嫌悪施設の一覧に驚くべき意外な施設が含まれる

マンションを購入するとき、「駅から近い」「価格が安い」「日当たりが良い」といった条件を確認する人は多いと思います。
しかし、もう一つ気を付けたいのが、マンションの周辺に「嫌悪施設」と呼ばれる施設がないかという点です。
「嫌悪施設」と聞くと、何となく怖い施設や、絶対に近くにあってほしくない施設を想像してしまいますよね。
ところが、嫌悪施設の一覧を調べてみると、「えっ、これも嫌悪施設なの?」と思ってしまうような、意外な施設まで含まれていることがあります。
マンション購入後に「こんな施設が近くにあるなんて知らなかった」と後悔しないためにも、購入前に周辺環境を確認しておくことが大切です。
~ この記事で分かること ~
- 嫌悪施設とは何なのか
- 嫌悪施設の意外な一覧
- 墓地や刑務所が嫌悪施設になる理由
- 嫌悪施設が近くにあるマンションのメリット
- マンション購入前に確認したいポイント
■ 目次 ■
嫌悪施設とは?マンション購入では要注意

そもそも「嫌悪施設」という言葉は、法律で全国一律に具体的な施設を指定しているものではありません。
一般的には、周辺住民が心理的な抵抗を感じたり、騒音・臭気・安全面などを理由として敬遠したりする施設を指して使われます。
例えば、墓地、火葬場、刑務所、ごみ処理施設、下水処理場、工場、風俗店などが挙げられることがあります。
ただし、ここが少し難しいところです。
「嫌悪施設だから危険な施設」という意味ではありません。
施設そのものに問題があるというより、「近くにあることを嫌がる人がいる」という意味で使われることも多いからです。
例えば、お墓が近くにあるマンションを嫌がる人はいるでしょう。一方で、お墓の周辺は比較的静かで、将来的にも大きな建物が建って景色が一変する可能性が低いという見方もできます。
つまり、マンション購入では「嫌悪施設」という言葉だけで判断しないことが重要なのです。
嫌悪施設の一覧には「意外な施設」も含まれる
嫌悪施設として挙げられるものには、一般的にイメージしやすい施設だけではありません。
実は、「えっ、こんな施設まで嫌悪施設になるの?」と思ってしまうような施設もあります。
| 施設 | 敬遠される主な理由 |
|---|---|
| 墓地 | 心理的な抵抗、景観 |
| 火葬場 | 心理的な抵抗、煙や臭いへの不安 |
| 刑務所・拘置所 | 治安や犯罪者への心理的な不安 |
| ごみ処理施設 | 臭気、収集車などの出入り |
| 下水処理場 | 臭気、施設への心理的抵抗 |
| 工場 | 騒音、振動、排煙、大型車の出入り |
| 葬儀場 | 心理的な抵抗、参列者や車両の出入り |
| 風俗店 | 周辺環境へのイメージ |
| パチンコ店 | 騒音、車の出入り、周辺環境へのイメージ |
| 高速道路・幹線道路 | 騒音、排気ガス、交通量 |
| 鉄道・線路 | 電車の走行音、振動、踏切の音 |
| 消防署 | サイレン、緊急車両の出入り |
| 警察署 | サイレン、緊急車両の出入り |
| 病院 | 救急車のサイレン、夜間の車両の出入り |
| 学校・保育園 | 子どもの声、運動会や行事、送迎車 |
| 公園 | 子どもの声、夜間の利用者、騒音 |
| 宗教施設 | 鐘の音、行事、参拝者の出入り |
| 養豚場・養鶏場など | 臭気、ハエなどの害虫、大型車の出入り |
こうして並べてみると、非常に興味深いですよね。
「墓地」や「火葬場」なら何となく分かります。
ところが、「病院」「学校」「公園」「消防署」まで嫌悪施設として扱われることがあるのです。
「学校」が嫌悪施設になる理由
例えば、マンションの目の前に学校があるとします。
「学校が近いなら子育て世帯には便利じゃない?」と思う人も多いでしょう。
実際、学校が近いことは大きなメリットになり得ます。
しかし、住戸によっては、朝の登校時間から子どもたちの声が聞こえたり、体育の授業や部活動の音が聞こえたりします。
さらに、運動会などの学校行事では、普段とは違う大きな音が発生することもあります。
そのため、「学校が近い=誰にとってもメリット」とは限らないわけです。
「病院」が嫌悪施設になることもある
病院も意外な施設の一つです。
特に救急指定病院などの場合、救急車が頻繁に出入りすることがあります。
昼間だけ現地を確認すると、「病院が近くにあって便利だな」と思っていたのに、夜間に救急車のサイレンが聞こえてくる可能性があります。
もちろん、病院が近いことは安心感や通院の便利さにつながる場合もあります。
しかし、静かな環境を重視する人にとっては、マイナスポイントになる可能性があるのです。
「消防署」は安心なのに嫌悪施設?
