下水道の合流式と分流式の違いを知って物件選びを
分譲マンションを選ぶ場合には、あまり意識しないのが下水道の処理方式なのではないでしょうか。
下水道には、合流式と分流式の2パターンがあります。水害の被害にも影響を及ぼす可能性のある下水道処理方式の違いを知って、マンション選びに役立てて頂ければ幸いです。
- 下水道の合流式と分流式の違いは
- 合流式のメリットとデメリット
- 分流式のメリットとデメリット
■ 目次 ■
下水道の合流式と分流式の違いは
人が住む以上お世話になるのが下水道です。下水道とは、雨水(うすい)と汚水(おすい)を、地下水路などで集めた後に公共用水域へ排出するための通り道のことです。
生活用水や雨水を排出するために必要な通り道が「下水道」です。この通り道があることで、適切な排出が行われ、安全・安心な生活をおくることができます。
下水道には、合流式と分流式の2つがあります。
合流式のメリットとデメリット
合流式のメリットとデメリットです。
合流式のメリット
合流式のメリットは、汚水管、雨水管を布設する完全な分流式に比べ、下水を通す管渠(かんきょ)が1本で済むため、建設費が安くなることです。
管渠(かんきょ)とは、管による水路のことを指しています。土木用語なので難しく感じるかもしれません。
ガス管や水道管などの他の地下埋設物との競合が少なくなり、施工が比較的容易になることや排水設備から公共下水道までが1本なので、維持管理がしやすくなるメリットがあります。
合流式のデメリット
合流式のデメリットは、雨水の量が汚水の量に対して一定以上の倍率になると、雨水吐室などから川や海に放流され、水質汚濁の原因になりやすいことです。
合流式下水道では、管径が大きく、勾配も小さくなるため、晴天時には管内に汚濁物が堆積しやすい。
分流式のメリットとデメリット
分流式のメリットとデメリットです。
分流式のメリット
分流式のメリットは、汚水が雨水と分離して排除され水再生センターで処理されるので、川や海への汚水の流出がないということです。
既存の水路が利用可能なところでは、汚水管だけの布設で済むので建設費が安くなります。また、下水処理施設の容量は、汚水のみを対象とするので小さくて済みます。
分流式のデメリット
分流式のデメリットは、汚水管と雨水管の2本を布設するところでは、合流式に比べ建設費が高くなります。
道路が狭いところや、ガス管や水道管などの他の事業の地下埋設物と競合しているところでは施工が難しいこともあります。
降雨初期に、道路面に付着した汚れや大気汚染物質などが洗い流され、雨水と共に川や海に流される。
汚水管の管渠(かんきょ)の継手やマンホールから雨水や地下水が浸入したり、宅地排水や路面排水を汚水管へ誤って接続した場合、管渠(かんきょ)の流下能力や下水処理能力の超過をきたす恐れがあります。
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