マンション大規模修繕工事で網戸はなぜ外す?取り外す時期・保管方法・外せない場合も解説

大規模修繕工事のお知らせに、「ベランダ側の網戸を取り外してください」と書かれていて戸惑ったことはありませんか。
「なぜ網戸まで外す必要があるの?」「外し方が分からない」「高齢なので自分では難しい」「外した後はどこに保管すればいいの?」と、不安や疑問を感じる方は少なくありません。
特に初めて大規模修繕を経験するマンションでは、工事そのものよりも、こうした事前準備に悩むケースが多くあります。
しかし、網戸の取り外しには、工事を安全かつ高品質に進めるための大切な理由があります。
また、施工会社によるサポートや保管方法についても、あらかじめ知っておけば慌てることはありません。
この記事では、網戸を外す理由や外せない場合の対応、保管方法、取り外すタイミングまで、初めての方にも分かりやすく解説します。
~ この記事で分かること ~
- 網戸を外す理由
- 外せない場合の対応
- 網戸の保管方法
- 取り外すタイミング
- 工事前の注意点
■ 目次 ■
大規模修繕でベランダ側の網戸を外すのはなぜ?

結論からいうと、ベランダ側の網戸を取り外す目的は、「工事品質の確保」「網戸の破損防止」「安全な作業環境の確保」の3つです。
そのため、多くのマンションでは大規模修繕工事の前に、居住者へ網戸の取り外しをお願いしています。
「なぜ網戸まで外さなければならないの?」
「高齢なので一人では外せない……」
「外した網戸はどこに置けばいいの?」
初めて大規模修繕を経験する方にとっては、不安や疑問も多いでしょう。
実は、網戸を外すことには工事を安全かつ確実に進めるための重要な理由があります。また、多くの管理組合や施工会社では、高齢者など自分で取り外しができない方へのサポートも行っています。
ここでは、網戸を外す理由から、外せない場合の対応、保管方法、取り外すタイミングまで詳しく解説します。
大規模修繕で網戸を外す3つの理由
大規模修繕では、外壁補修やシーリング工事、塗装工事など、ベランダ側の窓周辺で多くの作業を行います。
そのため、ベランダ側の網戸は事前に取り外すのが一般的です。
工事期間中だけの一時的な対応ですが、より良い修繕工事を行うためには欠かせない作業といえるでしょう。
主な理由は、次の3つです。
理由①:工事品質を確保するため
大規模修繕では、ベランダ側の外壁やサッシ周辺のシーリング打ち替え、塗装、ひび割れ補修などを行います。
網戸が付いたままだと、職人がサッシ周辺まで十分に手を入れられず、細かな部分の施工品質に影響する場合があります。また、作業スペースが狭くなることで工事効率も低下します。
建物を長持ちさせるためにも、外壁やサッシ周辺を隅々まで確実に施工できるよう、ベランダ側の網戸を取り外す必要があります。
理由②:網戸の破損を防ぐため
工事期間中は、足場の設置や資材の運搬、塗装作業などが行われます。
その際に工具や資材が網戸へ接触したり、塗料やシーリング材が付着したりする可能性があります。
一度塗料やシーリング材が付着すると、きれいに落とすことは難しく、網戸の張り替えや交換が必要になるケースもあります。
あらかじめ網戸を取り外して室内で保管しておけば、大切な網戸を傷や汚れから守ることができます。
理由③:安全に作業するため
大規模修繕では、職人が足場の上で窓のすぐ外側を移動しながら作業を行います。
工事期間中、網戸が付いたままだと、工具や身体が当たりやすくなり、作業効率が低下するだけでなく、網戸を落下させたり破損させたりする危険もあります。
また、無理な姿勢で作業を行うことで事故につながる可能性もあります。
網戸を取り外しておくことで、職人が安全な姿勢で作業でき、工事全体をスムーズかつ安全に進めることができます。
網戸を外せない場合はどうする?施工会社が代行してくれるケースも
「網戸の外し方が分からない。」
「高齢なので持ち上げられない。」
「脚立に乗るのが危険。」
このような方も少なくありません。
そのため、多くの施工会社では、自力で取り外しが難しい居住者に対して、網戸の取り外し・取り付けを代行しています。
特に、
- 高齢者
- 身体が不自由な方
- 一人暮らしの方
- 力仕事が難しい方
などについては、事前に申し込むことで職人や担当者が対応してくれるケースが一般的です。
無理をして自分で外そうとすると、
- 網戸を落としてしまう
- 腰を痛める
- 転倒事故につながる
