分譲マンションの管理委託費の相場は?値上げ傾向の中で対抗策は?
分譲マンションの管理委託費の相場はいくらなのでしょうか?いつも参考にしているブログに「とほほ管理員の『マンションつらいよ日記』」があります。
2021年12月2日に公開された「『ステルス値上げ』管理委託費もか!」という記事が参考になりました。
「とほほ管理員の『マンションつらいよ日記』」は、マンション管理を行う側の視点で書かれいますので、実際の管理人の状況や気持ちを理解するのに役立っています。
管理人に、あまり無茶なお願いや私的な依頼は行ってはいけないと肝に銘じることが出来ます。
管理委託費の値上げを行わない代わりに管理人業務を省くことで合意に至ったケースが書かれており、勉強になりました。
- 分譲マンションの管理委託費の相場は?
- 値上げ傾向の中で対抗策は?
■ 目次 ■
管理委託費の相場は?
分譲マンションの管理委託費の相場はいくらなのかが気になります。自分が住んでいるマンションの管理委託費が平均と比較して、高いのか低いのか疑問です。
管理委託費が安ければ良い、高ければ悪いということも一概には言えませんが、目安としてどのくらいの管理委託費であれば平均的なのかきになるところです。
国土交通省(国交省)の「平成25年マンション実態調査」によると、1戸当り月額管理費:8,923円~16,595円、1㎡当り月額管理費:108円/㎡~201円/㎡というデータがあります。
月額管理費=管理委託費ではありませんが、月額管理費のほとんどを占める管理委託費は、概ね月額管理費と同じと考えると、1戸当り8,923円~16,595円が管理委託費だと言えます。
正確には、お手元に総会資料が配布されていることと思います。会計報告には、管理委託費の金額が載せられています。
管理委託費を総戸数で割った金額が、8,923円~16,595円よりも、大幅に異なる場合は、相場からかけ離れていると考えて差し支えないでしょう。
値上げ傾向の中で対抗策は?
いつも参考にしているブログの中に「とほほ管理員の『マンションつらいよ日記』」があります。
2021年12月2日に公開された「『ステルス値上げ』管理委託費もか!」が非常に参考になりましたのでご紹介します。
管理委託費もステルス値上げと面白い視点での捉え方をされています。「ステルス」とは、敵のレーダーには映らない戦闘機のことで、ステルスのように見つかりにくい値上げのことをステルス値上げといいます。
ちなみに、「ステルス(stealth)」とは、英語で「隠密」「こっそり行う」という意味を持っています。
物の値段を上げないで、内容やサービスを削減することで、値上げであることが分からないまたは分かりにくい値上げとなっています。
ブログに出ていたポテトチップスは食べないので分かりませんが、1000mlの牛乳が900mlになったという事例は良く分かります。
好きな銘柄の牛乳で良く飲んでいたから、パッケージが変わって容量が減った時にはショックでしたねぇ。
マンションで大きな出費となっているのが、管理会社に支払う「管理委託費」です。決算を行った後、通常総会でマンション住民に報告が行われるのですが、理事以外の方がきちんと数字を見ているのかは不明です。
「管理委託費の金額が、前年度と大きく変わらなければ分からないのではないか。」とも思います。「ステルス値上げ」ではなく、堂々と値上げしても、あまり分からないかもしれませんね。
昨今、どのマンションも管理委託費の値上げを管理会社から要求されています。管理委託費の金額が妥当かどうか不明なまま管理業務を委託しているマンションも多いのではないでしょうか。
マンションによって設備や仕様が異なり、単純に比較しても妥当かどうか分かりません。他のマンションの決算報告を入手する手段もあまりないのも原因だと思います。
電化製品であれば、A社の製品とB社の製品の値段や性能を比較するためにインターネットで分かります。使い勝手などの感想や評判を探せば出て来ます。
一方、分譲マンションの管理委託費の情報は、なかなか見つけることが出来ません。複数の分譲マンションを所有されている方であれば、お違いの管理委託費を比較することは出来ますが、一つのマンションしか持っていない場合は比較出来ません。
管理委託費の値上げを要求されるマンションが最近は多くなっています。人件費の高騰が主原因であるとも言われています。
しかし、管理組合としては、「はい。そうですか。」と簡単に値上げに応じることは厳しいのではないでしょうか。
そんな時、管理委託費を値上げするのではなく、管理人の勤務日数で調整するというヒントになりました。
管理人が必要とするのは、ゴミ収集のある日だけだと思います。一週間7日のうち、何日かはゴミ収集がない曜日があるのではないでしょうか。
管理委託費の値上げを行わない代わりに勤務日数を減らすことで帳尻を合わせる方法も検討することも必要なのかなぁと感じた「とほほ管理員の『マンションつらいよ日記』」でした。
年末年始やお盆のシーズンは、管理人が不在であっても、マンション管理に支障がないのではないでしょうか。そうであれば、一週間に1日程度の管理人不在であっても問題ないような気がします。
そのためには、あらかじめ準備をしておく必要がありますけどね。ゲストルームの予約をWeb化するなど仕組みを改善する必要もあります。
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管理委託費の値上げを要求されるマンションが最近は多くなっているのは事実です。いきなり言われるケース、あらかじめ値上げを予告されるケースと様々なようです。
マンションによって、値上げに対する考え方はありますが、管理委託費の値上げをしないためには、管理員業務の見直しも視野に入れるべきだと思います。
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