何期に購入するべきかマンションの期分け販売
大規模マンションの場合は、「期分け」をしてマンションを販売することがあります。「期分け」とは、第1期・第2期・最終期などと分割してマンションを販売することを言います。なぜ「期分け」してマンションを販売するのか、何期に購入するべきなのかを綴ります。
■ 目次 ■
何期に購入するべきかマンションの期分け販売
大規模マンションの場合は、1度にマンションを販売しないで、第1期・第2期・最終期などと分割してマンションを販売します。
例えば、100戸あるマンションでは、第1期に40戸、第2期に30戸、最終期に30戸と3回に分けて販売します。さらに、大きなマンションになると第1期第1次、第1期第2次と細分化するケースも存在します。
わざわざマンションを期分けして販売するのには理由があります。
期分け販売の理由
マンションを「期分け」販売する理由を綴ります。
物理的に販売するのが困難
実際の物理的な問題として、一度に大量の購入客がモデルルームに訪れると、スペースに収容しきれないことや販売担当者の人数が不足するという問題があります。
せっかくモデルルームに足を運んでも、十分な対応が出来ずに販売の機会を損失してしまうことは不本意です。
販売機会の損失を防ぐために、「期分け」販売が行われます。
不人気の部屋を販売するため
大規模な物件では、バラエティに富んだお部屋のタイプが存在します。部屋数・階数・向き・専有面積・販売価格・角部屋・専用庭・ルーフバルコニー・エレベーター近くなどによって違いが生まれます。
そうすると、どうしても人気のあるタイプとそうでもないタイプが発生してしまいます。人気のあるタイプの部屋は、宣伝をしなくても販売できるが、不人気の部屋は、宣伝するかおまけをつけるか値引くか何らかのアクションが必要になったりします。
マンションの販売会社は、全てのお部屋を販売するのが目的ですから、目的を達成しやすくするために、「期分け」という手法を採用するのです。
「期分け」ごとに、人気のある部屋と人気のない部屋をグルーピングして、購入者は、その中から選択してもらうようにします。
マンションのモデルルームに行くとお分かり頂けると思いますが、販売した住戸の部屋には、花を挿して売却済みであることをアピールしています。時には、パンフレットや価格表などにも記載しますけどね。
売却済みの部屋は、一箇所にまとまっているのではなく、バラバラになっています。「期分け」する時に、バラバラにグルーピングを行った証拠です。
新発売を謳うため
戸数の多い大規模マンションでは、全ての部屋が完売するための時間も必要となります。販売を開始してから数年は完売までに必要な時間がかかった例もあります。
発売開始であれば、「新発売」と堂々と謳うことができますが、時間の経過とともに謳えなくなります。
そのため「第2期新発売」「最終期新発売」と「期分け」を行えば、謳うことが可能となります。当然、購入者に対するアピールとなります。
何期に購入するべきか
「期分け」販売する場合は、何期に購入するのがよいのでしょうか。第1期販売で購入した方がよいのか最終期で購入した方がよいのかどちらでしょうか。
第1期で購入する場合
第1期に購入する場合は、販売会社もどの程度の反響があるのか分からないのもあって、目玉となる住戸を第1期に販売してくることが多いです。
価格の低い目玉の住戸を「第1期」に販売することで、「即日完売」を目指す場合もあれば、販売に時間のかかることを見越して高額な住戸から売っていく場合もあります。
マンションの販売戦略によりますので、一概に第1期で購入すべきという判断はできません。
最終期で購入する場合
「残り物には福がある。」ということわざ通り、最終期で購入するとよい場合もあります。それは、最終期であるため、マンションを完売して、一刻も早くモデルルームを畳みたいという販売業者の思惑が働くためです。
たった一戸のために、いつまでもモデルルームを残しておくということはしません。モデルルームを維持/管理するためには、人件費などの必要経費が掛かるからです。
ですから、残り物には大きな値引きが期待できたり、モデルルームとして使用した家具や家電をプレゼントするという場合もあり得ます。
ただし、残り物ですから、階数や専有面積などが選べないというデメリットも存在しますので、注意が必要です。
おわりに
不動産は、「縁のもの」と言われます。同じマンションでも、同一条件の部屋は存在しないからです。
マンションの期分け販売が行われるのは、大規模マンションを中心に行われますが、第1期で購入すべきか最終期で購入すべきかは、一概にどちらがよいのかは言えません。
立地などの条件で、どうして欲しいと思うのであれば、第1期販売時にモデルルームで確認をして、欲しい住戸があれば購入してもよいでしょう。
欲しい住戸がなければ、第2期・最終期で発売される可能性がありますから、タイミングを計る必要があります。まずは、情報収集を行うことが大切ですね。
「期分け」をして販売するマンションは、それなりの規模であることから、「期分け」を行うマンションを狙った方がよいとも言えます。
何期に購入するべきかマンションの期分け販売
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