さらに意外なのが消防署です。
「消防署が近いなら安心じゃないの?」と思いますよね。
確かに、防災面では安心感があります。
ところが、消防車や救急車が出動するときにはサイレンを鳴らします。
マンションが消防署のすぐ近くにある場合、時間帯によってはその音が気になる可能性があります。
つまり、同じ施設でも「安心」というメリットと「騒音」というデメリットが同時に存在するのです。
「公園」まで嫌悪施設になる理由
公園も一般的にはマンションにとってプラス材料です。
子どもを遊ばせる場所が近くにあり、緑も多い。
一見すると、嫌悪施設とは正反対に思えます。
しかし、マンションのすぐ隣に大きな公園がある場合、子どもの声やボール遊びの音が聞こえることがあります。
また、夜間に若者が集まったり、バイクなどの音が気になったりするケースもあります。
そのため、「公園があるから絶対に住環境が良い」とは言い切れません。
「鉄道」も嫌悪施設として考える
マンション選びでは「駅徒歩○分」という条件を重視する人が多いと思います。
しかし、駅に近いことと、線路に近いことは別問題です。
線路沿いのマンションでは、電車の走行音や振動、踏切の警報音などが問題になることがあります。
特に、窓を開けて生活したい人にとっては、音の感じ方が大きく違ってくるでしょう。
一方で、線路があることで、その方向に大規模な建物が建つ可能性が低く、眺望が確保されるケースもあります。
ここでも、「嫌悪施設=完全なデメリット」ではないことが分かります。
意外な施設ほど「現地確認」が重要
このように、嫌悪施設の一覧を見ていると、「嫌悪施設」という言葉だけでは判断できないことが分かります。
例えば、消防署なら「安心」と感じる人もいれば、「サイレンが気になる」と感じる人もいます。
学校なら「子育てに便利」と感じる人もいれば、「子どもの声が気になる」と感じる人もいるでしょう。
病院も同じです。
この違いがあるからこそ、マンション購入では「嫌悪施設があるかどうか」だけではなく、「自分にとって嫌なのかどうか」を確認することが大切です。
販売図面やインターネットの地図だけで判断するのではなく、実際に現地へ行ってみましょう。
できれば平日の昼間だけでなく、朝、夕方、夜間にも確認してください。
音、臭い、人通り、車の出入りなどを実際に体感すると、そのマンションが自分に合っているかどうかが見えてきます。
そして、他の人が「嫌だ」と感じる施設が、自分にとってはまったく気にならないのであれば、価格面で魅力的なマンションを見つけられる可能性もあります。
刑務所も嫌悪施設?実は逆の見方もできる
さらに意外なのが、刑務所です。
マンションの近くに刑務所があると聞けば、「怖い」「治安が悪そう」と感じる人もいるでしょう。
確かに、心理的な抵抗を感じる人がいることは否定できません。
しかし、刑務所だからといって、その周辺が必ずしも危険というわけではありません。
刑務所は厳重な警備が行われている施設です。
そのため、見方を変えれば、警備が厳重な施設が近くにあることを治安面の安心材料と考えることもできます。
もちろん、刑務所周辺だから絶対に治安が良いと断定することはできません。
重要なのは、施設の名称だけで判断せず、実際に周辺を歩いてみることです。
昼間だけではなく、可能であれば夕方や夜間にも現地を確認すると、街灯、人通り、車の音など、資料だけでは分からないことが見えてきます。
嫌悪施設の近くのマンションは安い?
