マンション購入は消費税10%に上がる前が有利なのか
消費税10%に上がる前が、マンション購入にとっては有利なのでしょうか。最近、消費税増税の話をよく耳にしますので、いよいよ現実味を帯びてきた消費税10%の増税です。庶民にとっては、たったの2%の増税でも懐が非常に痛い思いですが、消費税10%に上がる前がマンション購入にとっては有利なのでしょうか。
■ 目次 ■
マンションの消費税
マンション購入時に、消費税の対象となるのは、建物の部分だけで、土地は非課税扱いですので、土地部分には消費税はかかりません。
そして、個人が売主の中古マンションは、事業者が事業として行うものでありませんので、消費税の対象外となっています。
ただし、マンション本体に消費税が課税されるのではなく、建物のリフォームの代金、仲介手数料、住宅ローン事務手数料、司法書士への報酬料などには消費税課税の対象となります。
3000万円のマンションを購入した場合は、消費税が8%の場合は、3000万円×8%=3240万円、消費税が10%の場合は、3000万円×10%=3300万円となります。
3240万円だった販売価格が、3300万円の販売価格となり、その差額はなんと、60万円に相当します。60万円あったら、ピクチャーレールやエコカラット・フロアコーティング・食洗機などのオプションを購入するか、上階の階数やもう少し広い部屋を選択することも可能となるのではないでしょうか。
マンションにとって、2%の消費税増額は、大きな金額となるだけに、消費税10%に上がる前が購入に有利となるのか疑問になるのも分かります。
いつまでに購入すれば8%なの
マンションをいつ契約したのかで、適用する消費税率が変わります。マンションの引き渡し日なのではなく、あくまで契約をした日となります。
引き渡しが2019年10月以降の場合は、消費税率は10%になりますが、2019年3月末までに契約をすれば消費税率は8%ですみます。
マンション購入のタイミングは
マンション購入のタイミングは、消費税10%に上がる前がよいのか消費税8%がよいのか綴ります。
消費税10%に上がる前が有利
インターネット上の情報は、消費税10%に上がる前が有利なのではないかという意見があります。消費税率が小さい方が、支払う消費税が少なくてすむということは当たり前の話です。住宅ローンの金利も今ならまだ低いというのもマンション購入に拍車をかける要因なのではないでしょうか。
ただし、本当にマンションを購入するタイミングだったり、欲しいマンションがあった場合の話だと考えています。必要がないのに、無理して焦って購入することはないと思います。
人それぞれのライフステージがありますから、来春結婚することが決まっているとか、転職等でUターン・Iターンが決まっているというような場合は、購入してもよいと思います。
消費税10%に上がった後有利
逆に、消費税10%に上がってからが有利なのではないかという意見があります。消費税が10%に上がった場合、住宅関連では軽減税率の恩恵にはあずかれないとは思いますが、「すまい給付金」が受け取れるからである。
現在、所得が一定以下の人が住宅を購入すると、最大30万円のすまい給付金を受け取れる。消費税率が10%に引き上げられると最大50万円に増額されるのです。
また、マンションの販売業者も、増税後のマンション販売が少なくなるのではないかという懸念を抱いているため、特別に安く販売したり、販促のための施策を何か売って来るのではないかと予想されているのです。
住宅ローンを組んでマンション購入を考えている方、住宅ローンの金利がどうなるのかは、銀行員に聞いても分からないと思いますが、金利が上がることはあっても、今以下に金利が下がることはないでしょうね。
おわりに
マンション購入は消費税10%に上がる前が有利なのかどうかは、現時点でハッキリと断言できる人はいないと思います。
消費税が10%になった時に、景気がどうなっているのか予想はできても現時点では、結論がでないから当然です。経済学者などが盛んに予想していますが、実際のところは分からないというのが本音なのではないでしょうか。
ましてや経済に長けているわけでもない一般人が、あれこれと予想や議論をしてもムダだということです。マンションは、必要なタイミングで無理なく買える範囲で購入するのが、昔からの鉄則ですけどね。
確実に消費税の増税が行われるのかということすらも分からない状態なのですけどね。軽減税率が適用されると言っても、酒類を除く食料品全般ですから、マンションの購入には、軽減税率とは無関係ですからね。衣・食・住の基本的な生活に関係するものは、軽減税率の対象にしてもらいたいものです。
マンション購入は消費税10%に上がる前が有利なのか。
※アフィリエイト広告を利用しています。