範囲)2項

玄関扉のうち、錠及び内部塗装部分が専有部分とであって、それ以外(ドアクローザー部分含む)は、専有部分ではなく共用部分であると標準管理規約ではなっています。お手持ちのマンション管理規約をご確認ください。

玄関ドアの内側塗装部分は専有部分なので、自分の好みの色に塗り替えても構わないことになります。しかし、外側塗装は共用部分に該当しますので、勝手に塗り替えては駄目です。

ところが、お住まいのマンション管理規約上では、どのように記載されているかによって、共用部分なのか専有部分なのかが解釈が分かれます。ドアクローザーを交換する場合には、必ず管理組合の承認をされることをおすすめします。

マンションの管理組合が「専有部分」であると判断すれば、自由に交換することができますが、「共用部分」であると判断すれば、管理組合の責任で交換を行わなければなりません。

個人的には、ドアクローザーの交換は共用部分だと解釈しています。各々が好きなドアクローザーを自由に交換できるとしたら、強度面や統一面でバラバラになってしまうからです。

国土交通省(国交省)のマンション標準管理規約のコメントでは、「外観の統一、防犯・防音の確保のため」に、「玄関(扉・枠)の工事で現在と異なる部材を用いるもの」については、管理組合で、色彩・形状・位置・防犯性の低下の可能性を確認して承認することとなっています。

いずれにせよ現在使用しているドアクローザーと違う形状(大きさ)や色・取り付け位置を変更する場合は、管理組合の確認をした方が後々よいということです。

ドアクローザーの確認

ドアクローザーの調子がおかしいと感じたら、ドアクローザーのチェックをします。中のオイルが漏れていないかを確認します。オイルが漏れている場合は修理できませんので、交換が必要となります。

調整弁の確認

ドアクローザーの側面にあるネジが調整弁です。ネジの横に1・2などと番号が刻印されているものや刻印されていないものがあります。

玄関ドアを全開状態(180度)から70度までの区間を第1速度区間と言います。車いすでの出入り時や荷物の搬入時に一気に閉まらないよう調整するための用いる調整弁です。

第2速度区間は、第1速度区間以降の静かに安全に閉まるように、ゆっくりとした動作の区間の調整弁です。

ネジを締める

ドライバーでネジを締めます。軽い力で回りますので、思いっきり締め付けると玄関ドアが動かなくなります。ほんの少しだけ回転させて、玄関ドアを開閉させて様子を見ながら調整することをおすすめします。

調整弁は左回り(反時計方向)に回すと速くなり、右回り(時計方向)の回すとドアの閉まる速度が遅くなります。

おわりに

ドアクローザーの調整は、お持ちのドライバー1本で簡単に調整することができます。ただし、ドアクローザーを交換することになった場合は、管理組合へ連絡するようにしてください。

玄関ドアの開閉回数や使用方法によってスピードは異なりますが、年数が経過すれば、やがて劣化していくのが部品です。

ですが、自分で業者に頼んで玄関ドアを交換することはしないでください。大規模修繕工事のタイミングと合わせて、玄関ドアの一斉交換を行うことで、一戸あたりの交換費用を抑えられる可能性があります。

マンションが建てられてから玄関ドアを使う年数は、ほぼ同じであると考え、どこかの部屋で不都合が生じた玄関ドアは、やがて他の部屋の玄関ドアも不都合が生じる恐れがでてきます。

ドアクローザーの調整方法 ストップ不良の整備は自分で

ドライバー1本で調整可能だが慎重に!
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この記事を書いた人

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独身でマンションを購入し、売却を経験した管理人です。失敗や後悔をすることがないように経験から得られた知識を発信することでマンション購入のお役立ちとなるように願っています。「マンションは管理を買え!」と言われるように、購入して後悔のないように願うばかりです。理事長や副理事長の経験もあり、管理委託費の削減も行いました。

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