マンションのゲストルーム料金相場はいくらが適切なの?
理事長をしていた時には、マンションのゲストルーム使用状況が管理会社から報告がありました。年末年始やお盆時期の繁忙期は、ゲストルームの稼働率が高く、管理組合への使用料金も高かったです。ゲストルームの料金相場はいくらが適切なのだろうか。ゲストルームがない場合の秘策はあるのでしょうか。
■ 目次 ■
マンションのゲストルーム料金相場は
マンションのゲストルームの料金相場はいくらが適切なのか疑問に感じたことはないでしょうか。ゲストルームの目安は、200戸あたり1つとも言われています。
私が理事長をしていた時は、毎月ゲストルームの使用状況が管理会社から報告があり、確認の署名と捺印を求められていました。
当然なのですが、年末年始を挟んだお正月の季節とお盆の帰省時期はゲストルームの稼働率が高かったのを記憶しています。
この傾向は、毎年同じですので、繁忙期が近づくと「年末年始のゲストルーム予約お知らせ大きく希望」で綴ったように、募集案内が掲示されて抽選となるほど人気なのです。
ゲストルームの部屋数は限定されている割には、使用したいと思う住民が増えるので、競争率も高くなります。営利目的で設けているゲストルームではないので、近隣のホテルに比べると格安で利用できるから当然です。
ただ単にゲストルームが人気なのは、料金だけの問題なのではなく、自分のマンション内にゲストを泊めるわけですから、子どもがいても安心/安全、便利がよい共用施設なのです。
ホテルに泊まって頂く場合は、宿泊料も高いし、道案内や食事をどうするかなどと考慮しなければならないことが多いですから気を遣ってしまいますからね。
ゲストルーム料金相場はいくらが適切なのだろうかという疑問があります。自分のマンションのゲストルームの料金は理解していても、一般的なゲストルームの相場が分からないので疑問を持つのだと思います。
ゲストルームの料金設定
ゲストルームの料金設定には、2種類の方法があります。どちらも最大宿泊人数を定めておかないと、寝具を何人分用意しておけばよいのか。寝具が不足した場合は、ゲストを招いたオーナーが準備するのか決めておかなければなりません。
近隣の宿泊施設と比較して、安い相場に設定しなければゲストルームの稼働率が悪くなります。マンションのゲストルームは、あくまで住民サービス向上のために存在するのですから。
宿泊料金は、利潤の追求ではないことを考慮して、シーツや布団カバー・枕カバーなどのクリーニング代として「リネン代」と水道光熱費などを合わせたゲストルームを維持するための金額程度にしておくべきです。
ゲストルームを使用する側が備品を壊した場合を想定して、ある程度は常識の範囲内で上乗せしてもよいかと思います。
ゲストルームの料金相場は、1人あたり数千円(3000円から5000円が相場)というところが多いようです。ただし、部屋の大きさやどこにマンションがあるのかによって変わってきます。
ゲストルームなので、景色や眺めのよい高層階に設置されている場合や1階の庭付きのゲストルームとマンションによってゲストルームの存在する場所によっても異なります。
料金設定は、「1泊あたり」と「1人あたり」で定める方法があります。
1泊あたりの料金設定
「1泊あたり〇〇円」という料金を設定する方法です。1人で1泊しても、家族数人で1泊しても同一の料金となります。
デメリットは、1人で宿泊する場合は、割高になってしまうことです。最大何人まで宿泊可能であるかを事前に決めておかないとトラブルになります。
1人あたりの料金設定
「1人あたり〇〇円」という料金を設定する方法です。大人でも子どもでも同じ料金とするのか、大人料金は何歳からにするのかを事前に決める必要があります。
休憩場所として提供する
ゲストルームは、ただ宿泊として使用するだけではなく、休憩場所としてもマンション住民に提供することができます。
「1時間あたり〇〇円」として、ゲストとの交流の場や住民同士の休憩の場として用いることもできます。誕生日会や打ち合わせの場にも活用できます。
マンションの大切な資産ですから、有意義に使うことをおすすめします。
ゲストルーム料金の見直しを!
マンションが竣工以来、一度もゲストルームの料金見直しが行われていないことがよくあります。
2019年10月からの消費税増税を理由にゲストルームの適切な料金見直しを行うことをおすすめします。便乗値上げだと批判されるのであれば、2019年10月からではなく、次の決算月から値上げしてはいかがでしょうか。
ゲストルームは、マンションの収益事業ではありませんので、消費税を課すというのはおかしいです。しかし、リネン代や水道光熱費は非課税ではありません。ゲストルームを維持するためには、適切な料金の設定を行う必要があります。
ゲストルームがない場合は?
ゲストルームが存在しないマンションもあります。ゲストルームがない場合は、新たにゲストルームを建設できればよいのですが、敷地の関係でゲストルームを作ることが困難な場合は、マンションの中で空いている部屋を中古として管理組合が買い上げてゲストルームにすることもできます。
ゲストルームが使われない場合は、住民同士のコミュニケーションの場として使ったり、理事会を開催する場所として有効に使用することもできます。震災時に必要な物品を格納する倉庫としても使えます。
おわりに
マンションの共有施設として、「ゲストルーム」の存在は、あると嬉しい人気の共用施設のひとつです。
住民サービスの一環として、マンションに存在していますので、マンションの住民は積極的に利用して頂きたいものです。ゲストルームの維持/管理も、住民の皆さんが支払う管理費から賄われていますから、大切に取り扱って頂きたいです。
ゲスト側もゲストルーム使用時の注意を守りましょう。ゲストルームでは禁煙となっている場合が多く、宿泊した際の自らが出したゴミは持ち帰るようにしましょう。
備品を壊したり、持ち帰ったりするという不適切な取扱いをすることのないように心掛けましょう。ゲストルームは、使いたい人が多い共用施設です。間違ってもドタキャンをしないようにしましょう。
シャンプーやボディシャンプー・タオル類などのアメニティは、持ち込みとなるケースがありますので、事前に必要なモノを聞いておくことをおすすめします。本来なら、ゲストルームに招くオーナーが用意してくれると荷物が少なくて済むんですけどね。
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