エレベーターの三方枠って、いったいどこの部分なの?

「エレベーターの三方枠って、いったいどこの部分なの?」
マンションの図面や建築関係の資料を見ていると、「三方枠(さんぽうわく)」という聞き慣れない言葉が出てくることがあります。
「エレベーターの扉のこと?」「入口を囲んでいる部分?」「四方枠ではないの?」など、初めて聞くと少し分かりにくいですよね。
私もマンションについて調べていると、「これって何のためにある部材なんだろう?」と思う建築用語が意外と出てきます。(マンションに長く住んでいても、知らない言葉はまだまだあります。)
エレベーターの三方枠は、簡単にいうと、エレベーターの乗り場の出入口を上側と左右から囲んでいる枠のことです。
この記事では、エレベーターの三方枠とは何なのか、どの部分を指すのか、なぜ「三方」なのかを、マンションに関係する建築用語として分かりやすく解説します。
~ この記事で分かること ~
- エレベーター三方枠とは何か
- 三方枠の「三方」の意味
- エレベーターの出入口との関係
- 三方枠と四方枠の違い
- マンションのエレベーターを見るポイント
■ 目次 ■
エレベーターの三方枠とは?

エレベーターの三方枠とは、エレベーターの乗り場側にある出入口を、上側と左右の3方向から囲む枠のことです。
エレベーターを待っているとき、目の前にはエレベーターの扉がありますよね。
その扉の周囲を見ると、左右に縦方向の枠があり、さらにその上に横方向の枠があります。
この「左・右・上」の3方向に設けられている枠が、三方枠です。
「じゃあ、下側はどうなっているの?」と思いますよね。
エレベーターの出入口には床部分があります。そのため、通常のドアのように四方向を枠で囲むのではなく、上と左右の3方向を枠として捉えるため「三方枠」と呼ばれます。
エレベーターの三方枠はどこにある?
実際のエレベーターを思い浮かべると分かりやすいでしょう。
例えばマンションのエレベーターホールに立ち、エレベーターの扉を正面から見ます。
扉の左側に縦長の部材、右側にも縦長の部材があります。そして、その2本を上でつなぐように横長の部材があります。
この3つを合わせたものが、エレベーターの三方枠です。
- 左側の縦枠
- 右側の縦枠
- 上側の横枠
つまり、エレベーターの出入口を「コの字」のように囲んでいる部分と考えるとイメージしやすいと思います。
普段は扉が開閉するため、三方枠そのものを意識することはほとんどありません。
でも、エレベーターの扉が開いた状態で周囲を見ると、「なるほど、これが三方枠か」と気付きやすくなります。
なぜ「三方枠」と呼ばれるの?
「三方枠」という名称は、文字どおり3つの方向に枠があることから付けられています。
「三方」と聞くと少し難しく感じますが、考え方は意外と単純です。
| 方向 | 三方枠の位置 |
|---|---|
| 左 | 左側の縦枠 |
| 右 | 右側の縦枠 |
| 上 | 上側の横枠 |
| 下 | 床部分 |
このように「左・右・上」の3方向に枠があるので三方枠です。
「エレベーターなのだから、もっと特殊な名前なのかな?」と思っていた方もいるかもしれません。(私も最初はそう思ってしまいそうです。)
しかし、意味を知ってしまえば、「3方向を囲む枠だから三方枠」と覚えれば十分です。
エレベーターの三方枠は何のためにある?
では、なぜエレベーターの出入口に三方枠が設けられているのでしょうか。
三方枠は、エレベーターの出入口まわりを構成する重要な部分の一つです。
エレベーターの乗り場は、単に扉を取り付ければ完成するというものではありません。
エレベーターの扉と建物側の開口部との取り合いを考えながら、出入口として適切に納める必要があります。
そのため、エレベーターの扉の周囲には、出入口を構成する部材が設けられています。
普段は何気なく通り過ぎているエレベーターの入口にも、建物を安全に使うためのさまざまな部材が組み合わされているわけです。
三方枠とエレベーターの扉は別物
ここで注意したいのが、三方枠とエレベーターの扉は同じものではないということです。
エレベーターに乗るとき、左右に開く扉そのものを「三方枠」と呼ぶわけではありません。
三方枠は、あくまで扉の周囲にある枠の部分です。
| 部材 | 役割・位置 |
|---|---|
| エレベーターの扉 | 開閉して乗り降りする部分 |
| 三方枠 | 扉の上側と左右を囲む枠 |
| 床 | エレベーター乗り場とカゴの出入口部分 |
この違いを覚えておくと、建築図面やエレベーター関係の説明資料を見たときにも理解しやすくなります。
「扉の周囲にある枠」と覚えておけば、まずは問題ありません。
三方枠ではなく四方枠になる場合はある?
