平成31年の10連休決定で対応しておくべきことは?
平成31年(2019年)のゴールデンウイーク(GW)は、10連休となることが決定しました。前例のない10連休の決定で、マンションの管理組合として気をつけておかなければならないことを綴ります。賛否両論ある平成31年の10連休ですが、マンションで対応しておくべきことです。
■ 目次 ■
ゴールデンウイーク10連休
平成31年(2019年)のゴールデンウイーク(GW)は、10連休となることが決定しました。天皇陛下の生前退位に伴う「改元」が行われ、皇太子様が即位されることになります。5月1日(水)は「改元記念日」として、国民の祝日となります。
そして、国民の祝日を定める「祝日法」には、祝日と祝日に挟まれた日を休日にする、というルールが存在するため、以下のように10連休となります。10連休の過ごし方や病院・銀行などの対応がどうなるのかが騒がれています。
- 4月27日(土)
- 4月28日(日)
- 4月29日(月・祝日)昭和の日
- 4月30日(火・祝日)国民の祝日
- 5月1日(水)改元記念日
- 5月2日(木)国民の祝日
- 5月3日(金・祝日)憲法記念日
- 5月4日(土・祝日)みどりの日
- 5月5日(日・祝日)こどもの日
- 5月6日(月)振替休日
日本人は、働きすぎであるとも言われています。平成31年(2019年)4月1日(月)から、年間10日の年次有給休暇(有休)を取得している労働者に対しては、5日間の年次有給休暇を取得させることが「労働基準法」の義務となりますので、GWの10連休に加えて5日間の年次有給休暇を別途取得することに決定しています。
10連休に関しては、賛成/反対の賛否両論ある中で、決定した事柄には従わざるを得ないでしょうね。
10連休前に対応しておくこと
では、目前に控えた10連休を前に管理組合として対応しておくべきことを綴ります。
管理会社の確認
10連休中は、マンション管理を委託している管理会社の出勤状況を確認しておきましょう。担当者が休みである場合、非常時に連絡すべき場所や電話番号などをあらかじめ知っておくことが必要です。
例えば、エレベーターが故障して動かなくなった場合は、どこへ連絡をすればよいのか分かるようにしておくことが必要です。普段からありがちなトラブルと対応方法を管理組合の役員(特に理事長)に伝えておくと安心です。
フロント(管理人)の確認
フロント(管理人)の出勤状況も確認しておきましょう。管理会社と取り交わした「マンション管理委託契約」には、祝日の取り扱いが記載されています。夏季休暇・年末年始休暇同様、「マンション管理委託契約」に明確に記しておくとトラブルがないと思います。
清掃員の確認
フロント(管理人)のほか、マンションの清掃を行う清掃員がいます。清掃員の勤務状況も確認しておきましょう。清掃員も10連休なのかもしれません。その場合、マンションの共用部分が汚れても、清掃が行われないことになり、美観の上でマンション生活に影響を及ぼす可能性があります。
生活に支障のない範囲での汚れであれば、10連休後に清掃を行えばよいと思いますが、支障を及ぼすのであれば、役員を中心として清掃を行ってもよいでしょう。その場合は、清掃用具がどこに格納しているのかを事前に把握しておく必要があります。
住民サービスの確認
10連休中のマンション住民に対するサービス提供の確認を行うべきです。ごみ収集は10連休中どうなるのか、フロント業務は通常と同じなのか、清掃はどうなのか、各々のマンションで対応が異なってくるはずです。
すでに自治体によっては、10連休中のごみ収集についての取り扱いをホームページなどで公開しているところもあります。自治体の発行する広報誌などでも10連休中の取り扱いについて発表されますので、注意してください。
住民への通達を
管理会社とフロント(管理人)の勤務状況を確認したら、マンションの住民に通達することをおすすめします。全戸配布までは必要ないかもしれませんが、少なくとも掲示板への貼り紙を事前に行うことをおすすめします。
特に、10連休中の全て、フロント(管理人)が休みの場合は、マンションの共有施設(ゲストルーム予約・会議室の予約)は、どうなるのかをマンション住民にお知らせしておかないと混乱が生じます。
念入りな清掃を
