マンションに和室はいらない部屋なのか?
最近の新築マンションの間取りを見ると、和室の部屋が全くないレイアウトのマンションが多くなっていることが分かります。マンションには、和室がいらないと思っている方が多いということなのでしょうか。和室がないのは、日本人にとって悲しいことだと思いますけどね。和室がなくても、フローリングの上に敷く簡易的なユニット畳もありますけどね。
■ 目次 ■
和室とは
和室を改めて説明するほどのことでもありませんが、日本の家屋特有の、畳を敷き詰めた部屋のことを「和室」と言います。日本人には古くから馴染みが深く、畳の部屋で育ったという方も多いのではないでしょうか。
昨今の「民泊」ブームも手伝って、わざわざ和室の部屋を選んで宿泊する外国人の方も大勢いらっしゃいます。海外からのお客様には人気が高く、温泉旅行などでも和室の部屋に宿泊する方も多いです。
自由設計で住宅を建てる一戸建ての方ですら、和室の部屋はいるのか/いらないのかで迷う人が多いようです。ましてやマンションの購入を考えている方は、和室は不必要と考えている方が多いらしいです。
和室のメリットとデメリット
和室の部屋を作らないマンションが最近多くなってきましたが、和室の部屋を設けるメリットとデメリットを綴ります。
和室を設けるメリット
和室の部屋を設けるメリットを綴ります。
狭くても部屋数を稼げる
物理的な全体の大きさは変わりませんから、部屋数も限られてきます。そこで、狭くても和室を設ける意味は、部屋数を稼げるというメリットがあります。
4.5帖から5.0帖という狭い和室を設けることで、他の洋室を広くレイアウトできることと、和室がなければ2LDKしかできないところを3LDKとすることもできるのです。
同じ専有面積のマンションであれば、2LDKよりも3LDKの方が訴求効果も高く、マンションに対する反応も高くなります。
リビングが広く見える
和室を設ける位置は、独立した和室を設けるよりは、リビングに接する箇所に設けられることが多いです。
リビングと一体で使うことで、広い部屋であると見えることになります。和室は、襖(ふすま)で仕切られていますので、大勢人が集まるときは、襖(ふすま)を外すことで大空間のリビングとして使えるのです。
襖(ふすま)を外して広く使うのは、よき日本人の生活の知恵なのではないかと思います。普段は襖(ふすま)を閉めてプライベートな部屋として用い、お正月やお盆・お祭りの季節など、たくさんの人が集まる場合には、襖(ふすま)を外して大空間として使う。古くからの工夫が活かされています。
リラックス効果がある
フローリングの部屋だと、くつろげないという方でも、なぜか畳のある和室だと落ち着くという方も多いです。疲れた時は、そのままゴローンと横になっても、和室であれば許されるのもリラックスできる和室の効果となります。
子どもが小さい(特に赤ちゃん)うちは、和室の方が育てやすいとも言われます。リビングに接するように並んで設けられることの多いマンションの和室は、子どもにも目が届きやすく、キッチンで食事の準備をすることができるからです。
和室を設けるデメリット
和室の部屋を設けるデメリットを綴ります。
価格が高くなる
オール洋室と比較すると、和室があるとマンション価格は高くなります。和室を設けるための材料や手間がかかるからなのです。本格的な和室を設ける場合は、床の間や仏間を設けるのですが、マンションの場合は、そこまでは設けませんけどね。どんな畳を用いるのかでも価格に反映されます。
ユニット畳で和の気分を
管理人:info-mansionが購入した中古マンションには、和室がありませんでした。はじめから和室がなかったのではなく、わざわざ和室から洋室へリフォームしたのでした。生活する上で、少しは「和」の雰囲気がほしくて「ユニット畳」を敷いて生活していました。手軽に敷けて、手軽に仕舞える「ユニット畳」、好きな場所で畳を使えるので大変重宝していましたよ。
おわりに
和室を設けないレイアウトのレイアウトが増えました。以前は、狭いながらも和室がありましたが、最近は、人気がないので設けないのでしょうか。日本人として、非常に残念に思います。
実家の和室で育ったあるいは実家に和室があった方であれば、和室の価値をお分かり頂いているのではないでしょうか。日本人にとって、和室の部屋って落ち着くんですよね。
外国人観光客は、日本の「わびさび」を求めて、来日する方が多くおられます。外国人へのお土産には、「ミニ枯山水キット<庭園セット>」などが喜ばれるのではないでしょうか。もちろん、ご自宅のマンションに置いても風情ですよ。
マンションに和室はいらない部屋なのか。
※アフィリエイト広告を利用しています。