嫌悪施設の一覧に驚くべき意外な施設が含まれる
「嫌悪施設(けんおしせつ)」とは、その存在が周囲の人から嫌われる施設のことです。マンション選びで重要なことは、マンションの周辺には、どのような施設があるのかを確認することです。ここでは、意外な施設が「嫌悪施設」だと驚いたことを綴ります。
■ 目次 ■
嫌悪施設の一覧
「嫌悪施設」としては、
- 品格を下げるような施設
- 公害発生施設
- 不快感・嫌悪感を与える施設
を言います。
品格を下げるような施設
パチンコ店、ラブホテル、風俗店、暴力団事務所など、周辺の住宅地の品格を下げるような施設です。自分の住む近くに、ラブホテルや風俗店などの品格を下げるような施設があったら嫌ですからね。
パチンコが好きな人にとっては、自宅の近くにパチンコ店施設があることは嬉しいのかもしれませんが、多くの方にとって、パチンコ店があることで、品格を下げる施設としてとらえられているのも現実です。
公害発生施設
騒音、大気汚染、土壌汚染、悪臭、地盤沈下、粉塵などを引き起こす可能性のある施設が「嫌悪施設」に該当します。
具体的には、工場や作業所が近くにあると騒音や大気汚染が発生します。休日には周辺環境をチェックしたときは静かだったのに、平日は工場の騒音があって、マンション購入後に後悔したという話はよく聞きます。
駅近のマンションがよいと思っていても、24時間走行する貨物列車の線路脇近くのマンションも騒音に悩まされるかもしれません。旅客列車は始発時間と終電時間が定まっていますが、貨物列車の場合は、24時間走行の可能性があります。
不快感・嫌悪感を与える施設
原子力関連施設、廃棄物処理場、下水処理場、火葬場(葬儀場)、墓地、病院、軍事基地、刑務所、ガスタンク、火薬類貯蔵施設など不快感・嫌悪感を与える施設のことです。
意外な嫌悪施設とは
大きな病院の近く
意外かと思われるでしょうが、大きな病院の近くも「嫌悪施設」に相当します。
病気になった時に、すぐに駆け込めるので、病院近くはメリットなのではないかと思われますが、大きな病院近くだと、昼間でも夜中でも24時間救急車のサイレン音が響きます。
大病院ともなると、休日を含めて診察やお見舞いの方が多く来院しますので、病院前周辺の道は、渋滞し混雑してしまいます。
小中学校の近く
一番意外で驚いた「嫌悪施設」は、小学校や中学校の近くです。高校や大学になると、そうでもないのですが、休み時間や放課後の運動場で元気に遊ぶ子供の声が静かな環境を乱すと避ける方もいるようです。
体育の授業や運動会で奏でるブラスバンドなど音の出る楽器全般に嫌悪感を抱くのだそうです。とは言っても、基本的に学校は、始業時間と就業時間が定まっているので、そんなに気にしないという方もおられます。
一方で、授業の開始と終了に響くチャイムの音色、給食や清掃の時間等にかけられる音楽やアナウンスの放送が嫌という方もいます。
学校の近くに住む場合は、忘れ物をすぐに届けられますし、遅刻をすることがないなどのメリットもありますけどね。
夏休みには、プールで遊ぶ小学生や中学生の声が響いたり、グラウンドの土や砂が風に乗って舞い散るということも原因のようです。
誰でも小さい時は、小学校や中学校で学んでいたはずなのに、大人になると、小中学校が「嫌悪施設」だなんて、あんまりですよね。
保育園・幼稚園の近く
同じ教育機関ですが、年齢が下がって保育園・幼稚園の近くも嫌悪感を抱くそうです。子供の甲高い声で叫ぶ声が生活に影響を及ぼすからというのが理由なのだそうです。
騒ぐのが子供の仕事なのに、よく思われていないのは残念に思います。自宅の近くに新たに保育園や幼稚園の建設話が持ち上がった場合でも、反対する方がいるとのことです。
防音壁を作るように求めたことがありました。小学校や中学校に比べれば、ほんとの一時の短い時間に騒ぐだけなんですけどね。
消防署・警察署の近く
消防署の近くでは、緊急時のサイレンを鳴らした消防自動車や警察の車両(パトカー)が出入りすることになります。いつ消防車が緊急出動するのかは分かりませんが、24時間緊急出動するかもしれません。
同様に警察の車両もサイレンを鳴らして出動しますので、騒音に悩まされるかもしれません。
消防署・警察署の近くに住めば、もし何かあった時は、すぐに駆け付けてくれるから安心だとも言えますが、人によっては「嫌悪施設」となります。
航空機のルート近く
忘れがちなのが、航空機の飛行ルート近くです。飛ぶ時間帯が限られているとは言え、航空機の飛行音が聞こえる場合があるかどうか注意が必要です。
下見に行かれた場合には、航空機が飛んでいなくて静かだった場合でも、すぐ近くに飛行場や航空機のルート、ドクターヘリなどの航空機が飛ぶ可能性があるならば「嫌悪施設」として認識しておくべきです。
嫌悪施設にもメリットが
「嫌悪施設」には、デメリットしかないのかというとそうではありません。誰もが避けたいと思っている「嫌悪施設」の近くに建てられるマンションは、お買い得な値段設定がしてある場合があります。
通常の値段では、太刀打ちできないため、「嫌悪施設」が近くにあると割り切って販売することもあります。
「嫌悪施設」の種類にもよりますが、我慢できないほどの「嫌悪施設」ではなかったり、イメージだけの問題だったりします。
例えば「お墓の周辺」、敬遠する方もいらっしゃいますが、静かな環境や日当たりのよさは将来に渡って、変わることはあまりありません。刑務所の近くは、警備が厳重ですから、逆に治安がよいということも言えます。メリットとデメリットが隣り合わせのような気がします。
バルコニーから見える景色に、「嫌悪施設」が見えるというだけで、購入の対象とならなかったりもします。
ペット焼却施設が建設
大阪・堺市のマンションのエントランス横に、「ペット焼却施設」が建設されるというニュースが報道されました。「ペット焼却施設」も、「嫌悪施設」に該当するのでしょうね。自分の住むマンションの横に、ペットの火葬場施設ができるとは。法的に建設をストップさせることもできないようです。
「ペット焼却施設」が建設されるということは、昨今のペットブームを反映したものなのでしょうかねぇ。
おわりに
「重要事項説明書」に記載する必要がある「嫌悪施設」。それにしても子供の声は、騒音に分類されてしまうのですかねぇ。ちょっと悲しいです。日本でも、カジノ法案(統合型リゾート(IR)整備推進法)が通った場合は、カジノ施設も「嫌悪施設」に入ることになるのでしょうね。
令和元年台風15号(ファクサイ)の暴風の影響で、千葉県のゴルフ場鉄柱が倒壊し、多くの住宅が被害を受けました。ゴルフ場の近くに住むことも考えものだと思わされました。
ゴルフ場やバッティングセンターでは、球技を行う音がしますから「嫌悪施設」のひとつと言えるかもしれませんね。
嫌悪施設の一覧に意外な驚くべき施設が
※アフィリエイト広告を利用しています。