マンションの風鈴は迷惑なの？夏の風物詩楽しみ方は？
夏の風物詩である「風鈴」の音が「うるさい」と迷惑に感じている人がいます。マンションでは共同で生活するために、お互い気をつけなければなりません。マンションの管理規約に「風鈴使用の有無」が定められているのは極めて稀だとは思いますが、どのようにすれば夏の風物詩「風鈴」を楽しめるのでしょうか。「音」に関するトラブルは多いです。
■ 目次 ■
マンションの風鈴は迷惑なの？
日本の夏の風物詩である「風鈴」の音が「うるさい」と迷惑に感じている人がいます。悲しいですが、なんだか世知辛い世の中になってきましたね。
暑い夏は、ただでさえ睡眠が妨げられるのに、風鈴の音が原因で睡眠障害の悩みは辛いものです。
ツイッターでも、「風鈴」の音が苦情で、風鈴を吊るすのを禁止されてしまったというマンション住民の声があります。
昨年の夏のことでした。
私が住んでいるマンションのどなたかがベランダに風鈴を吊るしたところ、同じマンションの住民が、風鈴の音がうるさいと管理人さんにクレームを入れ、以来我がマンションでは風鈴が禁止となりました。— ハギ@サイクリング自粛中 (@mikio84755920) July 3, 2018
少数の口のデカいクレーマーに合わせて世の中がどんどん窮屈になっていく。学校も会社も。うちのマンションでは風鈴の音にクレーム来たことあるよ。管理会社の人も「すみませんが部屋の中に付けてください。」って言うんだよね。鳴んねーのよそれじゃ。「つべこべうるせえ」って言える偉い人現れて。
— 高津 直視 (@takatsunaomi_sb) March 13, 2019
暑い夏を快適に過ごすために、風情ある「風鈴」というアイテムを利用してきました。エアコンなどの冷房がなかった時代に、湿気の多い暑い夏をやり過ごすために使われてきました。
幼い頃、風鈴の「チリーン」という涼しげな音色を聞きながら、家族で過ごした夏の記憶があります。スイカや麦茶を飲みながら夏休みを満喫していたような。
でも、マンションで「風鈴」を吊るすと、「音」が迷惑であると苦情になることもあるという悲しい現実があります。風情を楽しむ余裕がなくなってきたということなのでしょうかね。
冷房費用を節約するために、「風鈴」を使って、涼を得る人もいますからね。
風鈴を楽しむマナーを
マンションの管理規約で「風鈴使用の有無」まで定められているのは極めて稀だと思います。当マンションにも、風鈴使用の規定は書かれていません。
音の出るものは、何も風鈴には限らないのですから、管理規約にルールを盛り込むとなると収拾がつかなくて大変だと思います。
音楽・テレビの音・シャワーの音・ペットの泣き声などマンション内で、ピアノの音が騒音だと感じる人がいれば、赤ちゃんの泣き声がうるさいと感じるほど「音」に関するクレームは多く、千差万別なのが現実です。
ちょっと神経質なのでは？と思うこともありますが、人によって感じ方が異なりますので、マナーが大切です。
風鈴の音はルールではなくて、マナーだと思っています。では、どのように楽しむのが風鈴のマナーなのかを見ていきましょう。
夏休みの宿題に「風鈴」を手作りするという方もおられるでしょうね。
風の強い日ははずす
風が強い日は、はずすことです。風鈴は、たまに「チリーン」と鳴るから涼しげなのであって、「チリン チリン チリン チリン」と連続して鳴っていては、立派な騒音となります。騒音のトラブルは結構多いですから、お互いに気を付けなければなりません。
夜間ははずす
風鈴が一晩中鳴り続けて、眠れなかったという経験をしたことはないでしょうか。たまに鳴るのは風情があってよいのですが、夜間鳴り続けるのは立派な騒音となります。夜間ははずしましょう。
夏が終わったらはずす
夏休みが終わる８月後半になったら、風鈴をはずします。意識して、風鈴をはずさないと９月の台風シーズンの最中でも、風鈴の音が鳴り響きます。近所迷惑になりますので、夏の季節が終わったら風鈴をはずしましょう。
部屋の中につるして
クレームや苦情があったのであれば、外に風鈴を吊るすのは諦めて、部屋に吊るして楽しみましょう。
小さな風鈴を吊るす
大きな風鈴は、それだれ大きな音が発生します。一戸建てとは違って、共同で住むマンションでは、なるべく小さな風鈴を吊るして楽しみましょう。
音を小さくする工夫
風鈴が音を発するのは、風鈴に吊るした短冊に風を受けて、短冊が動くことで「チリーン」という音色が出ます。
風を受ける短冊そのものを、小さく細くすることで、風をあまり受けないようにするという細工をします。
管理組合に報告する
どのお部屋で「風鈴」の音が響いているのかわかる場合でも、分からない場合でも、管理組合に騒音であることを訴えないと理解されません。管理組合に報告することで、理事会で「風鈴」の取り扱いルールを話し合うことができます。掲示板などで周知を行うことができます。
風鈴は生活騒音
東京都環境局の「考えよう『生活騒音』ルールを守って、静かな環境」の資料によると、風鈴も生活騒音の発生源であると記しています。
話し声や飛び跳ねる音など、深夜に生活騒音を出さないように気をつけないといけませんね。
風鈴の音色は日本人特有の現象
ＮＨＫのテレビ番組「チコちゃんに叱られる」では、なぜ風鈴の音色を聞くと涼しく感じるのか謎に迫っていました。「風鈴の音を涼しく感じるのは、気のせいなのに涼しくなってしまったから。」というのが結論に驚きました。
寺社などにある魔除けの風鐸（音が響くと魔除けになる）が、一般家庭に風鈴として普及したのが始まりなのだそうです。日本人と外国人と風鈴を聞いた後の皮膚温度測定で、日本人の皮膚温度が下がり、外国人の皮膚温度が下がりませんでした。
とは言っても、外国人にとって、風鈴はお土産として買っていくと喜ばれると言われています。芸術感覚で風鈴を楽しむところが外国人にはあるようです。風鈴を玄関に１年中飾っている家庭があるらしく、日本のように「夏の風物詩」という感じではないようです。
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暑い夏を少しでも快適に過ごす工夫を日本古来から行ってきた「風鈴を吊るす」という文化は、日本の生活の知恵に感動する外国人もいるようです。
風鈴の「チリーン」は、風情があって涼しげでよいですが、度を過ぎると騒音になってしまいますから逆効果となります。結局、風鈴をドアのベルに転用したという笑えない使い方をしている人もいると聞きます。
夏場になると毎年のように、風鈴の騒音問題が話題になります。マンション内では、迷惑をかけないように配慮して生活しましょう。「知らずに迷惑をかけていた。」ということのないように心掛けましょう。
お住まいの階数やマンション周辺の環境にもよって、風の受け方が異なります。高層マンションが多い地域では、ビル風が強いため、風鈴も激しく響きます。
実際、マンションに住んでいて「風鈴」の音が「うるさい」と感じる人が、「風鈴」を取り外してもらった経験をされた方がたくさんいますので、我慢ができなくなるまで放置するのではなく、話してみることが重要です。
直接話すのが苦手な場合は、管理組合に投書でよいので知らせましょう。一人だけが迷惑しているのではないと思います。
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