マンションの住民専用バスには気をつけましょう!
マンションの中には、住民専用バスを走らせている物件もあります。住民専用バスを走らせているのは、利便性や資産性も高いという印象ですが、住民専用バスには気をつけなければなりません。なぜならば、住民専用バスを走らせることのリスクが存在するからです。将来性も考えてマンション選びの参考にして頂けると幸いです。
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マンションの住民専用バスには気をつけましょう!
住民専用バス(シャトルバス)を走らせているマンションも見掛けます。マンション住民にとっては、最寄りの駅とマンションの玄関との間を往復してくれるので、雨にも濡れずに便利なバスであると思います。
しかし、手放しで喜んではいられません。住民専用バスには、リスクが存在するからです。以下に、どんなリスクがあるのかを綴ります。
不便な立地リスク
住民専用バスを走らせる場合は、どんなマンションでしょうか。全てのマンションが不便な立地であるとは言えませんが、たいてい公共交通機関の最寄り駅から遠い場所であることが多いです。
不便な立地であるがゆえ、住民専用バスを走らせて、利便性をアピールするのではないでしょうか。
資産性が低いリスク
住民専用バスを走らせるくらいだから、資産性は高いと思っていませんか。不便な立地で綴ったように、最寄り駅から遠いと立地は、資産性が低いと言わざるを得ません。
立派なマンションのホームページやモデルルームでも、立地が悪いマンションは、敬遠されます。将来売却する場合でも不利となります。
使い勝手が悪くなるリスク
最寄り駅とマンション間をどのようなタイミングで発着するのかは分かりませんが、採算が悪くなると運行本数を減らしたり、運休状態となる可能性があります。運行時間も変更になる可能性もあります。
導入当初よりも、利便性が悪化するリスクもあります。新築分譲時のダイヤグラムは、マンションの販売会社が設定しているため、実際の利用者の乗客数を把握して、変更される可能性があります。
住民専用バス廃止リスク
住民専用バスが永久に走るという保証はどこにもありません。人手不足に伴ってバスの運転手がいなくなる可能性もあります。
住民専用バスを使わない人が多い場合は、採算が取れなくなります。営利目的でのバス運行ではないとは言え、赤字にしてまでバス運行を続行することはないでしょう。
バス利用者がいないバスを廃止することを、理事会や総会で判断される可能性もあります。バスが古くなるのを機に運行しないことにもなりかねません。
管理費に運営費反映リスク
住民専用バスは、無料で運行できるのではありません。マンション住民の皆さんが毎月支払う管理費から運行費という維持費が賄われています。
新築2年間は、管理会社の負担となっている場合もあります。しかし、2年を経過した後は、住民負担で継続を行わなければなりません。
不公平感が漂う
住民専用バスを毎日利用する人と全く利用しない人が出てきます。利用する人も利用しない人も、維持管理のための費用を支払いますので、不公平感が漂います。
そのために、一部の専用バスを走らせているマンションでは、「1回の乗車は〇〇円」と乗車賃の負担をお願いしている場合もあります。乗車賃を払わなければならないのであれば、だんだんとバス離れを起こす原因にもなりかねません。
1階の方のエレベーター使用率と2階以上の方のエレベーター使用率に差があっても、エレベーターを支える費用は等しいのと同じです。
お出掛けの際は、住民専用バスには乗らないで、必ずマイカーで出掛けるという人にとっては、モヤモヤ感が残るかもしれませんね。
トラブルのリスク
住民専用バスを走らせる時間や人数超過で乗車できないリスク、バス乗車中の安全トラブルに対するリスク、平日と休日ダイヤの設定によるリスク、運行時間の遅れリスクなど、トラブルが起こる可能性が高いです。
おわりに
住民専用バスのあるマンションは、一見、利便性もよく自慢できる共用設備であるかもしれません。
しかし、バスの運行を継続するためには、管理費から運行費を賄う必要があり、住民負担となります。
少しでも運行リスクが考えられるため、住民専用バスには気をつけたほうがよいです。納得して、住民専用バスつきのマンション購入を否定するものではありません。
マンションの住民専用バスには気をつけましょう!
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