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マンション管理委託費が値上げ!管理人の底上げになるのか?

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多くのマンションの通常総会で「管理委託費の増額改定」が議題に上がっています。人件費の高騰、社会保険料の負担増、そして光熱費や資材価格の上昇などの影響です。

ご多分に漏れず、私が住むマンションでも、「管理委託費の増額改定」が議題となり、先日の通常総会で可決されました。

値上げそのものは、時代に反映で「致し方ない」とは思いますが、「管理人へきちんと反映されているのだろうか?」という疑問があります。

管理組合が、直接、管理人を雇っているわけではありません。だからこそ、管理会社に対応を期待するしかありません。

  • マンション管理委託費が値上げ!

管理委託費の値上げに潜む「不信感」

近年、多くのマンションの通常総会で「管理委託費の増額改定」が議題に上がっています。

人件費の高騰、社会保険料の負担増、そして光熱費や資材価格の上昇。社会全体がインフレ傾向にある中で、値上げそのものは「致し方ない」と理解を示す区分所有者も増えています。

しかし、そこで多くの居住者が抱くのが「この値上げ分は、本当に現場で働く管理員さんや清掃員さんの給与に反映されているのか?」という疑問です。

管理会社から提示される見積書には、多くの場合「人件費・諸経費」と一括りにされており、末端のスタッフにいくら還元されるのかが不透明なケースが少なくありません。

反対ではない。しかし、搾取されているのではないか。この「納得感の欠如」こそが、管理組合と管理会社の間に溝を作る最大の原因となっています。

「1000円カット」QBハウスが投じた一石

「1000円カット」で有名なQBハウスの例を見てみましょう。住んでいるマンションの近くにQBハウスのお店があり、良く利用させて頂いています。

「10分1000円」という画期的なビジネスモデルで成長したQBハウスですが、近年は1200円、1350円と段階的に値上げを行っています。

QBハウスが値上げを決断した最大の理由は、他ならぬ「理容師の待遇改善と確保」でした。

理容業界は慢性的な人手不足にあり、低価格を維持するためにスタッフを酷使すれば、技術者は離れ、サービスの質は低下し、最終的には店舗運営が立ち行かなくなります。

QBハウスは値上げの際、「なぜ上げるのか」「上げた分をどうスタッフに還元し、教育に投資するのか」を明確に打ち出しました。

マンション管理業界も今、全く同じ局面に立たされています。「安かろう悪かろう」の時代は終わり、サービスの継続性のために「適正な対価」を払うフェーズに移行しているのではないでしょうか。

管理員の「底上げ」に繋がっているか

では、マンション管理において、値上げが本当に現場に届いているかを確認するにはどうすればよいでしょうか。

総会や理事会で、管理会社に対して以下のような質問を投げかけることは決して失礼なことではありません。

1. 現場スタッフの時給単価の変更: 「今回の委託費増額により、当マンション担当の管理員さんの時給は具体的に何円から何円に上がるのか」

2. 募集条件の推移: 「現在、近隣で同条件の求人を出す際の時給相場と、今回の改定後の時給に乖離はないか」

3. 福利厚生と教育: 「給与以外に、スタッフの定着率を上げるための施策(研修制度や更衣室の改善など)にどう充てられるのか」

誠実な管理会社であれば、個人情報を伏せた上で「近隣相場が〇〇円まで上がっており、現在の給与では補充が効かないため、〇〇円まで引き上げる」といった具体的な回答をするはずです。

逆に、こうした質問に曖昧な回答しかできない会社は、利益の付け替えを疑われても仕方がありません。

管理委託費は今後も上がり続けるのか

結論から申し上げれば、今後も管理委託費の上昇傾向は続くと予想されます。これには3つの大きな要因があります。

第一に、日本の生産年齢人口の急減です。管理員や清掃員の多くを支えてきたシニア層も人手不足となっており、確保にはさらなるコストがかかります。

第二に、最低賃金の継続的な引き上げです。政府の方針として全国平均1500円を目指す動きがあり、これに伴い連鎖的に委託費も押し上げられます。

第三に、管理業務の高度化です。IT化や防災対策など、管理会社に求められる役割が複雑化し、バックオフィス側のコストも増大しています。

「いつまで上がるのか」という不安は拭えませんが、今後は「単なる値上げの受け入れ」ではなく、「管理の質の選別」が重要になります。

管理組合に求められる「投資」の視点

今回の議案が可決されたことは、マンションの資産価値を守るための一歩として肯定的に捉えて良いでしょう。

しかし、今後も続くであろうコスト増に対し、私たちは「管理費=コスト(削るべきもの)」という考えから、「管理費=投資(価値を高めるもの)」という視点への転換を迫られています。

QBハウスを利用する客が、値上げ後も「手際よく、清潔に髪を切ってくれるなら妥当だ」と判断するように、居住者も「この管理員さんがいてくれるから、このマンションは快適で資産価値が保たれている」と実感できるかどうかが鍵となります。

管理会社を単なる業者としてではなく、パートナーとして評価し、その対価が現場の笑顔に繋がっているかを厳しく、かつ温かく見守っていくこと。それが、巡り巡って自分たちの住まいを守ることになるのです。

マンション管理員によって、快適なマンション生活が維持できています。清掃や整理整頓が行き届いたマンションは快適さをもたらしています。

マンション管理人の求人情報を見ると、「もう少し管理人の給与(時給)を上げても良いのではないか?」と思いますが、あまり高い給与(時給)を設定している求人が見当たらないのが現実です。

補足:カルビー白黒パッケージ

大手菓子メーカーの「カルビー」が、中東情勢の悪化で印刷用インクなどの調達が不安定なため、一部商品のパッケージを白黒の2色に変更すると発表しました。

対象商品は、「ポテトチップス」・「かっぱえびせん」・「フルグラ」など合計14の商品です。正直、こんなところにも影響を及ぼすとは思いませんでした。

※アフィリエイト広告を利用しています。
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独身でマンションを購入し、売却を経験した管理人です。失敗や後悔をすることがないように経験から得られた知識を発信することでマンション購入のお役立ちとなるように願っています。「マンションは管理を買え!」と言われるように、購入して後悔のないように願うばかりです。理事長や副理事長の経験もあり、管理委託費の削減も行いました。

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独身でマンションを購入し、売却を経験した管理人です。失敗や後悔をすることがないように経験から得られた知識を発信することでマンション購入のお役立ちとなるように願っています。「マンションは管理を買え!」と言われるように、購入して後悔のないように願うばかりです。理事長や副理事長の経験もあり、管理委託費の削減も行いました。


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