歩きスマホの罰則・罰金はいつから?違法になるケースとマンション内の危険性

「歩きスマホをすると罰金を取られるの?」
「歩きスマホは法律違反なの?」
「マンションの廊下やエレベーターでスマホを見ながら歩くのもダメ?」
このような疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
スマートフォンは非常に便利です。メールやLINEを確認したり、地図を見たり、ニュースを読んだり、動画を見たりできます。
しかし、歩きながらスマホの画面を見ていると、どうしても前方への注意が散漫になります。
特にマンションでは、廊下やエントランス、階段、駐車場、エレベーターなど、意外と人や自転車、車が行き交います。
私もマンション内で、エレベーターからスマホの画面を見たまま降りる方を時々見かけます。
「危ないのでやめて欲しい」と思います。(本人はそれほど危険だと思っていないのでしょうが、周囲から見ると結構怖いものです)
では、歩きスマホはいつから罰金の対象になったのでしょうか?
この記事では、歩きスマホの罰則・罰金の有無、違法になるケース、自治体の条例、そしてマンション内でスマホを操作するときの注意点について分かりやすく解説します。
~ この記事で分かること ~
- 歩きスマホに全国一律の罰金があるのか
- 歩きスマホを規制する自治体の条例
- 自転車の「ながらスマホ」との違い
- マンション内で歩きスマホが危険な理由
- スマホを安全に操作する方法
■ 目次 ■
歩きスマホの罰則・罰金はいつから?

