セルフネグレクトとは相場の7割でしか売却できない意味だった
2018年10月7日(日)の福澤朗さんと夏目三久さんMCのテレビ番組「真相報道バンキシャ!」では、55歳で大手企業を早期退職した男性が、セルフネグレクトが原因で亡くなられたために、男性が住んでいたマンションは、相場の7割+3パーセント減でしか売却できないという報道があってショックを受けました。大手企業に勤めていたとしても孤独死のリスクがあるのですね。
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セルフネグレクトとは
テレビ番組「真相報道バンキシャ!」の放送で知ったのは、「セルフネグレクト」という言葉だった。「セルフネグレクト」とは、生活していくのに必要な行為を行わないまたは行う能力がないことを示す言葉です。
「ネグレクト」という言葉は「育児放棄」であると一般的になってきましたが、「セルフネグレクト」は、まだ浸透していないのではないかと思いますが、テレビ番組で具体的に問題提起されるとよく分かる言葉だと思いました。
真相報道バンキシャ!の感想
今回の「真相報道バンキシャ!」で出てきた男性は、55歳の時に大手企業を早期退職して、その後の繋がりがない方であった。妹もいるが、その妹とも連絡や交流がなく、独身であったために配偶者もいなくて文字通り孤独状態になっていた方である。
遺品整理から原状回復工事を請け負う特殊清掃人という仕事から見えたことは、孤独死は、「独居老人よりも、独身40代の方が多く、ゴミ屋敷は若い女性が多い。」と話しておりました。40代と言えば、ようやく日本の平均年齢の半分に達した年代です。
男性の妹曰く、「なんでも一人で行えた。」ということと、「真相報道バンキシャ!」では、台所の調理用品が並び食器類もあったことから、ちゃんと自炊した生活を行っていた様子をうかがうことができました。
早期退職する前までは、大手企業に勤めていたというから、経済的には恵まれていたのだろうと推測できます。その証拠に男性が住んでいたのは、賃貸マンションではなく分譲マンションだからである。
だからこそ、男性が住んでいたマンションは誰も住まなくなったので、売却査定したのであろうが、不動産会社が提示した金額は、周辺相場の7割+3パーセント減の金額であった。提示された金額にショックを覚えました。
孤立死に対する事故物件であることと1ヵ月余り死亡の発見が遅れたという心理的瑕疵が加わっての査定金額であったという。管理組合として、一人で住んでいる方や高齢者の方との関わりをどうすべきかという課題も突き付けられた気がします。
3年間で、確認された孤独死は、2076人。その中で、50代以下の人数が822人、なんと全体の4割が働く世代が孤独死だったと報道されていました。高齢者だけではなく意外と若い世代も孤独死が多いのだと認識させられました。
イギリス政府では、孤独担当大臣が作られたそうです。日本も、少子高齢化・貧困・孤独死などの問題が山積みとなっている現在、イギリス政府と同じように日本にも必要なのかもしれませんね。
ご意見バン!の社会学者・古市憲寿さんが、これからは4人に1人が一生涯結婚しない独身の時代が来る未婚化率の増加、一人っ子が増えて、両親の他界によって、孤独死の増加を危惧する発言をされていました。セルフネグレクトと孤独死の関係もあるのでしょうね。日本の将来が怖くなってきました。
おわりに
相場の7割+3パーセント減の金額でしか売却できないマンションも怖いですね。「セルフネグレクト」の増加も怖いと思います。国をあげての対策が急務なのではないでしょうか。
テレビ番組「真相報道バンキシャ!」のような警笛を鳴らす報道番組は貴重だと思います。今回のセルフネグレクトは、時間が少なくて深く報道できなかったのが残念である。
ただ警笛を鳴らすだけではなく、セルフネグレクトを減らすための施策にまで突っ込んで頂けるとよかったかなぁと思いました。
セルフネグレクトとは相場の7割でしか売却できないのは
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