10連休前に、マンション内を念入りな清掃を行ってほしいものです。いつもよりも時間をかけて満遍(まんべん)なく実施してほしいと思います。10日分をまとめて行う気持ちを持って、清掃にあたってほしいと思います。
消耗品の発注を
10連休後は、必要な消耗品を発注しても、すぐに届くとは限りません。あらかじめ消耗品の類は、発注して在庫を確保しておいてほしいです。例えば、共用部分のトイレで使うトイレットペーパーなどは、不足することがないように予備を準備しておくことが必要です。
共用部分に特殊な電球を使っている場合は、発注してもすぐに届きません。製造している会社や取扱っている会社も10連休だった場合は、遅れるためです。しかも、10連休後は、通常よりも荷物の量が多いことが予想されます。流通業界も、人手不足状態ですからねぇ。
理事会開催の日程調整を
「毎月第1日曜日の10時から理事会を開催する。」などとマンションによっては、理事会の開催日程が定められていることがあります。しかし、10連休中の理事会開催は、管理会社の担当者が出席できないばかりか理事の方も旅行や帰省で理事会の日程を組んでも、欠席となる可能性があります。
10連休中の理事会開催を避けて日程を決定することが必要なのではないでしょうか。理事会開催の日程調整を行いましょう。
和暦の書類をなくそう
新しい元号になる機会に、「和暦表示」している書類を「西暦表示」に直してしまいましょう。お役所関係の書類は無理だとしても、マンション内部で使用している「(例)ゲストルーム申込書」などの書類は、西暦表示でも構わないはずです。10連休前であっても、対応することは可能な筈です。
管理組合からのお知らせや総会資料・議事録なども「和暦表示」から「西暦表示」に変更することをおすすめします。
10連休後に対応してほしいこと
管理会社やフロント(管理人)・清掃員が10連休経った後に対応してほしいことを綴ります。
マンション内の巡回を
マンション内の巡回をして頂きたいです。共用部分に異常がないかどうか確認して頂きたいです。屋内にある会議室やフロントは大丈夫だと思いますが、屋外にある駐車場や駐輪場・植栽などの共用部分は特にチェックして頂きたいです。
共用部分の電気の球が切れていないかどうかやポスト(集合郵便箱)があふれていないか。管理組合宛てや管理会社宛ての内容を確認して、異常があれば早急な対応を行って頂きたいです。
掲示板の整理を
住民への通達をするために貼った掲示板を整理してほしいです。古い掲示物が残っていないか、風などの影響で飛ばされていないかどうかチェックをお願いします。
念入りの清掃を
10日という長時間清掃をしていない共用部分は、特に念入りに清掃をして頂きたいです。特に、24時間いつでも捨てられるごみステーションを備えているマンションの場合は、ごみがあふれていないか確認して、早急に対応して頂きたいものです。
おわりに
10連休という長期間の休みがある平成31年(2019年)のゴールデンウイーク(GW)。旅行会社などでは、すでに人気の海外旅行を中心に予約がとれない状況となっています。うらやましいと思う反面、旅行代金が高い、旅行先が混雑するなどのデメリットもあると思います。
会社を含む社会全体が10連休となることのメリットとデメリットの両方を危惧しております。個人的には、10連休という大型連休にしないで、数日間に分けてほしいと思っていますけどね。
平成31年(2019年)は、「平成最後の成人式」「平成最後の映画」「平成最後の効果」など「平成最後の」というのがトレンドのキーワードとなっています。10連休を嬉しいと思う人と嬉しくないと思う人、それぞれ両方の意見がありますが、マンション生活に支障のないように管理会社と協力して、10連休中の準備を怠りのないようにしましょう。
【追記】
2019年4月1日(月)新元号「令和」に決まったと報道されました。保育所・幼稚園・学校・病院なども10連休となります。
当マンションでは、管理人や清掃人がフル出勤となることが分かりました。緊急を要する病院などは勤務してほしいですが、管理人や清掃人の場合は、律儀に勤務しなくても臨機応変に交代で休めばよいのにと思います。やはり日本人は働きすぎなのでしょうか。
平成31年の10連休決定で対応しておくべきことは?
※アフィリエイト広告を利用しています。