「三方枠があるなら、四方枠もあるのでは?」と思う人もいるでしょう。
確かに、建具などでは開口部の四方向を枠で囲む「四方枠」という考え方があります。
一方、エレベーターの乗り場では、一般的に上側と左右の3方向を枠として捉えるため、三方枠という呼び方が使われます。
下側にはエレベーターの乗り場の床があり、通常のドアのように「下枠」が存在する形とは考え方が異なります。
そのため、「なぜ四方ではないの?」と疑問に思ったら、エレベーターの出入口を正面から見て、左右と上の3方向に枠があるとイメージしてください。
マンションではエレベーターのどこを見るべき?
エレベーターの三方枠という言葉を知ったからといって、普段の生活で三方枠を細かくチェックする必要があるわけではありません。
ただ、マンションの購入や管理に関わる人なら、エレベーターを少し違った視点で見るきっかけになります。
例えば、エレベーターを見るときには次のような部分も確認できます。
- エレベーターの大きさ
- 乗車人数
- 扉の開閉速度
- 車いす利用への対応
- 防犯カメラの有無
- 非常ボタンの位置
- 点字表示の有無
- 定期検査などの表示
特にマンション購入時には、エレベーターの「何人乗りなのか」だけでなく、実際の使い勝手も確認しておきたいところです。
例えば、ファミリー世帯が多いマンションでは、朝の通勤・通学時間帯にエレベーターが混雑することがあります。
「エレベーターがあるから安心!」だけではなく、実際に住んだときの利用状況まで想像してみると、マンション選びでは参考になります。
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マンションのエレベーターは安全設備としても重要
エレベーターは毎日の生活に欠かせない設備ですが、単なる「上下に移動するための箱」と考えてはいけません。
マンションは多くの人が生活する建物です。火災などの災害が発生した場合には、大きな被害につながるおそれがあります。
そのため、建築基準法などによって、建物の用途や規模に応じたさまざまな安全対策が求められています。
マンションなどの共同住宅は、火災などの災害が発生した場合に大惨事へつながるおそれが大きいため、建築基準法において「特殊建築物」に指定されています。
特殊建築物に指定されると、一般的な建物よりも厳しい避難基準や防火基準が求められます。
- 防火区画の設置
- 非常用照明
- 耐火構造などの防火対策
- 定期的な点検
- 行政への定期調査報告
このように、マンションは単に多くの人が生活する場所というだけではありません。
居住者の安全・生命を守るために、法的に強い規制と管理が定められている建物というのが、建築法規におけるマンションの位置付けです。
エレベーターの三方枠も、そんな建物の中にある設備・部材の一つです。
普段は意識しない部分ですが、マンションという建物を理解していくと、こうした細かな部材にも意味があることが分かってきます。
【関連記事】定期検査報告済証をエレベーターに乗るとつい視線が
エレベーターの三方枠とは「上と左右の3方向の枠」
エレベーターの三方枠とは、エレベーターの乗り場側にある出入口を、上側と左右の3方向から囲んでいる枠のことです。
「三方」という言葉が少し難しそうに感じますが、考え方はシンプルです。
- 左側に縦枠
- 右側に縦枠
- 上側に横枠
この3方向の枠をまとめて「三方枠」と呼びます。
エレベーターの扉そのものではなく、扉の周囲にあるコの字型の枠と覚えておけば、まず間違いありません。
マンションの建築用語には、普段の生活では聞かない言葉がたくさんあります。
でも、一つ一つ意味を知っていくと、マンションの構造や設備を見る目も少し変わってきます。(「ただエレベーターに乗っているだけ」だったのに、枠まで気になってしまうのは私だけでしょうか。)
今度マンションのエレベーターに乗る機会があれば、扉の周囲を少し見てみてください。
「これが三方枠か!」と分かれば、これまで何気なく見ていたエレベーターが、少し違って見えるかもしれません。
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