タワーマンションはデメリットが多いのか
憧れのタワーマンション(超高層マンション)ですが、購入して住んで初めて分かったデメリットが多くあります。耐震・免震に優れて、充実した共用施設の数々が魅力的なのですが、決定的なデメリットが存在していることにタワーマンション(超高層マンション)購入時に注意が必要です。住んでから後悔しないように綴ります。
■ 目次 ■
タワーマンション(超高層)とは
タワーマンション(超高層マンション)とは、普通のマンションと比べて際立って高いマンションのことを指して言います。略称「タワマン」とも言います。階数は、およそ「20階以上」、高さは「60メートル」以上の高層の建物です。
東京の虎ノ門にある「虎ノ門ヒルズレジデンス」は、52階建て、247メートルのタワーマンションです。遠いところからでも圧倒的な存在感を放ち、街のランドマーク的な存在です。
遮るものがないため、眺望や日当たりは抜群。時には、自宅の窓から目の前で、花火が眺められたり、夜になると綺麗なイルミネーションを楽しめるタワーマンションもあります。
タワーマンションが建てられるのは、ほとんどが駅近ですから、お出かけにも便利なロケーションです。
タワーマンション(超高層)デメリット
タワーマンションのデメリットをいくつか綴ります。実際に、タワーマンションに住んだ人が、後悔していることです。
価格が高い
通常のマンションと比較して、価格が高いです。耐震・免震構造となっているので、建築費用も莫大な金額となります。
例えば、10階建てのマンションのエレベーターと50階建てのマンションのエレベーターを比較すると、50階建てのマンションの方が階数が高い分、高い性能が要求されますし、必要なエレベーターの台数が違ったりします。
エレベーター待ちが長い
タワーマンションの場合、複数のエレベーターが備えられているとは言え、通勤や通学で使う人が多い時間帯は、エレベーター待ちの時間が発生します。
また、急いでいる時に限って、各階でエレベーターが止まるために精神的にイライラするかもしれません。
災害時など電気が止まった場合は、エレベーターが使えなくなります。階段で50階を上り下りするのは至難の業ですから、災害時の買い物などは不便です。災害ではなくても、定期的なエレベーターの点検時は、エレベーターが使用できません。
駅近や駅直結を売りにしているタワーマンションであったとしても、自宅の玄関から駅まで、エレベーター待ち時間を考慮すると、意外と時間がかかるのではないでしょうか。
エレベーターで1階まで降りた時に忘れ物に気が付いて、戻る時間も結構な時間を要する場合があります。
窓が開けられない
タワーマンションの高い階に存在する場合は、窓が開けられないマンションがあります。また窓が開けられたとしても、風が強い日には開けられないとのことです。
台風の風は物凄いので、ベランダには物を置くことはできません。風が強い日は、洗濯物や布団を干すこともできません。
出不精になる
「ちょっと近くのコンビニまで。」と思っても、高層階の部屋から出かけるのが億劫になりがちなのがタワーマンションです。
エレベーターの待ち時間を考えると、おいそれと外出するのが面倒になってしまいます。出不精から運動不足になり、その結果体重が増加して、不健康になると言われています。
低層マンションであれば、気軽にランラングやウォーキングなど手軽な運動に出かけることができるのですが、タワーマンションの場合は、出不精で運動習慣が損なわれてしまいます。
タワーマンションの中には、フィットネスジムを備えているマンションもありますが、毎日使うでしょうか。
階数ヒエラルキー
以前、TBSのドラマ「金曜ドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』」で、ドラマ放送の舞台となったのがタワーマンションでした。このドラマで知った言葉が「階数ヒエラルキー」でした。
菅野美穂さんが主演のドラマは、低階層に住む住民と高層階に住む住民との格差意識(階数ヒエラルキー)を取り上げていました。
「格差意識」は、ドラマの中だけの話なのかと思っていたら、実際のタワーマンションでも、住民同士の格差意識(階数ヒエラルキー)が存在するらしいです。
タワーマンションは、全く同じ間取りであっても、高層階ほど分譲価格が高額で、低層階ほどリーズナブルな価格設定となっている場合が多いのは事実ですが、階数が違うというだけで、格差を生むというのは滑稽な話です。
特に子供にとって、友達と「何階に住んでいるのか。」という会話が自然と出てしまいます。悪意や自慢から話をするのではなく、何気なく話してしまうのです。
その結果、高層階に住んでいるか低層階に住んでいるかの格差を生んでしまうんだそうです。大人のように遠慮や気を使って話すわけではないのですから、子供同士の会話は実に残酷です。
さらに、その話を親にも伝えられることや使用するエレベーターも高層階用と低層階用と存在することもあり、自然と階数ヒエラルキーが生まれてしまうのだそうです。
高層階と低層階で固定資産税を差別化するのも、「階数ヒエラルキー」の一種だと言えるのかもしれませんね。
管理費/修繕積立金が高い
共用施設が充実しているということは、共用施設を維持するための管理費も高くなるということです。マンション内にスーパーやコンビニなど便利な共用施設があるのはよいことなのですが、維持費は住民の管理費が充てられています。
マンションは建てたらおしまいなのではなく、必要に応じて修繕工事が必要となってきます。年月が経つにつれて、タイルやコンクリートが劣化するために、適切な修繕工事を施す必要があります。
タワーマンションは、修繕箇所が多くなることや屋上からゴンドラを吊る方法を採らなければ修繕工事ができないなど高度な技術が求められ、大規模修繕工事も大掛かりな工事となります。
その費用となるのが、修繕積立金なのですが、大規模修繕工事に必要な金額が積立られていればよいのですが、不足する場合は、修繕積立金を値上げするか一時金を徴収することになるかもしれません。
震災時のリスクが高い
震災になると、エレベーターが止まる可能性が高いです。9月6日(木)に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」では、北海道全域で停電が発生して、エレベーターが動かない事態になっています。
エレベーターが止まってしまうと、上下の移動は、階段を使わざるを得ないため、震災時にマンションで生活することはリスクを伴います。
ベランダに干せない
タワーマンションのベランダには、強いビル風が吹いているため、洗濯物を干すことができません。洗濯物は太陽の日光で自然乾燥を望む方には不向きとなります。また、植物を育てるということも諦めざるを得ません。
おわりに
結論は、タワーマンションはデメリットが多いため、購入の選択肢としてふさわしくありません。眺望の良さやランドマーク的な存在であることは認めますが、将来に渡って住むことを考えると、おすすめできません。
実際にタワーマンション(タワマン)を購入して後悔している方も大勢いるようです。「タワマンで後悔しているのは人間関係と子どもなの?」で綴ったように、タワマンの購入を検討する場合は、慎重にしましょう。
タワーマンションはデメリットが多いのか
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