修繕履歴のテンプレートを使って大規模修繕に役立てよう!

マンションに修繕はつきものです。新築当初は大きな修繕は必要ありませんが、時間の経過とともに修繕箇所が出てくるものです。
病院で作成するカルテのように、マンションの修繕履歴を保管することで、大規模修繕工事に役立ちます。
管理会社が変更となった場合でも非常に役立ちますので、修繕記録は残しましょう。修繕履歴のテンプレートを用意しました。
~ この記事で分かること ~
- 修繕履歴の重要性
- 記録すべき項目
- 書式の活用方法
- 引き継ぎのポイント
- 無料テンプレートの使い方
■ 目次 ■
修繕履歴のテンプレート

修繕履歴のテンプレートをダウンロードできます。必要であれば、下記からご自由にダウンロードしてお使い願います。Excel(エクセル)で作成していますので、マンションで必要な項目の追加や削除を行ってください。
この修繕履歴の書式は、管理組合が日々の修繕内容を継続的に記録できるよう、シンプルなExcel形式で作成しています。
「修繕日」「修繕箇所」「修繕内容」「施工会社」「費用」などを入力するだけなので、理事が交代しても過去の修繕内容を引き継ぎやすくなります。
必要に応じて列を追加・削除し、マンションの実情に合わせた修繕履歴書式としてご利用ください。
■修繕履歴
修繕記録は、マンションのカルテあるいはお薬手帳的な存在です。売買する場合でも、求められる場合があります。きちんと管理しているマンションである証としてもアピールできます。
修繕日付
修繕を行った日付を記録します。1日で終わらない修繕工事の場合は、始まりと終わりの日付を記録します。
修繕箇所
修繕を行った箇所を記録します。例えば、5階501号室前から503号室前共用廊下などと具体的に修繕箇所を記録します。
修繕内容
修繕内容を具体的に記録します。例えば、長尺シート(エンビシート)の張替えなどと記録します。詳細に記録すればするほど、後々役に立ちます。
会社名
修繕を行った会社名を記録します。どの業者に発注したのかが後から分かります。修繕後に不具合が出た場合にも必要です。
担当者
修繕を行った担当者を記録します。
連絡先
修繕を行った連絡先(電話番号やメールアドレス)を記録します。
費用
修繕を行った費用を記録します。修繕工事には、あらかじめ見積もりを行って費用を算出しているはずです。見積もり通りの費用であったチェックしましょう。
備考
修繕を行った記録の保存箇所や気が付いた点を記録します。修繕工事前と修繕工事後(ビフォーアフター)を撮影した写真を業者から頂くことが多いですが、その記録をどこに格納したのかを記録しておきます。
理事会や通常総会で、マンション住民に報告するとともに、将来の大規模修繕工事の際に見返す場合に必要となります。
修繕に用いた商品の発注先や製品名も分かれば残しておきます。同じ形の製品を追加で発注したい場合があるからです。
修繕履歴の目的は3つ
マンションの修繕履歴を残す目的は3つあります。
大規模修繕工事に備えて
マンションの修繕履歴が必要であるのは、来る大規模修繕工事に備えるためです。今まで、いつ・どんな修繕を行ったのかを誰が見ても分かるように残しておきます。
修繕の計画は立てるのに、修繕の結果が残せていないケースが多いです。修繕積立金の金額が妥当であるのかを判断するためにも長期修繕計画を立案するのですが、計画が正しかったのかどうかの検証が行えていない場合が多いです。
マンションを維持するために欠かせない適切な修繕を行ったのかどうかの結果を残さないのは、疑問が残ります。
修繕履歴の目的は、大規模修繕工事につなげるためです。工事の範囲や工事費用など詳細に記録されていればいるほど役に立ちます。
特に管理会社を変更した場合は、過去の修繕記録が引き継がれずに分からなくなってしまいます。管理会社任せではなく、管理組合の財産として修繕履歴を保管しておく必要があります。
中古マンション売買に備えて
中古マンションの売買を行う場合は、共用部分の修繕履歴を求められる場合があります。共用部分が適切に維持管理されてきたのかを示すのが修繕履歴となります。
