管理費ゼロ円マンションは買いか?購入しない方が無難な理由
マンションを購入すると管理費と修繕積立金を支払わなければならないのが常識です。ところが、なんと管理費ゼロ円を謳うマンションが中には存在します。
「ありそうでなかった『管理費ゼロ』の分譲マンション」の記事によると、マンションの1階部分に設ける店舗部分を共有持分として所有し、この部分から上がる賃料収入を管理組合がマンション全体の管理費に充当する。」とあります。
果たして、管理費ゼロ円のマンションは購入しても良いのでしょうか。テナントがマンションの1階に入っている「下駄ばきマンション」となります。リスクが高いのではないでしょうか。
- 管理費ゼロ円マンションは買いか?
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管理費ゼロ円マンションは買いか?
「ありそうでなかった『管理費ゼロ』の分譲マンション」の記事によると、マンションの1階部分に設ける店舗部分を共有持分として所有し、この部分から上がる賃料収入を管理組合がマンション全体の管理費に充当する。」あります。
1階部分が住戸ではなく、店舗や事務所として用いる「下駄ばきマンション」と言われる形態です。
マンションに住むためには、管理費と修繕積立金を支払うのが常識となっていますが、管理費がゼロ円というのは非常に魅力的に映ります。
ところが、「管理費ゼロ」の分譲マンションの購入はしない方が無難です。なぜ購入しない方が良いのかその理由を綴ります。
収入が約束されない
「下駄ばきマンション」の1階部分を店舗や事務所と貸し出したとしても、将来に渡って収入を得られるという保証はありません。
新型コロナウイルスの影響を受けて、飲食店を中心に大きな痛手を抱えており、賃料
支払が滞る懸念があります。
長期契約を結んでいたとしても、契約満了時には、賃料の値下げ要求や店舗退去ということも考えられます。
新築当初は高い収入があったとしても、年数の経過とともに安くなってしまいます。安定した収入が約束されないのは困ります。
管理費ゼロの例として、コンビニエンスストアの入居が決まっていると書かれています。コンビニとは言え、売上次第で撤退も考えるでしょう。赤字状態で、コンビニを維持することは出来ませんから。
同様に、駐車場を貸し出すことで収入を得ることも考えられます。駐車場も解約の可能性があります。
収入不足を補うためには、管理費としてマンション住民が負担するか金融機関からの借入が必要となります。
賃料収入も課税対象
マンションの1階を貸し出して、賃料を得る場合には、管理組合が確定申告を行う必要があります。管理組合は、収益事業となります。
煩雑な会計をとりまとめ、確定申告を行うのは、管理会社や税理士に頼めるでしょうか。頼めるとしても、料金が必要となります。
自ら確定申告を行えば良いですが、他人に依頼することは、せっかくの収益から支払わなければならないことになります。
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