アルコーブないマンションは値下がりしやすく注意必要
分譲マンションの購入を検討する場合に、アルコーブがあるかどうかを確認してください。アルコーブのないマンションは、資産価値に影響を及ぼし、値下がりしやすいマンションの代表的な特徴でもあると言えます。なぜ、アルコーブがないと値下がりしやすいのかその理由を綴ります。
■ 目次 ■
アルコーブとは何か?
アルコーブ(alcove)とは、マンションの各住戸の玄関前のスペースのことを指します。アルコーブとは、「くぼみ」を意味する言葉です。
「アルコーブ」という名称が「アルコープ」と表現されている場合がありますが、同一のことを指しています。
「アルコーブ」があると、外からの視線が遮られ、玄関扉の開け閉めも廊下を通行する人がいても安全です。
「アルコーブ」の部分は、専用使用権がある共用部分となります。マンションの管理規約や使用細則の定めに従って使用しなければならない部分となります。
共用部分ですので、私物を置くことを禁止されているマンションがほとんどです。ただし、マンションの美観を害す恐れがなく、簡単に取り除くことができるものなどは、暗黙の了解で認められているところもあります。
玄関ドアを開けたらすぐ外廊下とならないために、プライバシーが守られやすいというメリットもあります。
値下がりしやすい理由は?
アルコーブのないマンションが、値下がりしやすい理由を綴ります。
間取りに影響!
アルコーブがあることによって、自然と柱が部屋に食い込むことがない広い居住空間を確保することができます。
共用廊下側がアウトフレームになりますので、共用廊下に面した部屋を有効に使用することができます。
アウトフレームのお部屋であれば、柱が干渉しないので、好きな配置で家具や家電を置くことが可能となります。
アルコーブがないとメリットを活かせません。
共用廊下で人にぶつからない!
共用廊下で人にぶつからない設計に自ずとなります。玄関扉が廊下の人にぶつからないことは、住んでいても安心なマンションとなります。
アルコーブがないと、タイミングによって誤って人と接触してしまう危険性があります。
コストダウンの証!
アルコーブのないマンションは、コストダウンを行っていると考えてよいでしょう。コストダウンは、アルコーブに限らずマンション全体でも行われている可能性があります。
アルコーブのないマンションは、マンション全体がのっぺりとした印象を受けます。将来的な資産価値が乏しいマンションである証拠であると言えるでしょう。
売却する場合でも、低い価値を受けてしまいます。
おわりに
「アルコーブ」のあるマンションと「アルコーブ」のないマンション、どちらが高級なイメージを持たれるでしょうか。
中古マンションの場合は、共用廊下を通って、該当のお部屋の見学を行います。各部屋に「アルコーブ」があると住みやすいマンションであるという印象を受けます。
また、「アルコーブ」のないマンションは、明らかに仕様を落とした設計であると物語っています。
間取り図でアルコーブのあり/なしがわかりますので、ご確認してください。
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