芦屋市の築60年マンションとは思えない!海が見える終活リノベ実例

「築60年のマンション」と聞いて、あなたはどんな住まいを想像しますか。
古い設備、狭い間取り、耐震性への不安――。そんなイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、今回『住人十色』で紹介されたのは、その常識を覆す住まいでした。舞台は兵庫県芦屋市です。
築60年のヴィンテージマンションを大胆にリノベーションし、「どこからでも海が見える家」へと生まれ変わらせたのです。
しかも、このリノベーションには単なるおしゃれ空間づくりではない、人生後半を豊かに暮らすための工夫が詰まっていました。
終活を見据えた住まいづくりとは何か。なぜ築古マンションが選ばれたのか。
番組で紹介された住まいの魅力と、マンションリノベーションで失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
- 築60年とは思えない!“終の住処”のマンションリノベ
■ 目次 ■
築60年のマンションが“終の住処”に生まれ変わる

MBS系の人気住宅番組「住人十色~家の数だけある 家族のカタチ~」第811回では、兵庫県芦屋市にある築60年のヴィンテージマンションをリノベーションした住まいが紹介されました。
住人(アルジ)は海外で約20年間暮らしてきたご夫婦。子どもの独立と定年を機に日本へ戻り、「終の住処(ついのすみか)」として選んだのが築60年のマンションでした。
7階建て最上階に位置する約64㎡の住戸をフルリノベーションし、「どこからでも海が見える家」を実現しています。
近年は新築マンション価格の高騰により、中古マンションを購入して自分好みにリノベーションする人が増えています。特に立地の良い築古マンションは、新築にはない魅力を持つ物件として注目されています。
しかし築60年という数字を聞くと、多くの人が「古すぎるのでは?」と感じるでしょう。ところが番組を見ていると、その先入観はあっさり覆されます。
そこには「古いマンション」ではなく、「人生後半を豊かに暮らすために設計された住まい」がありました。
また、この住まいは単なるリノベーション事例ではありません。夫婦がこれからの人生を快適に暮らすための「終活リノベーション」という側面も持っています。
趣味を楽しむ空間と将来への備えを両立させた住まいづくりは、多くのマンション居住者にとって参考になるのではないでしょうか。
築60年とは思えない!絶景を最大限に活かした間取り
この住まいで最も印象的だったのは、眺望を最優先に考えた設計です。
定年後の「終の住処」、芦屋の築60年マンションをリノベーション 狭さ感じつつ即決した理由【住人十色】(写真 全5枚)https://t.co/RXih79y8WR
— オリコンニュース (@oricon) May 8, 2026
ご主人の希望は、
- 南向き
- 日当たりが良い
- 海が見える
- できれば山も見える
というものでした。
そして見つけたのが芦屋のマンション。最上階からは関西の街並みと大阪湾が広がり、天気が良ければ関西国際空港まで見渡せるそうです。
特に驚いたのは間取りの大胆な変更です。一般的なマンションでは、玄関近くに廊下があり、その先に各居室が配置されます。
しかしこの住戸では、玄関を入るとすぐ寝室。通常なら「えっ?」と思う配置ですが、その理由は明確です。
最も景色が良い南側をリビングに集中させるためです。限られた64㎡の空間を、景色を楽しむために最大限活用しているのです。
さらにリビングは壁で細かく区切らず、
- くつろぐ空間
- 小上がり和室
- 景色を眺めるスペース
というように緩やかにゾーニングされています。
最近のリノベーションで人気の「ワンルーム的な考え方」を取り入れながらも、適度な居場所を確保している点は非常に参考になります。
終活に向けたリノベーションという新しい考え方
この住まいの魅力は、単なるおしゃれリノベではありません。番組を見ていて強く感じたのは、「終活リノベーション」という考え方です。
玄関付近には広い土間スペースが設けられていました。現在はご主人の趣味であるギターづくりの作業スペースとして活用されていますが、この空間は将来の暮らしを見据えた設計ともいえます。
車椅子・シルバーカー・シニアカーが必要になった場合には保管場所や移動スペースとして利用できるためです。趣味を楽しみながら、将来のライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる点に、“終の住処”としての工夫が感じられました。