例えば、照明器具のLED化工事が、いつ行われたのか、対象は共用部分全ての照明器具だったのか?工事に要した時間や費用が記録されていれば、中古マンション購入者も安心して購入できます。
修繕記録が存在することで適切な管理を行っているマンションであると判断できる材料のひとつになるでしょうね。
逆に修繕履歴がないということは、新築でない限り、「何か都合の悪い工事を意図的に隠しているのではないか。」と疑われかねません。修繕積立金が不足しているから修繕工事ができていないマンションは論外です。
管理会社変更に備えて
マンションの管理は、同一の管理会社に委託することは理想的です。しかし、何らかのきっかけによって、管理会社を変更することがあるかもしれません。
管理会社を変更する時になって、変更前の管理会社が今までの修繕記録があれば、次の管理会社に説明をすることが容易になります。意図的に、修繕履歴を伝えないことがありますので、その対策にもなります。
新しい管理会社は、修繕を行う場合に「修繕履歴」があれば、参考になるでしょう。管理組合も過去の修繕記録から工事の妥当性を図ることができます。
修繕履歴の書式に関するよくある質問
修繕履歴の書式に関するよくある質問です。
修繕履歴の書式に決まりはありますか?
修繕履歴の書式に法令で定められた統一様式はありません。管理組合が管理しやすい形式で作成して問題ありません。ただし、「修繕年月日」「工事内容」「施工会社」「工事費用」「工事箇所」などの基本項目は記録しておくことをおすすめします。
修繕履歴の書式はExcelでも作成できますか?
はい。Excelで十分管理できます。必要な項目を一覧表にまとめておけば、検索や並べ替えも簡単です。また、理事会や修繕委員会で共有しやすく、引き継ぎ資料としても活用できます。
修繕履歴には何を記録すればよいですか?
修繕年月日、工事箇所、工事内容、施工会社、工事費用、保証期間、工事写真の保存場所、工事報告書の保管場所などを記録すると、次回の修繕計画や設備更新時に役立ちます。
修繕履歴はどのくらい保存するべきですか?
修繕履歴はマンションの資産価値を維持するための重要な資料です。法律上の保存期間が定められているわけではありませんが、マンションが存続する限り継続して保管することをおすすめします。過去の修繕内容は、大規模修繕工事や設備更新の際の重要な判断材料になります。
理事が交代しても修繕履歴は引き継げますか?
はい。統一した書式で修繕履歴を作成しておけば、理事や管理会社が変わってもスムーズに引き継げます。工事の経緯や過去の修繕内容が分かるため、同じ箇所を重複して修繕してしまうことを防ぐ効果もあります。
修繕履歴は紙とデータのどちらで保管するべきですか?
紙とデータの両方で保管するのがおすすめです。紙は総会資料や契約書と一緒に保管し、ExcelなどのデータはクラウドやUSBメモリなどにバックアップしておくことで、紛失や災害時のリスクを減らせます。
修繕履歴は中古マンションの購入時にも役立ちますか?
役立ちます。修繕履歴を見ることで、これまでどのような工事が行われたのか、設備がいつ更新されたのかを把握できます。修繕履歴がしっかり管理されているマンションは、管理体制が整っているかどうかを判断する一つの目安にもなります。
おわりに
マンションの修繕履歴は重要です。どの病院でどんな治療を受けたのかを記録(病歴)して把握することは、今後病院で治療を受けるのに必要です。どんな薬を処方されたのかを記録する「お薬手帳」もありますからね。
大規模修繕工事の際の妥当性の確認資料にもなり得ます。修繕規模や修繕箇所が分かり、得意な修繕会社が一目で分かるからです。
修繕は、理事会や総会で住民が承認して行う場合もあるでしょう。住民の意思に基づいて、マンションをよくするための改善工事を行うこともあります。それらを全て記録することで、大規模修繕工事に役立ちます。
修繕履歴のテンプレートを使って大規模修繕に役立てよう!修繕履歴はマンションの貴重な財産です。
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