修繕積立金の相場は国土交通省の設定内容では?
マンションを購入する場合、住宅ローンはもちろんですが、修繕積立金・管理費・自動車をお持ちの方の場合は、駐車場代などの支払いが必要になります。国土交通省(国交省)のサイトでは「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」として、修繕積立金の相場などの詳しい内容が提示されています。機械式駐車場を使用する場合など参考になるのではないでしょうか。
■ 目次 ■
マンションの修繕積立金の相場
マンションを購入する前に、月々の支払いはいくらほど必要になるのか、事前に試算する方も多いはずです。修繕積立金・管理費・住宅ローン・固定資産税など無理のない範囲で支払っていくことが重要だからです。
国土交通省(国交省)でもマンションの修繕積立金については、ガイドラインを設けているのでチェックしてみるようにしましょう。
マンション管理ネットの「2016年下半期管理費等初期設定調査(マンション管理新聞調査)」には、詳しい内容が記載されているので、購入前にチェックすべきです。修繕積立金・管理費の初期設定価格など、具体的な数値を提示しているので参考になります。
70平方メートルのマンションを購入した想定して、分譲価格は5334万円、管理費12670円、修繕積立金6370円、修繕基金454510円となっています。
これから購入しようとする場合の目安となります。また、すでにマンションを購入された場合は、現状と比較するとどうなのでしょうか。
ご自身では、修繕積立金や管理費などの相場価格が、いかほどなのかを確認するのは難しい部分も多いですが、マンション管理新聞をチェックすると分かりやすい内容になっているので、読みやすいです。
マンションの管理費と修繕積立金
マンションの管理費と修繕積立金の関係ですが、最近の傾向として、修繕積立金は低く設定され、管理費が高めに設定されている傾向にあります。よって、修繕積立金が不足するといった事態になっていることも多いと言えます。
修繕積立金が低く設定している理由は、マンションを販売する場合に、安く見せるためだと思います。提示された修繕積立金が、続くとは限りません。というか築年数が経過すると高くなるのです。
修繕積立金が不足すると、実際、「数十年後に大規模な修繕工事をしたいけれど出来ない!」といったことにもなりかねませんし、資材なども今後は上昇傾向にあるため、修繕積立金と管理費の金額を比較することは重要です。
あまりにも修繕積立金が低く設定されているようでしたら、それは将来的に厳しい状況になるかもしれないため、安い金額設定だけで判断するのは良くないと言えます。
国土交通省(国交省)の「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」によると、
- 15階未満5000平方メートル:218円/平方メートル
- 15階未満5000から10000メートル:202円/平方メートル
- 15階未満10000メートル:178円/平方メートル
- 20階以上:206円/平方メートル
となっています。
15階未満10000メートルが、一番修繕積立金が安くなっていることがお分かり頂けると思います。20階以上の超高層マンションになると、外壁等の修繕のための特殊な足場が必要となりますし、共用部分の占める割合が高くなるために修繕積立金が高くなっています。
お住まいの面積を上記の単価をかけてみると試算することができます。修繕積立金が妥当な金額になっているのか、これで相場がわかりますので、ご確認願います。
おわりに
マンション購入後は、修繕積立金・管理費など様々な費用の出費があります。将来的に修繕は必要になるため、月々支払う修繕積立金の相場価格を知っていると便利です。国土交通省にもガイドラインが紹介されているので参考にしましょう。
修繕積立金や管理費が安いからと言って、簡単に飛びつくのは考え物です。きちんとした修繕積立金を支払わないと、後で一時金として数百万単位の請求が起こらないとも限りませんからね。
修繕積立金の相場は国土交通省の設定内容では?
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