スキップフロアのデメリットで後悔しないように
物件数は少ないもののマンションの中には、特定階にしかエレベーターが停止しないスキップフロア型を採用しているマンションがあります。階数によってはお買い得なお部屋が存在しますが、スキップフロア型マンションを購入して、後悔という方が多いです。スキップフロアの物件を選ぶときには、注意が必要です。
■ 目次 ■
スキップフロア型マンションとは
スキップフロア型マンションとは、ある特定階にしか、エレベーターが停止しないマンションのことです。一戸建てで「スキップフロア」と聞いたことはないでしょうか。ワンフロアを半階層ずつに分けて、床面の高さを複数設けた構成の家です。
「スキップフロア」は、狭小地の住宅を中心に取り入れられている建築手法で、狭い土地に広い住環境を提供するために、空間を有効活用する工夫をした結果生まれた知恵と言えます。
それをマンションにも応用して、例えば、1階と2階で1住戸、3階と4階を1住戸、5階と6階を1住戸とすれば、エレベーターの停止階は、1階・3階・5階となります。
あるいは、1階・4階・7階と3階ごとに停止階を設ける場合は、5階にお住まいの方は、4階まで階段を使い、その後エレベーターに乗り込む。6階にお住まいの方は、7階まで階段を使い、その後エレベーターに乗り込むことになります。
エレベーターが停止しない階は、両面バルコニーを設けることができるなどの間取りの工夫を行うことができます。
このようにエレベーターが停止する階を特定することで、無駄な階に停止することなくスムーズな動作が可能となるのです。
スキップフロア型のメリットとデメリット
スキップフロア型のメリット
エレベーターが停止しない階のお部屋は、共用廊下が不要になり、住戸面積を広くとることができます。また、2面バルコニーを設けて、住戸内に通風・採光を得やすく設計するなど、快適性が増します。
エレベーターが全階停止のマンションと比較すると、エレベーターが停止する階と停止しない階があるため、マンション建物全体がユニークな形となっている場合があります。同じマンションの形は、「いや!」と言われる方にとってはメリットになるかもしれません。
エレベーターが停止しない階は、関係者以外の住民が往来することがないので、静かな環境が保てるというのもメリットです。
スキップフロア型のデメリット
スキップフロア型マンションには、デメリットがないかと言えばそうではありません。最大のデメリットとは、エレベーターが停止しない階は、バリアフリーではないことです。
若いうちは、多少の階段があったとしても、苦や不便を感じることはないでしょうが、年齢を重ねるうちに苦になってきます。
一戸建てのお宅でも、年をとると2階部分は、ほとんど使わなくなったという話をよく聞きます。
せっかくの2階建てなのに、なぜ使わなくなるのか。それは年齢を重ねると運動機能が衰え、階段の昇り降りが億劫となってしまうためです。ましてや車椅子の生活となってしまったら、まず2階には行けないですからね。
マンション購入の注意点
スキップフロア型のマンションは、物件数が多いわけではないので、マンションとして購入を検討する場合には注意が必要です。
購入を検討している階数に、きちんとエレベーターが停止するのかどうかを確認することです。
エレベーターが停止しない階だと割り切って購入するのであればよいのですが、購入してから「知らなかった。」と後悔することがないようにしてください。
エレベーターが停止するのかどうかは、不動産会社の担当者に尋ねるか実際の下見に行った時に自身で確認することです。
エレベーター停止階と停止しない階とでは、物件価格に差があるのが普通です。
おわりに
最近の新築マンションは、バリアフリー新法に則ったマンションの構造設計が行われるようになったため、ほとんど見ることは無くなった「スキップフロア型マンション」ですが、中古マンションでは、まだ「スキップフロア型マンション」が流通しています。
マンション生活のよさは、ワンフロアで生活ができることにあります。あえて、「スキップフロア型マンション」を選ぶ必要はないと思います。「スキップフロア型マンション」を購入して、後悔している人が多いと聞きますよ。
スキップフロアのデメリットで後悔しないように。
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