終活というと、
- 遺言書
- 相続
- 断捨離
をイメージする人が多いでしょう。
しかし本来の終活とは、「これからの人生をどう豊かに生きるか」を考えることでもあります。
この住まいでは、
- 夫婦2人に必要な広さだけを確保
- 動線を極力短くする
- 収納を効率化する
- 景色を楽しむ時間を増やす
という考え方が徹底されていました。
キッチンも象徴的です。限られたスペースの中で、電子レンジとトースターを兼ねたオーブンを先に選び、それに合わせて収納を設計しています。
食洗機や冷蔵庫も効率よく配置され、「一歩動けばすべてに手が届く」キッチンを実現しています。
若い頃は広さを求めがちです。しかし年齢を重ねると、
「掃除が大変」
「管理が大変」
「使わない部屋が増える」
という問題が出てきます。
この住まいは「広さ」ではなく「快適さ」を選んだ好例といえるでしょう。その象徴ともいえるのが、窓際に設置された「シエスタベッド」です。
シエスタベッドとは、昼寝や読書、景色を眺めながらくつろぐために設けられたベッドスペースのことです。今回の住まいでは海を一望できる窓際に配置されており、ご主人がギターを弾いたり、ゆったりとした時間を過ごしたりする特等席となっていました。
海を眺めながら横になれる特等席で、ご主人はギターを弾いたり、景色を眺めたりしながらゆったりとした時間を過ごしているそうです。
「物の豊かさ」から「時間の豊かさ」へ。
まさに終活世代が目指すべき住まいの形なのかもしれません。
マンションをリノベする際の注意点
番組を見て「こんなリノベーションをしたい」と思った方も多いでしょう。
しかしマンションリノベには注意点があります。
管理規約を必ず確認する
マンションでは専有部分であっても自由に工事できるわけではありません。
管理規約によって、
- フローリングの遮音性能
- 配管工事
- 間取り変更
- 工事時間
などが細かく定められています。工事契約前に必ず確認しましょう。
また、リノベーション工事を行う際は、事前に管理組合へ工事申請書や図面などを提出し、承認を受けなければならないケースが一般的です。
工事内容によっては理事会での審査が必要になることもあります。工事を依頼する前に管理規約を確認し、必要な手続きや提出書類を把握しておかないと、工事の延期や計画変更を求められる場合もあります。
「購入した部屋だから自由にリフォームできる」と考えず、まずは管理組合や管理会社へ相談することが、スムーズなリノベーション成功への第一歩です。
配管の位置は変えられない場合がある
戸建てと異なり、マンションでは排水管の勾配確保が必要です。
そのため、
- キッチン移設
- トイレ移設
- 浴室移設
が難しいケースがあります。
理想の間取りが実現できるとは限りません。
構造壁は撤去できない
リノベーション番組を見ると大胆に壁を取り払っていますが、すべての壁を撤去できるわけではありません。
特に築古マンションでは構造壁が重要な役割を果たしている場合があります。設計段階で専門家の確認が必要です。
修繕積立金と大規模修繕計画を確認する
築60年クラスのマンションでは、
- 給排水管更新
- エレベーター更新
- 外壁修繕
などの大規模工事が控えている可能性があります。
購入前には、
- 長期修繕計画
- 修繕積立金残高
- 管理状況
を確認することが重要です。
「資産価値」より「暮らしの価値」を考える
終の住処として購入する場合は、資産価値だけにこだわる必要はありません。
今回の住まいが教えてくれたのは、「どれだけ広いか」ではなく、「どれだけ心豊かに暮らせるか」という視点です。
まとめ
「築古マンションは“欠点”ではなく“可能性”かもしれない」
「築60年のマンション」と聞くと、多くの人は古さや不安を想像します。
しかし今回の『住人十色』で紹介された住まいは、その常識を覆してくれました。海を望む絶景、無駄を省いた間取り、夫婦のこれからを考えた終活リノベーション。
そこには新築マンションでは得られない魅力がありました。
マンション選びで大切なのは築年数だけではありません。管理組合が適切に運営されているか、修繕積立金は十分か、立地はどうか、そして自分たちの暮らし方に合っているかどうかです。
『住人十色』の放送は、「古いマンションだから価値が低い」のではなく、「どう暮らすかで価値は変わる」。そんな住まいの本質を教えてくれる内容でした。
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