ここがマンション購入を検討している人にとって、非常に重要なポイントです。
嫌悪施設にはデメリットしかないのかというと、そうではありません。
誰もが避けたいと思っている嫌悪施設の近くに建てられるマンションは、お買い得な価格設定になっている場合があります。
新築マンションの場合、販売価格を決める際には、駅距離、周辺環境、眺望、土地の取得費など、さまざまな要素が関係します。
その中で「近くに嫌悪施設がある」という理由から、通常の価格では販売しにくいケースも考えられます。
そこで、「嫌悪施設が近くにあります。それを理解したうえで購入してください」という割り切った販売戦略が取られることがあります。
当然、嫌悪施設を気にしない人にとっては、価格面でメリットになる可能性があります。
「墓地が見えるから、この価格なら安い」と考えられる人なら、他の人が敬遠する物件が掘り出し物になることもあります。
ただし、安い理由を確認せずに「お買い得だ!」と飛びつくのはおすすめできません。
騒音、臭気、交通量、施設の営業時間など、「我慢できるデメリットなのか」を自分自身で確認することが重要です。
嫌悪施設が近くにあるマンションを購入する前に確認したいこと
嫌悪施設が近くにあるマンションを検討する場合は、まず現地を確認しましょう。
- 施設との距離
- バルコニーからの見え方
- 臭気の有無
- 騒音や振動
- 車両の出入り
- 夜間の周辺環境
- 将来的な施設の変更予定
特におすすめしたいのが、マンションのモデルルームだけで判断しないことです。
モデルルームでは、窓から見える景色を実際の住戸と同じように確認できないことがあります。
販売担当者に「この方向に何がありますか?」と聞くだけでなく、自分の足でマンションの周辺を一周してみましょう。
徒歩5分程度の範囲だけでなく、10分程度歩いてみると、嫌悪施設以外の周辺環境も分かります。
また、昼間は静かでも、朝夕に大型車が頻繁に通る道路があるかもしれません。
逆に、気になっていた施設が実際にはほとんど気にならないこともあります。
「嫌悪施設」という名前だけで判断するのではなく、自分が実際に暮らしたときにストレスになるかどうかを考えることが大切です。
【関連記事】マンション購入の注意点 独身の体験から語る
嫌悪施設はデメリットとメリットが隣り合わせ
マンション購入では、嫌悪施設を完全に避けるという考え方もあります。
もちろん、それも一つの正しい選択です。
毎日見るたびに嫌な気持ちになる施設があるなら、多少価格が高くても別のマンションを選んだほうが、長い目で見れば満足できるでしょう。
一方で、「墓地なら気にならない」「刑務所でも問題ない」「幹線道路から少し離れていれば大丈夫」という人もいます。
その場合、他の購入希望者が嫌がる理由によって価格が抑えられているマンションは、検討する価値があります。
結局のところ、嫌悪施設は人によって評価が大きく違います。
嫌悪施設=絶対に買ってはいけないマンションではありません。
むしろ、嫌悪施設の種類と実際の影響を冷静に確認して、「この程度なら問題ない」と判断できるなら、価格とのバランスを考えた選択ができます。
マンションは数千万円という大きな買い物ですから、「何となく嫌だから」というイメージだけで候補から外すのも、逆に「安いから」という理由だけで購入するのも危険です。
まとめ|嫌悪施設の一覧だけでマンションを判断しない
嫌悪施設には、墓地、火葬場、刑務所、ごみ処理施設、下水処理場、工場など、さまざまなものがあります。
しかし、すべてが生活に大きな悪影響を与えるとは限りません。
お墓なら静かな環境や日当たりの良さにつながることがありますし、刑務所なら厳重な警備が行われているという見方もできます。
つまり、メリットとデメリットが隣り合わせなのです。
そして、嫌悪施設の近くにあるマンションは、通常の価格では販売しにくいため、価格面で魅力的になっている場合があります。
もちろん、騒音や臭気など、我慢できない問題があるなら避けたほうがよいでしょう。
最終的には、実際に現地へ行き、施設との距離、見え方、音、臭い、交通量などを確認してください。
「嫌悪施設があるからダメ」ではなく、「この施設なら自分は大丈夫」と判断できるかどうか。
マンション購入では、他人にとってのマイナスポイントが、自分にとってはお買い得ポイントになることもあるのです。
その意味では、嫌悪施設の存在を必要以上に怖がるのではなく、価格とのバランスを冷静に考えてみることも大切ではないでしょうか。
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