まず結論からいうと、歩行者が歩きながらスマートフォンを見ることについて、全国一律の罰金制度が始まったわけではありません。
道路交通法では、自動車や自転車などの車両を運転しながらスマートフォンを使用する行為について規制があります。
一方、「歩行者が歩きながらスマートフォンの画面を見る」という行為については、道路交通法による全国一律の罰則とは別に考える必要があります。
実際に大阪市も、2026年3月31日公表の回答で、歩きスマホについて「罰金及び取締り等は行っていない」としています。
つまり、「歩きスマホをしたら全国どこでも罰金○万円」という状態ではありません。
ただし、ここで注意したいのが自治体独自の条例です。
歩きスマホを禁止する条例がある自治体も
全国一律の罰金がなくても、自治体によっては歩きスマホを禁止する条例を制定しています。
例えば神奈川県大和市では、「大和市歩きスマホの防止に関する条例」が2020年7月1日に施行されています。
市内の道路、駅前広場、公園などの公共の場所で、スマートフォンなどの画面を注視しながら歩くことを禁止しています。
ただし、大和市の条例には罰則はありません。市の公式サイトでも明確に「罰則はありません」と説明されています。
東京都足立区にも「足立区ながらスマホの防止に関する条例」があり、公共の場所でのながらスマホを禁止しています。
また、荒川区の条例でも歩行者に対する罰則はありません。
したがって、「禁止」という言葉を見て、すぐに「罰金がある」と考えるのは少し違います。
条例によっては、罰金などの制裁ではなく、歩きスマホをしないよう市民へ呼び掛けることを目的としている場合があります。
自転車の「ながらスマホ」は罰則があるので注意
ここが歩きスマホと大きく違うところです。
自転車は道路交通法上の「車両」に該当するため、自転車を運転しながらスマートフォンを手で持って通話したり、画面を注視したりする行為には罰則があります。
2024年11月1日から、自転車運転中のながらスマホに関する罰則が強化されています。
| 行為 | 罰則 |
|---|---|
| 携帯電話使用等(保持) | 6月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金 |
| 交通の危険を生じさせた場合 | 1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金 |
さらに2026年4月1日からは、自転車の交通違反に交通反則通告制度、いわゆる「青切符」が導入されています。
16歳以上の自転車運転者が対象で、携帯電話使用等(保持)の反則金は12,000円とされています。
つまり、「歩きスマホ」と「自転車に乗りながらのスマホ」は、同じように見えても法律上の扱いが大きく異なります。
スマホを見ながら自転車に乗るのは、「歩行者だから罰則がない」という話とはまったく別問題です。
自転車に乗っているときは、必ず安全な場所で停止してからスマートフォンを操作しましょう。
【関連記事】自転車ヘルメット義務化に罰則はあるのか?マンション内でも周知必要では
マンション内の歩きスマホは違法でなくても危険
では、マンションの共用部分ならどうでしょうか?
例えば、エレベーターを降りてからスマホを見ながら廊下を歩く、エントランスでスマホを操作しながら歩く、階段を下りながら画面を見る、といった行為です。
マンション内でスマホを見ながら歩いたからといって、直ちに全国一律の罰金が発生するわけではありません。
しかし、「罰金がない=安全」ということではありません。
むしろマンションは、歩きスマホをしていると危険な場所が多いのです。
- エレベーターの出入口
- エントランス
- 共用廊下の曲がり角
- 階段
- 駐車場への出入口
- 自転車置場周辺
特に危ないのがエレベーターです。
エレベーターから降りる人と、これから乗ろうとする人が同時に動くため、スマホ画面に集中していると相手の動きに気付くのが遅れます。
私はマンションのエレベーターから、スマホの画面を見たまま降りてくる方を時々見かけます。
こちらが避ければ済む場合もありますが、子どもや高齢者が相手だったらどうでしょうか。
ほんの数秒スマホを見るために、人とぶつかる、転倒する、階段から足を踏み外すといった事故につながったら大変です。
マンションのエレベーターでスマホを見るときの注意点
マンション生活では、エレベーターの中でスマートフォンを見る機会も多いと思います。
メールを確認したり、SNSを見たり、ニュースを読んだりすること自体が問題というわけではありません。
問題なのは、スマートフォンに集中しすぎて、周囲の人や足元を確認できなくなることです。
特にエレベーターから降りるときは、一度スマートフォンから目を離すことをおすすめします。
扉が開いたら、まず前方と左右を確認する。
人がいないことを確認してから降りる。
降りた後も、廊下を歩きながら画面を見続けるのではなく、必要なら端に寄って立ち止まって操作する。
これだけでも事故のリスクはかなり減らせます。
実際、自治体の歩きスマホ防止条例でも、スマートフォンを見る場合は、他の人の通行を妨げない場所で立ち止まるという考え方が示されています。
海外では罰金を科す国や地域もある
海外では、日本より厳しいルールを設けている地域があります。
| 国・地域 | 内容 |
|---|---|
| アメリカ・ホノルル | 横断歩道での歩きスマホに15~99ドル程度の罰金 |
| 中国 | 歩きスマホ専用レーンの実験例 |
| ベルギー | スマホ利用者専用歩道の社会実験 |
特にハワイ州ホノルル市では、道路横断中の歩きスマホに対し罰金制度が導入されました。
日本人観光客も対象になるため、旅行中は注意が必要です。
海外での取り組みの効果
海外では、罰金だけでなくさまざまな対策が試されています。
- 道路にLED信号を埋め込む
- 横断歩道の注意表示を大きくする
- 歩きスマホ禁止キャンペーン
- 歩道への注意喚起表示
これらの対策により、利用者の意識向上や危険行動の減少が報告されています。一方で、「罰金だけでは根本的な解決にならず、教育や啓発活動との組み合わせが重要」とする意見もあります。
マンション内では「歩きながら操作しない」をルールに
マンションには、道路とは違った危険があります。
例えば、駐車場では車が突然バックしてくることがあります。
自転車置場では、出庫する自転車と歩行者がぶつかることもあります。
廊下の角から子どもが走ってくることもあります。
そして階段では、スマートフォンを見ながら歩くことで足元の段差を見落とす可能性があります。
「ちょっとLINEを見るだけ」「通知を確認するだけ」と思っても、その数秒間は周囲への注意が弱くなります。
ですから、マンション内でもスマートフォンを操作するときは、いったん立ち止まることを基本にしたいものです。
「歩きスマホ禁止」という掲示を管理組合が出すことも考えられますが、法律上の罰金を取ることを目的にするのではなく、安全啓発として周知するほうが現実的でしょう。
【関連記事】エレベーターは1階に戻すマナーは必要?マンションで議論になる理由と正しい考え方
歩きスマホの罰金より「立ち止まる」ことが大切
歩きスマホについては、「罰金があるのか」「いつから違法になるのか」という点に注目しがちです。
しかし、現在の制度を確認すると、歩行者の歩きスマホについて全国一律の罰金が始まったという状況ではありません。
一方で、大和市や足立区、荒川区など、自治体が条例によって歩きスマホを禁止している例はあります。条例の内容や罰則の有無は自治体ごとに確認する必要があります。
そして、自転車や自動車の運転中にスマートフォンを使用する場合は、道路交通法による規制があります。
特に自転車については2026年4月1日から青切符制度も始まっているため、「スマホを見ながらでも大丈夫」と考えるのは危険です。
マンションの住民としても、法律や罰金があるかどうかだけで考えるのではなく、「スマホを見るときは安全な場所で立ち止まる」という習慣を身につけたいところです。
特にエレベーターから降りるとき、階段を利用するとき、駐車場を歩くときはスマートフォンから目を離しましょう。
「少しくらい大丈夫」と思っているときほど危ないものです。(スマホは逃げません。数秒後に見ればいいんです)
マンションは多くの人が生活する場所だからこそ、自分だけでなく、周囲の住民の安全も考えてスマートフォンを利用したいですね。
※アフィリエイト広告を利用しています。

←ダウンロード可能なブログ記事です。自由に
