コンクリート打ちっぱなしの外壁は避けるべきか
分譲マンションの購入を検討していると、時々、コンクリート打ちっぱなしの外壁のマンション物件を見かけることがあります。非常におしゃれでデザイン性に優れていて憧れてしまうコンクリート打ちっぱなしの外壁ですが、コンクリート打ちっぱなしマンションは、避けるべきなのでしょうか。
■ 目次 ■
マンションの外壁は
マンションの外壁は、「タイル貼り」「コンクリート打ちっぱなし」「吹き付けタイル塗装」があります。
タイル貼りの外壁
一般的に分譲マンションの外壁と言えば、タイル貼りが主流で、多くのマンションで採用されています。マンションと言えばタイルというイメージがありますよね。
タイル貼りとは、外壁の表面にタイルを貼って仕上げるものです。外壁タイルの種類は石材や磁器材などですが、吹き付け塗装よりも高級感があって、耐久性や耐火、耐水性にも優れています。
マンションの外壁に使用されているタイルは、「45二丁(よんごにちょう)タイル」と呼ばれているタイルが一般的で、タイルの中では最も安い部類に入ります。
とは言っても、タイルが使われる外壁の面積は大きいため、マンションのイメージを印象づける重要なアイテムとなっています。タイル貼りのマンションは「高級」というイメージが定着しています。
タイルの色は、落ち着いたベージュ系やブラウン系の色が多く使われます。ブラウン系の色と言っても、明るいブラウンもあれば、暗いブラウンがありますので、タイルの色選びは慎重に行いたいものです。
将来、大規模修繕工事の一環で外壁の修繕工事を行う必要が出て来ます。あまりにも奇抜な色のタイルを使っていると、大規模修繕工事の時に、タイルの色が合わなくてみっともないことにもなりかねません。ですから、オーソドックスな色のタイルを選択しておくことが無難だと言えます。
コンクリート打ちっぱなし
セメントと砂と水を混ぜあわせてできたモルタルのコンクリート打ちっぱなしの外壁は、職人自身が塗装を施すために、さまざまなデザインにすることが可能となります。
画一的なタイルを施工するのではないため、おしゃれな外壁やスタイリッシュな外壁にすることもできます。
タイル貼り外壁が多いマンションの中で、コンクリート打ちっぱなしのマンションは、デザイナーズマンションと呼ばれるマンションに多い気がします。
無機質なコンクリートの外観ではありますが、味のある仕上がりの希少価値を見出す人が少なくありません。
吹き付けタイル塗装
吹付けタイルというのは、塗装工事の一種です。コンプレッサーにて玉模様を吹付ける塗装です。合成樹脂とモルタル等を混ぜあわせた素材で、吹付けて建物をすっぽり覆う塗装方法です。
ただし、タイル貼り外壁と比較して、耐久性に劣りますので、定期的に吹き付けを行わないと、汚れが目立ちます。
コンクリート打ちっぱなしの外壁は避けるべきか
コンクリート打ちっぱなしの外壁は避けるべきなのでしょうか。私の答えは、ズバリ「イエス」です。
コンクリート打ちっぱなしの外観ということは、常に日光や外気にさらされている状態が続き、雨ざらし・野ざらしの状態で、何十年もの間マンションの外壁を支えることになるのです。
当然、外観の劣化も激しく、劣化した部分を補修したとしても、メンテナンスの費用面や性能面での懸念が残ります。
マンションを購入する場合には、コンクリート打ちっぱなしの外壁ではなくて、タイル貼りの外壁を選ぶべきです。
おわりに
マンション選びに、コンクリート打ちっぱなしの外壁は避けるべきです。一見、おしゃれな外壁ですが、長年使うことを考えるとおすすめできません。派手な色使いのタイル貼りの外壁も避けましょう。
大規模修繕工事の際に、同じ色のタイルの在庫があることが保証できず、似たような色のタイルを使わざるを得なくなるからです。
コンクリート打ちっぱなしの外壁は避けるべきか
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