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浸水対策をマンションでも!台風19号で生まれた「分泊」

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台風19号の影響で、武蔵小杉のタワマンが注目されました。台風の影響は、タワマンに限らず、浸水対策を行う必要があります。100世帯の住む都内のマンションで、「分泊」という浸水対策が行われたことはあまり報道されていません。いざという時の対策が、咄嗟にできたことは素晴らしい限りです。浸水の恐れのあるマンションは、「分泊」を考えることをおすすめします。住民同士の行動力が命を救う鍵ですね。

浸水対策をマンションでも!台風19号で生まれた「分泊」

大きな被害をもたらした台風19号の影響は、あちらこちらで影響を及ぼしました。堤防が決壊して、河川が氾濫、停電が発生して不安な日を過ごした方も多かったです。

武蔵小杉(神奈川県川崎市)のタワマンをはじめ、道路/交通/電気などのインフラが止まり・農業・家屋など様々な被害が発生して、生活が脅かされました。改めて自然の脅威の恐ろしさを目の当たりにした気がします。

実は、あまり報道されていませんが、100世帯のマンションで「分泊」という浸水対策が行われていたということが分かりました。避難のためには、「分泊」という手があったのかと思わされました。

管理組合の理事を務める50代の男性が、都内マンションの1階の住民が窓から脱出しているのを見つけたのだという。水圧の関係で玄関ドアが開かなくなっていたからである。

まさか玄関ドアが開かなくなるほどの浸水が起こるとは予想していなかったと思うが、管理組合の理事がマンションの被害状況を注意深く把握する行動をとることができたのは、日頃からマンション管理に関心を持っている証拠だと思います。

玄関ドアが開かなくなったのは、1部屋だけではありません。いくつかの1階住戸に住む人の様子を確認して、窓から引っ張り出したのだと言う。

そして、10分後には、1階は腰のあたりまで水に浸かってしまったというから、咄嗟の判断が1階住民の命を救ったと言っても過言ではないだろうか。消防隊員を呼んだとしても、時間的余裕があったとは言い難い。

そして、1階部分が浸水し、住めなくなった住民を2階以上に住む住民に手分けして、「分泊」させたのだと言う。

「分泊」ということができたのは、日頃のコミュニケーションが良好であるからに違いない。マンションの2階以上の部分が避難所としての機能を果たしたことになります。

こういったマンションであれば、安心して住むことができますね。駅からの距離やベランダの向きといった物理的な条件ではなく、ソフト面での条件はなかなか分かりませんが。

自マンションでも取り決めを!

もし、自分の住むマンションが浸水被害にあった場合はどのような行動をするのでしょうか。きっちりと定められているマンションは恐らく少ないのではないかと思います。

100世帯のマンションでは、管理組合の理事が浸水状況を把握して、咄嗟に助け出すというナイスな行動を行っています。

どのマンションも、咄嗟に行動のとれる理事がいるとは限りません。あらかじめ浸水被害があった場合はどうするのか決めておかなければなりません。

浸水は、時間との戦いです。早い救助が必要となります。躊躇している時間はありません。ゆっくりと話し合っている時間もありません。

平面駐車場に停めていた自動車も、水害の影響を受けています。自走式や機械式の立体駐車場を備えているならば、1階部分に駐車してある自動車をどうするのか。自家発電装置が用意されていても、1階に置いてあったりします。

「分泊」をするとなると、食料は余分に確保しておかなければならないし、日常生活に必要な物は用意する必要もあります。浸水被害に備えて、堅固なシャッターを設けることも、視野に入れなければならないのではないでしょうか。

マンションであっても、災害リスクに対する対策を考えていかなければいけないのではないでしょうか。対策を定めて、シュミレーション訓練を行うことができればベストですね。

マンションの駐車場入口やエントランスに設置する「止水板」が注目されています。ゲリラ豪雨の時など、水の侵入を防止するための装置です。大規模修繕工事と合わせて設置するなどマンションの資産と住民の資産を守る取り組みを検討されてはいかがでしょうか。

おわりに

「分泊」という言葉を知りました。「分泊」とは、1箇所に留まらず、分けて宿泊するという意味ですが、浸水被害の対策として、マンションの他の部屋に泊めて頂くことを指しています。

縁があって、同じ屋根の下に暮らすことになった住民同士です。困ったときはお互い様の精神が、100世帯のマンションでは自然に生まれていたのも被害を最小限に留めることのできた要因なのではないかと思います。

最近の台風は、甚大な被害をもたらします。日頃から台風に備えておく必要性を感じます。行動力の伴った50代の男性理事には、素晴らしいとしか言いようがありません。ナイス・ファインプレーだと思いました。

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独身でマンションを購入し、売却を経験した管理人です。失敗や後悔をすることがないように経験から得られた知識を発信することでマンション購入のお役立ちとなるように願っています。「マンションは管理を買え!」と言われるように、購入して後悔のないように願うばかりです。理事長や副理事長の経験もあり、管理委託費の削減も行いました。

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