住宅ローンの金利推移グラフから読み取れることは
「住宅ローン」を金融機関から借りようとする場合、変動金利にすべきか固定期間にすべきかで悩みませんか。「住宅ローン」の金額は大きいため悩みます。それは、過去の金利は分かっていても、将来の金利が予想できないからです。住宅ローンの金利推移グラフから読み取れることは何でしょうか。
■ 目次 ■
変動金利は固定金利?
住宅金融支援機構【フラット35】に掲載の「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)」の資料による平成30年11月現在の変動金利型の金利は、年2.475パーセントとなっています。
平成21年から同じ年2.475パーセントの金利で推移しており、変動金利型が低金利で借りられる有利な状況が続いていることが分かります。固定金利型よりも金利が低めに設定されているのが、変動金利型だからです。
出典:住宅金融支援機構「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)」より転載
本来、変動金利型とは、定期的に金利が見直されるため、多少の金利が上下することも考えられるのですが、平成30年11月まで年2.475パーセントの金利となっています。
変動金利型が、まるで固定金利型なのではないかと思ってしまうような金利水準が続いていることがグラフからも読み取れます。ただし、今後の低金利水準がいつまで続くのかは分かりません。変動金利型のデメリットは、いつ金利が上昇するのかが分からない点ですから。
変動金利リスク対策
現在、変動金利で住宅ローンを借りている方、リスク対策としてどうすればよいのかを綴ります。
繰上返済を積極的に
積極的に住宅ローンの繰上返済を行いましょう。繰上返済を行うことで、借入金額を大幅に減らすことができます。変動金利の金利が上がる前に少しでも、借入金額を減らしておくことがポイントです。「住宅ローンの繰上げ返済はコツをつかんで効果的に」行いましょう。
借り換え行う
少しでも安い金利の金融機関へ住宅ローンの借り換えを行います。借り換えのパターンとして、
- 変動金利型から変動金利型へ
- 変動金利型から固定金利型へ
- 固定金利型から変動金利型へ
- 固定金利型から固定金利型へ
の4種類が考えられます。「変動金利で借りて失敗したなぁ。」と考えておられる方や将来、変動金利のままだと心配だと言われるか方は、固定金利型への借り換えがおすすめです。他の金融機関へ借り換えを行うとなると手数料がかかりますので、できれば現在借りている住宅ローンの金融機関で金利が下がればよいのですけどね。
金融機関も本気を出さなければ相手にしてもらえないかもしれません。ただ単にインターネットから入手した一般的な金利を提示するだけでは弱いです。「他行見積もりで本気度をアピールした経験」に綴ったように他銀行の見積もりを入手して交渉するとスムーズです。
返済期間を延ばす交渉
金利が上昇して、月々の支払が苦しくなってしまった場合は、金融機関に相談することをおすすめします。そして、返済期間を延ばすことによって、月々の返済金額の負担を軽くする交渉を行うのです。
また、返済期間を延ばす交渉のほかにも、一時的な返済猶予を行って頂ける場合があります。利息分のみの負担で、元本は1年後から返済を再スタートするなどと交渉しましょう。
これは、金利が上昇して苦しくなった場合のみならず、思わぬ怪我や病気、リストラなどで収入が減少した場合でも相談した方がようでしょうね。
何もしないで、返済が滞る場合は、金融機関は、強制的に担保物件を売り払って、住宅ローンを回収しようとしてしまいます。そうなる前に、金融機関へ返済期間を延ばす交渉を行いましょう。
おわりに
住宅ローンの金利推移グラフから読み取れることは、固定金利型なのではないかと思ってしまうような金利水準が続いている変動金利型であるということです。
しかし、いつまでも同じような金利推移が続くのかどうかは分かりません。変動金利型のリスクを回避するのであれば、固定金利型に切り替えるのも手です。
住宅ローンの残債が少ないという場合は、あえて変動金利型のままにすることでもよいと思います。住宅ローンは、長い期間に渡って金融機関とお付き合いをしなければなりません。住宅ローンの返済に困った時は、金融機関にお手軽に相談しましょう。
相談したからと言って、不利な状態にはならないと思います。今までも、色々なケースを相談されてきた金融機関ですから、よい解決策が見つかるかもしれませんよ。
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