などの危険があります。
大規模修繕では安全第一です。
困ったときは遠慮せず、管理会社や施工会社へ相談しましょう。事前に希望を伝えておけば、工事日程に合わせて対応してもらえることがほとんどです。
大規模修繕工事の実施に合わせて、気が付いたことを書く「ポスト」が設けられることが多いです。内容を書いて、ポストに投函すれば、管理会社や施工会社が読んで対応していただけます。
外した網戸はどこに置く?正しい保管方法を解説
取り外した網戸は、基本的に各家庭で保管します。
共用廊下やベランダに置いてしまうと、
- 避難経路をふさぐ
- 強風で倒れる
- 他の住戸の迷惑になる
などの問題があるためです。
そのため、多くのマンションでは、工事前に「網戸保管袋」や「専用収納袋」が配布されます。
この袋に入れることで、
- 網戸に傷が付くのを防ぐ
- ホコリや塗料の付着を防止できる
- 部屋の壁や家具を傷付けにくい
といったメリットがあります。
保管場所としては、
- 和室の空きスペース
- 廊下の壁際
- クローゼットの中
- 使っていない部屋
などが適しています。
立て掛ける際は倒れないように固定し、小さなお子さんやペットがいる家庭では、誤って倒さない場所を選びましょう。
施工会社によっては袋に部屋番号を書くよう案内される場合もありますので、配布された説明書を確認しておくと安心です。
網戸はいつ外す?大規模修繕で取り外すタイミング
網戸は工事が始まる何週間も前から外す必要はありません。
通常は、施工会社から「○月○日までに取り外してください。」という案内があります。
多くの場合は、
- 足場設置後
- ベランダ側の工事開始前
- シーリング工事や塗装工事の直前
などのタイミングで取り外します。
逆に、早く外しすぎると、
- 虫が室内に入りやすい
- 換気がしにくい
- 保管期間が長くなる
というデメリットがあります。
また、工事が終わる前に取り付けてしまうと、再び外す必要が生じることもあります。
そのため、施工会社から配布される工程表や掲示板のお知らせを確認し、指定された日時までに取り外すことが大切です。
もし予定日に対応できない場合は、早めに管理会社や施工会社へ相談しましょう。
網戸の外し方|一般的な取り外し方法
網戸の取り外し方法はサッシメーカーによって多少異なりますが、多くのマンションでは同じような構造です。
まず、網戸を少し上へ持ち上げます。その状態で下側を手前へ引くと外れるタイプが一般的です。
なお、落下防止用のストッパーが付いている場合は、先にストッパーを外す必要があります。
無理に力を入れると戸車や網戸を破損する恐れがあるため、外れない場合は無理をせず施工会社や管理会社へ相談しましょう。
【実例】大規模修繕委員会で実際にあった網戸対応
私が参加していたマンションの大規模修繕委員会では、施工会社から毎月工事の進捗報告を受けていました。
その中でも、ベランダ側の網戸に関する相談は想像以上に多く、「高齢で外せない」「保管袋を追加してほしい」「取り付け方法が分からない」といった問い合わせが何度も報告されていました。
例えば、〇月〇日に〇号室の居住者から、「高齢で網戸を外せないので、取り外しをお願いしたい。」という連絡がありました。
施工会社へ依頼した結果、〇月〇日に作業員が訪問し、無事に網戸を取り外しました。
作業時間は数分程度で終了し、居住者の方も「安心して工事を迎えられる」と喜ばれていました。
このような相談内容は毎月の大規模修繕委員会でも共有され、施工会社が迅速に対応していました。工事を円滑に進めるためにも、早めの相談が重要だと感じました。
また別の日には、「配布された網戸保管袋が運搬中に破れてしまったので、予備をいただけませんか。」という問い合わせもありました。
このケースでは、施工会社が予備の保管袋を用意しており、後日、居住者へ新しい袋をお届けしました。
このように、大規模修繕では網戸に関する細かな問い合わせは珍しくありません。
施工会社や管理会社もある程度想定して対応していますので、一人で悩まず、困ったことがあれば早めに相談することが大切です。
実際には、「外せない」「保管袋が足りない」「取り付け方が分からない」など、ちょっとした相談だけで解決できるケースがほとんどです。
遠慮せずに連絡することで、工事期間中の不安を減らすことができます。大規模修繕工事の際には、ベランダ側の網戸を外す協力をお願いいたします。
網戸は共用部分?専有部分?
