サイレントマジョリティーの意味は怖い?管理組合でも!
アイドルグループ「欅坂46」の曲名にもなっている「サイレントマジョリティー(サイマジョ)」とは、「物言わぬ多数派」という意味です。管理組合の役員が「サイレントマジョリティー」状態であると怖い気がします。管理組合で「サイレントマジョリティー」にならないための方法を綴ります。
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サイレントマジョリティーの意味は怖い?管理組合でも!
「欅坂46」の「サイレントマジョリティー(サイマジョ)」ではありませんが、管理組合で「サイレントマジョリティー」状態の場合は、理事長の独断で物事が進められてしまうかもしれない危険な状態です。
「マンションの理事会が暴走する前にルール作りをしましょう」で綴ったように、理事長の都合でマンションのルールが決められてしまうケースがあります。
例えば、理事長がペットを飼っている場合、ペット飼育に関する条件を甘くしてしまったり、管理組合の財産を私的に流用してしまう、管理会社を私的に利用するなどの弊害が考えられるのです。
理事長の暴走を防ぐためにルール作りを先手で行うのは必要なことですが、管理組合で大切なことは、必要な話し合いがなされることなのです。
学生であれば、生徒会という組織が存在します。会社員であれば、会議という場が存在します。管理組合であれば、理事会という組織が存在するのです。
組織の名前は違えど、関係者が集まって議論して結論を導くというプロセスは同じです。そのプロセスにおいて、「サイレントマジョリティー」の状態だと独占的に物事が決まっていく状態となることが危険なのです。
「サイレントマジョリティー」とは、「物言わぬ多数派」という意味です。会議でも何も言わない人がいますが、納得して何も言わないのではなく、自分の意見は持っているが何も言わないというのが問題です。
会議が終わり結論が出てから、結論と異なる意見を会議の出席者に個人的に語るので、せっかく会議で出した結論が、混乱することになります。そして、結論通りのことを実践しないのが問題です。
管理組合でも、「サイレントマジョリティー」状態だと、腑に落ちないまま結論が決められてしまいます。不満が残ったり、釈然としないが、大多数で定めた結論に従わざるを得ない状態になってしまいます。
結論を出す前に、反対意見でもよいので、自分の意見を出してくれた方が理事長としてはありがたいです。考え方や意見の相違、立場が変われば内容も異なることでしょう。
サイレントマジョリティーにならないためには?
管理組合が「サイレントマジョリティー」状態とならないためにはどのようにすればよいのでしょうか。
理事長が、理事会に参加者に対して、意見を求めて発言する機会を与えるのです。理事会は、どうしても積極的な参加者と消極的な参加者に分かれてしまいがちです。
積極的に発言する理事の意見に耳を傾けがちなのですが、消極的な参会者の意見も無視するわけにはいきません。時と場合によっては、重要な意見を持っていることもあります。
理事会の開催時間には限りがありますから、あらかじめ参加理事に「宿題」を課すのがよいと思います。理事会その場で考えて発言するのは内容によっては困難な場合があります。
議案の内容を理事会開催前に参加する理事に伝えて、どのように考えるのかをあらかじめ把握して、書面化したものを理事会資料として提出すれば、おおよその意見を掴むことができます。
理事会を活性化するのと同時に理事会開催時間の短縮化にもつながります。理事会開催の工夫については、下記のブログを参照願います。
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おわりに
「サイレントマジョリティー」とは、「物言わぬ多数派」という意味です。管理組合でも「サイレントマジョリティー」が多いから理事会がスムーズに運ぶのではと考えるかもしれませんが、納得していないと大どんでん返しになるかもしれませんよ。
総会の開催でも同様のことが言えるのかもしれません。議題に対する質疑や反対意見がないから納得して賛成してくれているのだと勘違いしないようにしましょう。どんな議題でも反対意見はあるものです。
以前、「管理会社を変更する手続きは大変だが意義ある経験した」で綴ったように、管理会社へ支払う管理費委託費を削減した次期予算案を定期総会で議題に出した時ですら、「反対」という意見があったことには驚きました。
サイレントマジョリティーの意味は怖い?管理組合でも!
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