コンパクトマンションのデメリットはないのか?
単身者・DINKS(ディンクス)・子育てを終えたシニア世代を中心に需要のあるコンパクトマンションですが、デメリットはないのでしょうか。コストパフォーマンスが比較的よいとされているコンパクトマンションですが、メリットばかりでもないようですよ。
■ 目次 ■
コンパクトマンションとは
「コンパクトカー」や「コンパクトシティ」などでお馴染みの「コンパクト」という言葉。マンションでも「コンパクトマンション」という言葉が存在します。
コンパクトマンションとは、単身者・DINKS(ディンクス)・子育てを終えたシニア世代など少人数で暮らすことを想定したマンションで、専有面積は概ね30平方メートルから50平方メートルで、間取りは1LDKから2LDKのマンションであることが多いです。
ワンルームよりも、広い専有面積を持ち、少人数であれば住みやすいコンパクトな造りが売りで、余分なモノを持たない「ミニマリスト」にピッタリのマンションであると言えるでしょうね。
特に都内の駅近という立地的に便利な場所に建てられるマンションは、広い専有面積を持つ物件は高額な分譲価格にならざるを得ないため、コンパクトな専有面積にして、購入者にとって買いやすい分譲価格となっています。同時に販売側も売りやすい価格帯になりますね。
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コンパクトマンションのデメリットは
コンパクトマンションのデメリットは何でしょうか。
ライフステージの途中(専有面積不足)
コンパクトマンションを購入する単身者・DINKS(ディンクス)の場合、専有面積的に十分な広さと思って購入しますが、将来、結婚や子どもが生まれたりすると専有面積が不足することが考えられます。
「大は小を兼ねる」という諺がありますが、「小は大を兼ねる」ことはありません。気に入ったコンパクトマンションであっても、マンションを売却しなければならない時がくるかもしれません。
売却しなくても、第3者に貸すという手段がないわけではありませんが、コンパクトマンションの維持/管理に携わる必要があり、煩わしいことになります。
コンパクトマンションの場合は、住宅ローン控除の適用条件である「専有部分の床面積(登記上の面積)が、50平方メートル以上」に合致しないため、残念ながら住宅ローン控除の恩恵に預かないことになります。
マンション管理の難しさ
コンパクトマンションは、購入者自身が住んでいる場合はよいのですが、第3者に貸す割合が増えてくると、マンションに愛着を示す住民が少なくなります。オーナー自信は、別の場所に住んでいるため、マンションの不具合に気が付きません。
実際に住んでいる人が不具合に気が付いて、マンションを管理している管理会社へ連絡をするのですが、大きな不具合を修繕するためには、管理組合の承諾を得る必要があります。
マンションのオーナーが住んでいないマンションを、どこまで修繕するのかを管理組合として十分な判断して、実施できるのか難しい部分があります。
大規模マンションが少ない
100戸以上の大規模なコンパクトマンションはあまり聞きません。ファミリー世帯をターゲットとした大規模マンションは多く造られていますが、コンパクトマンションの需要そのものが少なかったためなのかと思います。大規模マンションは、3LDK以上の間取りで、60平方メートル以上の専有面積が多いことを考えるとコンパクトマンションの供給数が少ないような気がします。
ただし、これからは、生涯独身者が多くなってくることを考えると、大規模なコンパクトマンションの供給が増えてきてもおかしくはないのではないかと思っています。通常のファミリーマンションでは、専有面積が広くて維持管理が大変という単身者・DINKS(ディンクス)の意見を反映するような気がします。
また、自治体によっては、専有面積が少ないマンションは、条例で制限が行われている場合もあります。東京では、ワンルームマンション規制があり、供給に規制されている場所もあります。
おわりに
プライバシーや安全性・利便性・立地を重視して、コンパクトマンションという選択をされる方もおられます。住むのにちょうどよい広さであるのが、コンパクトマンションだからです。
ライフステージの途中での購入は、今後の変化に対応しなければならないというデメリットも抱えています。駅近などの資産価値が高いコンパクトマンションを選べば、賃貸なしで売却してもリスクを回避できる要因になりますけどね。
「広さ」よりも「利便性」を追求するのが、最近の若者なのだと思います。「三畳ワンルーム」に住む若者を見て思います。
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