「網戸を外してください」と言われると、「そもそも網戸は共用部分なの?専有部分なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
一般的なマンションでは、網戸は各住戸で使用・管理する設備であるため、専有部分として扱われることが多いです。
一方、網戸が取り付けられているサッシや窓ガラス、バルコニーは、管理規約で共用部分(専用使用部分)とされているマンションがほとんどです。
そのため、大規模修繕では共用部分である外壁やサッシ周辺を工事するために、専有部分である網戸を一時的に取り外してもらいます。
なお、マンションによって管理規約の定めが異なる場合もあるため、最終的には管理規約や工事のお知らせを確認しましょう。
よくある質問
マンション大規模修繕で網戸を外す場合のよくある質問です。
網戸は必ず外さなければいけませんか?
→施工会社や管理組合から取り外しの案内があった場合は、基本的に外す必要があります。網戸が付いたままだと、サッシ周辺の補修や塗装、シーリング工事の妨げとなり、工事品質や安全性に影響するためです。
外した網戸はベランダに置いてもいいですか?
→ベランダや共用廊下に置くことは避けましょう。強風で飛ばされたり、工事の妨げになったりする恐れがあります。配布された保管袋に入れ、自宅内のクローゼットや空き部屋など、安全な場所で保管するのが基本です。
網戸を壊してしまったらどうなりますか?
→自分で取り外す際に破損した場合と、工事中に施工会社の作業で破損した場合では対応が異なります。破損に気付いたら自己判断せず、写真を撮った上で速やかに施工会社や管理会社へ連絡し、対応を確認しましょう。
高齢で一人では外せません
→多くの施工会社では、高齢者や身体が不自由な方を対象に、事前予約による網戸の取り外し・取り付けを行っています。無理に作業すると転倒やケガにつながる恐れがあるため、早めに管理会社や施工会社へ相談しましょう。
網戸を外さなかったらどうなりますか?
→サッシ周辺の工事ができず、作業日程の変更や再訪問が必要になる場合があります。その結果、工事全体の工程に影響を与えることもありますので、施工会社の案内に従い、指定された期日までに取り外しましょう。
工事中は窓を開けても大丈夫ですか?
→工事内容によっては窓を開けられない日があります。塗装やシーリング工事では臭いや粉じんが室内へ入る可能性もあるため、工程表や施工会社からのお知らせを確認し、窓の開閉可能日を把握しておきましょう。
取り外した網戸は工事終了後にいつ戻せますか?
→ベランダ側の工事が完了し、施工会社から「取り付け可能」の案内があってから元に戻します。早く取り付けると再度取り外しが必要になる場合もあるため、必ず工事の完了を確認してから取り付けるようにしましょう。
網戸は共用部分ですか?
→一般的には、網戸は専有部分として扱われることが多い一方、サッシや窓枠は共用部分(専用使用部分)とされています。そのため、大規模修繕では共用部分の工事を行うために、専有部分である網戸を一時的に取り外します。なお、詳細はマンションの管理規約を確認しましょう。
まとめ
大規模修繕でベランダ側の網戸を外すのは、工事の品質と安全性を確保し、網戸自体を傷や汚れから守るためです。
自分で取り外すのが難しい高齢者や身体が不自由な方については、施工会社が代行してくれる場合が多いため、無理をせず相談しましょう。
外した網戸は各住戸で保管するのが基本で、専用の保管袋が配布されるマンションも少なくありません。
また、取り外すタイミングは工事工程に合わせて指定されます。早すぎても遅すぎても不便になるため、配布される工程表や案内を確認し、指定日までに準備することがスムーズな工事につながります。
住民一人ひとりの協力が、安全で質の高い大規模修繕の成功につながるのです。
まとめ
マンションの大規模修繕では、ベランダ側の網戸を取り外すことは、安全で高品質な工事を行うために欠かせない準備です。
取り外す理由は、
- 工事品質を確保するため
- 網戸の破損を防ぐため
- 安全に作業するため
の3つです。
また、高齢などで自分では取り外せない場合は、多くの施工会社が代行しています。
取り外す時期や保管方法はマンションごとに異なるため、工程表や管理会社・施工会社からの案内を確認し、不安な点は早めに相談しましょう。
住民一人ひとりの協力が、大規模修繕工事を安全かつ円滑に進めることにつながります。
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