定期借地権付きマンションの売却困難は本当なのか
「定期借地権付きマンションは売れない。」という情報が飛び交っていますが、本当に定期借地権付きマンションは売れないのでしょうか。「マンションが売れない。」と言われている理由と定期借地権付きマンションと分譲マンションの違いについて綴ります。「定期借地権付きマンション(使い捨てマンション?)」にも、メリットとデメリットが存在します。
■ 目次 ■
定期借地権付きマンションとは
「定期借地権付きマンション」とは、土地の持ち主が、土地を貸し、その土地に借り主が建築したマンションのことです。
比較的、交通至便な立地の割には、非常に安い値段でマンションを取得できるというメリットがあります。
安い値段でマンションを提供できる理由は、契約期間(通常50年間)が終了したときに、建物を撤去して、更地の状態に戻して返還するという条件が付いているからです。
50年後のことは誰にも分かりませんが、一般の分譲マンションでは、50年後に建物を取り壊すことがありません。土地は、購入ではなく、借りるという形態なのが、「定期借地権付きマンション」です。
土地を購入するのではないために、一般の分譲マンションに比較して、非常に安く販売できる特徴を持つのが「定期借地権付きマンション」なのです。
定期借地権付きMSのメリットとデルリット
「定期借地権付きマンション」のメリットとデメリットを綴ります。
定期借地権付きMSのメリット
「定期借地権付きマンション」のメリットですが、土地代が含まれていないため圧倒的に分譲価格が、一般的な所有権付きマンションと比較して、約2割から3割は安いと言われています。
また、土地にかかる「固定資産税」や「都市計画税」が不要であるほか、土地を取得した際にかかる「不動産取得税」も不要となります。税金がかからないのが最大のメリットですね。
定期借地権付きMSのデメリット
「定期借地権付きマンション」のデメリットですが、地主への地代の支払いが発生します。また、建物を解体するための積立金が発生します。
不動産会社の物件紹介欄には、「定期借地権付きマンション」であることを明らかに記しているのですが、文字が小さかったり、(渡辺謙さんのハズキルーペを思い出す!ハズキは、8月に商品が完成したので、8月を意味する「葉月(はずき)」から命名したそうです。)読みにくい箇所に書かれている場合がありますので、「安い!」と安易に飛びつかずに、きちんと確認する必要があります。小さい文字ほど重要な内容が書かれていることが多いと感じています。
定期借地権付きMS売却困難は本当なのか
マンションは、購入よりも、売却する方が難しいと言われます。特に、「定期借地権付きマンション」のマンションは、売却困難であると言われています。その理由を綴ります。
住宅ローンが組みにくい
その理由は、一般定期借地権は50年以上ですので、新築購入時は35年ローンを組むことができますが、手放したいときに買い手がローンを組めない可能性があるからです。金融機関のローンを一切必要のない「現金一括」であれば関係ありませんが、なかなかそのように方を探すのは困難です。
購入希望者が少ない
「定期借地権付きマンション」を探している方は、当然安くマンションを手にいれたいと思って検討をしている人たちです。「定期借地権付きマンション」限定で探しているのではなく、一般の分譲マンションをも視野に入れて探しています。
「定期借地権付きマンション」と比較して、分譲マンションの条件がよかったとしたら、「定期借地権付きマンション」は見送りとなってしまいます。購入希望者が分譲マンションと比較して、購入希望者が圧倒的に少ないのです。
おわりに
一般的に、マンションや一戸建ての住居は、購入時よりも、売却時が難しくて手間が掛かるものです。売り出したとしても反響が少なかったり、反響があったとしても室内の内覧前に掃除などの準備を整える必要があるからです。
安いからと言って「定期借地権付きマンション」を安易に飛びつくのではなく、デメリットとメリットを知ってから、購入に至ってほしいと思います。
定期借地権付きマンションの売却困難は本当なのか。
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