管理規約と使用細則の違いを理解して快適生活を!
分譲マンションに欠かせないのが、管理規約と使用細則です。管理規約と使用細則とは何が違うのかご存知ですか。どちらもマンションに住んでいる全員が把握して守らなければならないものです。どちらも一通り目を通して、守らなければならないルールやマナーを守って、快適なマンション・ライフをおくりましょう。
■ 目次 ■
管理規約と使用細則の違いは
分譲マンションには、管理規約と使用細則が定められています。マンション購入時に渡された冊子になっているものです。
実は、管理規約も使用細則も、マンションによって内容が異なっています。マンションの所在地やマンション名が異なっているのは当然として、マンション毎に共用設備が異なるからです。
管理規約とは
管理規約には、何が書かれているでしょうか。お手元の管理規約を確認されるとよく分かると思います。
管理規約はよく「憲法」に例えられます。「日本国憲法」には、基本的人権の尊重・国民主権・平和主義などの日本に住む全ての国民に対する内容が書かれています。男女の区別や国籍による違いはありません。
マンションの管理規約には、マンションに住む全ての人に必要なルールが定められています。共同で生活するマンションだからこそ、ルールを決めておかないと収拾がつかなくなりますからね。
「マンションの憲法」とも言われる「管理規約」は、国土交通省(国交省)で定めている標準管理規約を各々のマンションに適用しています。
ですから、条項や条文が同じ個所がいくつもあります。標準管理規約で定めている内容と不足があってはならないため、標準管理規約の条項や条文が使われています。
とは言っても、各々のマンションによって、定める内容が異なる場合もあるでしょうから、標準管理規約の内容をアレンジしています。
標準管理規約は、改正が行われています。平成28年3月の改正では、外部専門家の活用や暴力団等の排除規定などの項目が変更となっています。
これらを現在お持ちの管理規約に反映しているのかがポイントとなっています。規約の変更には、特別決議となりますので、規約がきちんと対応しているマンションは、よい管理を行っていると判断してもよいでしょうね。
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使用細則とは
管理規約のほかに「使用細則」と書かれたルールブックもお持ちだと思います。「使用細則」には、生活上のルールが細かく記されています。
全ての「使用細則」が全員に当てはまるとは限りません。例えば「ペット飼育に関するルール」は、マンション内でペットを飼う人に向けたルールとなります。
「使用細則」は、マンション毎に異なります。主な「使用細則」を綴ります。
集会室の使用ルール
マンションの共用設備である「集会室」を使用するためのルールです。「集会室」は、理事会や総会などのマンション公式行事が行われる場所として使用されることが多いですが、プライベート(誕生会やパーティなど)でも使われます。
予約の方法、鍵の引き渡し方法、利用用途の制限、使い終わった後の原状回復など集会室を利用するためのルールが記載されています。
駐車場や駐輪場の使用ルール
駐車場や駐輪場の使用ルールが書かれています。台数や車体の大きさ制限、停める場所の位置、駐車料金、契約方法などのルールが記されています。
バイク置場の使用ルール
バイクは、自転車とは異なり使用者が少数であることが多いです。バイク置場の数も限られていますので、バイク置場を使用するためのルールが策定されています。
ペット飼育に関するルール
ペットの種類や頭数・大きさ、マンション内での扱い方などのルールが記されています。ペットを飼っていなくても、将来的にペットを飼う場合に守るべきルールですので、ルールの把握が必要です。
騒音に関するルール
ピアノやテレビの音など、騒音となりそうなルールです。ピアノを弾く時間が定められている場合は守らなければなりません。
共同生活をしているマンションにおいて、音に関するマナーは、ルール化されていなくても、お互い気をつけるべきです。音のトラブルは住みにくくなる要因となります。
リフォームに関するルール
専有部分のリフォームを行う場合は、管理会社に届けることが定められているのが普通です。どんなリフォームを行うのか、躯体部分など共用部分は、フォームすることのないようにしないといけません。
おわりに
「管理規約」「使用細則」どちらも守らなければならないことが書かれています。一度は、どちらも読んで頂きたいものです。必要に応じて、「管理規約」や「使用細則」を読んで頂きたいものです。
年に1回開催されるマンションの定期総会時の持参資料として「管理規約」が書かれています。「管理規約」を持参して参加しても、総会時に参照された経験がありませんけどね。「管理規約の変更後の配布方法どうするのか」で綴ったように、「管理規約」も「使用細則」も、Web化されていれば、いざという時に簡単に確認できるのですけどね。
それよりも、「管理規約」「使用細則」は、必要に応じて変更されます。「管理規約の「民泊禁止」で管理の良し悪しを判断」で綴ったように、必要な管理規約が変更されていることを確認すべきです。
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