管理会社変更のトラブルで想定外の事態が発生したこと
健全なマンション管理には、管理会社との協力が不可欠となります。管理会社を変更(リプレース)して経費削減を行った管理組合から、なんと管理委託契約を更新しないという想定外のトラブルがあったそうです。管理会社を変更(リプレース)する場合は、よーく調査しないといけないと実感したことです。
■ 目次 ■
管理組合と管理会社
マンションの分譲時から管理会社が定まっています。新築マンションを購入する際には、管理会社がどこかということは頭にあっても、管理会社によってマンション購入の意思を左右されることはないことと思います。
しかし、マンションの分譲時から管理会社が定まっているのですから、マンションを購入する際の重要なファクターだと思うのですが、優先順位が低いことは確かだと多いです。
マンションの契約や購入が無事に住んで、実際の入居が始まると、全ての住民が管理組合の組合員として所属することになります。
管理組合と管理会社はお互いに協力して、健全なマンション管理を行うべき、マンション内で起こった色々な問題や提案・修繕活動に対応していくことになります。
管理会社を変更(リプレース)する
初めは、定められた管理会社でマンション管理を行っていくのですが、数年経つと管理会社を変更(リプレース)して経費削減を図りましょうという意見が組合員や理事から持ち上がります。
管理会社を変更(リプレース)するという行為は、管理組合としても多くの時間とエネルギーを費やすことになり、簡単に変更(リプレース)することはないのですが、最終的に、管理会社を変更することがないわけではありません。
一般的には、現在の管理会社と契約を解除するためには、3カ月程度の予告期間が必要となりますし、新しい管理組合との引継ぎを行う必要があります。
ただ単に、管理委託契約が安いから、新しい管理会社に変更(リプレース)するというのは避けた方がよいでしょうね。
管理委託契約が安いということは、マンション管理に必要なサービスが低下してしまう危険性があるからです。
管理会社を変更(リプレース)したトラブル実例
実際に起こった管理会社変更のトラブルについて綴ります。
数年間は順調に推移
管理会社を変更(リプレース)して、数年は、何の問題も発生しませんでした。前管理会社との引継もうまくできていて、満足のいくサービスの提供を受けることができていました。
「これなら、もっと早く管理会社を変更(リプレース)しておけばよかったのに。」と多くの住民は後悔しながらも、満足していたと言います。
管理委託契約を更新しない
ところが、突然「管理委託契約を更新しない。」と管理会社がマンションの管理組合に対して言ってきたと言うのです。
更新しない理由を聞いても、管理会社の方針であるということだけで、具体的なことは分かりませんでした。
想像になりますが、このまま続けても利益が出ないとなったのではないかと思います。新しいマンションは、次々と建設されているにも関わらず、フロントや清掃員の確保ができず、利益率を確保できないというジレンマだったのでしょうね。
管理会社としては、管理会社が撤退すれば、自主管理に切り替えるか新しい管理会社を探さなければならなくなりました。
結局、前の管理会社へ委託
困った管理組合は、管理会社を変更(リプレース)する前の元の管理会社に泣きついて管理を頼んだということです。
以前マンションの管理を委託していた会社なので、安心して管理を任せられるというのが依頼した大きな理由でしたが、管理委託契約料の見直しを逆に求められてしまったということです。
管理会社を変更(リプレース)時の理事長と新たに委託した時の理事長は違う人だったのは、幸いだったのかもしれませんけどね。
おわりに
「管理会社をリプレースしよう。」というという話は、長年マンションを運営すると出て来ます。
管理会社変更のセミナーも頻繁に開催されていますので、セミナーに参加した理事からの情報や、知っているマンションが管理会社を変更したという情報から、当マンションも検討しましょうとなりがちです。
将来の大規模修繕工事まで見据えて、管理会社を変更(リプレース)すべきなのか調査した上で、管理会社の変更に取り組みましょう。
最近は、どこの管理会社でも、管理員や清掃員が不足しているのだそうです。対して、管理するマンションの数は増加していると聞きます。需要と供給のミスマッチも、想定外のトラブルが発生した原因なのかもしれませんね。
管理会社変更のトラブルで想定外の事態が発生したことは。
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